2011/7/28:
●自分が幸せだと思えば幸せになれる…幸せに関する名言多すぎ!
●他人の不幸は蜜の味…人を妬んでも幸せになれないって本当?
●ドラえもんの「しあわせトランプ」をうまく使える条件とは?
●未来の人が「しあわせトランプ」のような怖い道具を作った理由
●他人の不幸を願う人たちによる負の連鎖…あなたはどうすべき?
●自分が幸せだと思えば幸せになれる…幸せに関する名言多すぎ!
2011/7/28:名言の中には、人気ジャンルというのがあり、幸せに関する名言というのもその一つ。世界の名言・金言・箴言を集めた
e-Searcherというサイトを見ると、幸福に関するものだけで一ジャンルを作っており、その多さがわかります。
これらの幸福に関する名言を見てみると、単に多いというだけでなく、ある程度共通点を持った名言も多いことにも気づくはずです。例えば、「幸せは自分の外にあるのではなく、自分の内にあるのだ」といった内容の名言が多くあります。
ウィリアム・シェイクスピアは、本人の発言なのか、劇中のセリフなのかは不明ですが、「世の中には幸福も不幸もない。ただ、考え方でどうにでもなるのだ」としていたとのこと。自分が幸せだと思えば幸せになれるという考え。
また、ロシアの作家フョードル・ドストエフスキーは、「人間が不幸なのは、自分が本当に幸福であることを知らないからである。ただそれだけの理由によるのだ」と言っています。さらに、アメリカ大統領だったエイブラハム・リンカーンも「心に幸福のイメージを描くと、そのイメージと同じような幸福が得られる」もこの系統でしょう。
ノーベル文学賞を受賞したイギリスのバートランド・ラッセルの名言は、「幸福の秘訣はこういうことだ。あなたの幸せをできるかぎり幅広く探せ」。やや異なるようにも見えるものの、「幸せは探せば見つかるものだ」という考えですから、同じ系統だと考えられそうです。
●他人の不幸は蜜の味…人を妬んでも幸せになれないって本当?
幸せに関する名言では、スペインの神父バルタザール・グラシアンによる「妬みによって幸福になる人間はどこにもいない」というのも気になりました。これも「幸せは自分の外にあるのではなく、自分の内にあるのだ」とやや通じるところがあるかもしれません。
ただ、これが事実であるかどうかは疑問。一方で、名言として数えられることはないかもしれませんが、「他人の不幸は蜜の味」という言葉や、「他人の不幸でメシがうまい(メシウマ)」というネットスラングも知られているためです。
残念なことですが、他人の不幸を自分の幸せに変える人々というのも、確実に世の中には存在するんじゃないかと思います。グラシアン神父的には、「それは偽物の幸せであり、本物の幸せじゃない」ってことなのかもしれませんけどね。
●ドラえもんの「しあわせトランプ」をうまく使える条件とは?
ここで急に話を変えるのですけど、以前うちで書いた
本当は怖いドラえもんのひみつ道具「しあわせトランプ」の恐怖という投稿では、「願いが一つ叶うごとに1枚ずつトランプが消えていき、最後ジョーカーが残ったらその時点の持ち主はそれまでの幸運を埋め合わせるように立て続けに不運に遭う」という道具が出てきています。
この投稿を書いたときにはすっかり忘れていたのですが、
ろじっくぱらだいす(Logic Paradise) というテキストサイトの2005.03.02の日記で、この「しあわせトランプ」についての興味深い考察を読んだことがありました。(過去ログは削除されています)
このサイトは大抵軽い話が中心ですが、ときたますごく感心する良い話があります。この日は、以下のような問題が提示されていました。
<友達から「しあわせトランプを貰ってくれない?」と言われたとき、貴方は受け取るべきでしょうか?断るべきでしょうか?それとも何枚以上残っていたら受け取るべきでしょうか?>
この問題は、「天才数学者・株にハマる」という本に載っていた問題に触発されて、つくったものみたいですね。そして、この本の考え方を応用すれば、以下のように考えられるとしていました。
【トランプの残りが1枚の場合】……トランプを受け取る人はいない。なぜならその1枚はジョーカーだから。
【トランプの残りが2枚の場合】……トランプを受け取る人はいない。なぜなら自分が願いを叶え、すぐに他の人にトランプを渡そうとしても、ジョーカー1枚しか残っていないため誰も受け取らないから。
【トランプの残りが3枚の場合】……トランプを受け取る人はいない。なぜなら自分が願いを叶え、すぐに他の人にトランプを渡そうとしても、上記より2枚しか残っていないトランプを受け取る人はいないから。
【トランプの残りが4枚の場合】……トランプを受け取る人はいない。なぜなら自分が願いを叶え、すぐに他の人にトランプを渡そうとしても、上記より3枚しか残っていないトランプを受け取る人はいないから。
……
つまり、「何枚残っていようが、受け取ってはいけない。このゲームに参加してはいけない」という結論です。
●未来の人が「しあわせトランプ」のような怖い道具を作った理由
以前書いた投稿で私は「なんでそんな恐ろしい道具を作ったのか」とか「それをなぜドラえもんが持っていたのか」とか野暮なツッコミはなしにして…と書いていました。読み直したら、先に読んでいたはずのろじぱらでも「未来の技術者は、なぜ決して使われることのない道具を作ったのか?」という疑問を出していましたね。
しかも、作者はこれに対する回答も考えています。
本当は怖いドラえもんのひみつ道具「しあわせトランプ」の恐怖で私は漫画の教訓について書いていたのですけど、そもそも道具自体が教訓のために作られたのではないかという考えです。
<このゲームに参加する人は、「自分が幸せになれるのならば、53番目の人が不幸のどん底に落ちようがかまわない」ということを認めているわけです。そういった利己的な考え方ではいけないよ、ということを示すための道具なのではないでしょうか>
●他人の不幸を願う人たちによる負の連鎖…あなたはどうすべき?
他人の不幸を踏み台にして幸せになろうとする人はいますし、他人の不幸を糧にして暮らしていく人もいるでしょう。でも、そういった方々もまた、他の人々に不幸になるようにと願われているのですから、負の連鎖はどこまでも続いていきます。
ただ、その負の連鎖に誰しもが加わらなければいけないか?と言うと、もちろんそうではありません。最初のサイトでは、アメリカの教育家ジョセフ・マーフィーさんの以下のような名言が載っていました。
<誰かがあなたの不幸になることを祈っているとき、その人に力を与えるのは愚かなことです。最良の方法は彼らを笑い飛ばすことです>
こういう選択肢もあるのです。
【本文中でリンクした投稿】
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本当は怖いドラえもんのひみつ道具「しあわせトランプ」の恐怖【関連投稿】
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