パネルのような部品の落下はめったにないことであり、その場合は整備が行き届いていないことが多いと言われていたのですが、ANAなどで事故が連発。説明によると、普通多いのは氷の塊であるとのこと。それだって、当たったらヤバイんですけどね。幸い氷の塊の場合は、落ちやすい場所がある程度決まっているそうです。
2021/10/12追記:
●操縦席を覆うガラスを落としちゃいました…操縦席むき出しで飛行 【NEW】
●大阪市の中心部に飛行機のパネルが落ちて車にぶつかる
2017/09/28:9月23日、関西空港を離陸したKLMオランダ航空のボーイング777型の旅客機から部品が落下しました。しかも、この部品は、車の通行量が多い大阪市の中心部を走っていた乗用車にぶつかっています。乗用車は屋根がへこんだほか、後ろの窓ガラスが割れましたが、けがをした人がいなかったのは幸いでした。
落下したのは、右側の主翼の後ろの胴体部分についている複合素材のパネルの一部。縦およそ60センチ、横およそ1メートルで、重さはおよそ4.3キロというから、かなり重いものでした。
ただ、機内には全く異常がなかったためそのまま飛行を続け、飛行機はそのまま目的地のオランダの首都アムステルダムへ。たぶん全く気づかなかったのだと思われます。
旅客機のパネル落下 走行中の車にぶつかる 大阪 9月24日 12時21分 NHK
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170924/k10011154221000.html
●航空事故調査官「パネルの落下はめったにないこと」
NHKによると、国の運輸安全委員会は、航空事故につながりかねない重大なトラブルにあたる「重大インシデント」として、航空事故調査官を大阪に派遣し、原因の調査にあたるとしていました。
そして、共同通信によると、運輸安全委員会の航空事故調査官は25日、調査に訪れた関空で「パネルの落下はめったになく、再発防止へしっかり調査したい」と話していたそうです。
(
事故調「落下めったにない」 KLM航空機のパネル:社会:中日新聞(CHUNICHI Web) (共同) 2017年9月25日 17時12分より)
今回は海外の飛行機なので、日本の航空会社ならあり得ない!みたいな声があるかと思いましたが、特にそれはなし。たぶん韓国や中国の会社だったらバッシングがあったでしょうね。
●「めったにない」って本当?稀なはずの飛行機のパネル落下が連発
で、めったにないはずの事故だったのに、上記のニュースのわずか4日後にまた落下事故が起きています。めったにないことが重なることはあり得るので、めったにいないことがたまたま続いたのかもしれません。ただ、「めったにない」と説明していただけで、本当はちょくちょく部品落下はあるのかもしれませんね。
今回落ちたパネルも重くて大きいもので、縦30センチ、横147センチ、重さ3・14キロの台形の白いパネル。27日朝、茨城県稲敷市江戸崎甲の鋼材加工メーカーの敷地内で見つかりました。こちらも幸い、けが人はなく、建物への被害もありませんでした。国土交通省成田空港事務所は点検窓のふた(アクセスパネル)とみていてるとのことでした。
また、今度は日本の会社であるANAでのパネル落下事故の可能性があります。実は、7、8の両日、全日空の機体から脱出用スライドを収納するパネルが落下する事故が起きていたそうです。これ、やっぱり「めったにない」って嘘じゃないですかね。むしろガンガン落としまくっていますわ…。
今回見つかった部品を確認したANA整備センター品質保証室品質企画部の奥貫孝リスクマネジメントチームリーダーは「(7、8両日に)脱落した部品と同じもの。番号などから当社のものであるか、持ち帰って確認を急ぎたい」と話していました。
(
旅客機のパネルが落下 茨城の会社敷地、けが人なし:朝日新聞デジタル 根岸敦生 2017年9月27日21時30分より)
●ヤバイ航空会社の証?氷の塊はよくあるが部品落下は整備不足
あと、私はこれらのニュースで、飛行機から氷が落ちてくるという話を思い出しました。これはパネル落下のように「めったにいない」とはそもそも説明されておらず、よくあることだと説明されていた記憶があります。で、検索して出てきた
(1)落下物ってなあに? | 成田国際空港株式会社を見ると、やっぱり「落下物のほとんどは氷の塊」としていました。
成田国際空港株式会社によると、航空機から漏れた水が上空で凍って、それが着陸直前に落ちてくるというケースが多いそうです。この氷の塊は、航空機が着陸のために胴体から車輪を出す、いわゆる脚下げの時に落ちてくることが多いともわかっているとのこと。これでしたら、かなり落下場所は限られそうで、コントロールが可能そうです。
一方、<過去には、まれに軽金属片やプラスチックなどの航空機の部品が落ちてきたこともありますが、
これは航空機の整備が十分に行われなかったことが主な原因>と、ズバッと書いていました。このように部品落下の原因が整備不足だとすると、部品落下しまくっている全日空ってヤバイ会社なんじゃ…。
●成田着のアメリカン航空からも2キロのパネル落下か?
2018/09/11追記:またパネル落下事故とみられるニュースがありましたので追記。
2キロのパネルが落下か 成田着のアメリカン航空 毎日新聞2018年8月16日 20時33分(最終更新 8月16日 21時56分)という記事です。2018年8月16日午後5時25分ごろ、成田空港に着陸した米大手アメリカン航空のボーイング777機で、右主翼の付け根付近の胴体から1メートル四方で重さ2キロのパネルがはがれているのが見つかりました。
着陸したのは4時24分で、その後の点検で見つかったようです。そこで調べてみたものの、滑走路上に該当のパネルは落ちておらず、飛行中にはがれた可能性があるとのこと。海に落ちたのかもしれませんね。
最初に書いていた落下が「めったにない」「まれ」というのは、氷の塊に比べると部品落下は…って話かもしれませんね。かなりよく落ちているように見えます。ただ、最初に投稿したときの2つの事故がそうであったように、間一髪といった感じでたいへん危険ですので、どうにかならないものでしょうか…。
●操縦席を覆うガラスを落としちゃいました…操縦席むき出しで飛行
2021/10/12追記:普通の航空機じゃないものから、普通じゃないものが落ちてきた…というニュース。2021年10月10日に福岡県の上空を飛行していた航空自衛隊のF2戦闘機から重さが90キロある風防が落下したというニュースです。被害の情報は入っていないとともに、落ちた風防も見つかっていないといいます。
<航空自衛隊 F2戦闘機から風防落下 被害情報なし 福岡>(2021年10月10日 20時17分)によると、10日午後0時50分ごろ、福岡県の築城基地に所属するF2戦闘機が朝倉市東部の山間部の上空を飛行していたところ、操縦席の風防が落下した…と防衛省は説明しているそうです。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211010/k10013301361000.html
風防はアルミとアクリルガラスでできていて、長さが1メートル50センチ、幅が90センチ、高さが80センチほどあり、重さはおよそ90キロ。普通にやばい重さですね。「風防」というのは、操縦席を覆う透明の部分であり、操縦席がむき出しになった状態で飛行していた…と報じていたところもあります。外れちゃダメなものですし、最初の投稿のときの話からすると、自衛隊の整備不足ですかね…。
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