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医者が冷たいと感じるのは当然 感情的にならないようにと教わっているため


 お医者さんが冷たいと感じることがあるのは偶然ではなく、教育において感情を表に出さないようにと教わってきたためだという話がありました。これは冷静な判断を下すためという理由があり、理解できる説明です。しかし、同時に医療不信を引き起こす原因にもなってしまいかねないのでは?と心配にもなってしまいました。

2024/04/22:
一部見直し


●医者が冷たいと感じるのは当然 感情的にならないようにと教わっているため

2017/4/2:子宮頸がんワクチンの回復情報、被害者連絡会が圧力や隠蔽工作は、子宮頸がんワクチンの薬害を主張している団体が、回復情報を隠蔽しているというとんでもない話を伝えたものでした。

 ただ、ここではこの団体の問題だけでなく、お医者さんの側の問題も書いています。ワクチンの副反応(副作用)だとされていた症状の回復について、母親らは、西洋医学的アプローチでは改善しなかったと言っていました。

 そもそもワクチンの副反応というのは医学的根拠がないために、おそらくこれは患者の心理的な問題だと思われます。当時紹介した記事の作者は、お医者さんらが役に立たなかったのは、コミュニケーション力と見ていましたし、私は患者に親身になろうという態度が足りなかったからではないか?と考えていました。

 このような医療者に人間としての温かみを感じることができない、冷たさを感じるという不満について、医療者が「患者さんの前で感情を出さないほうがよい」という教育を受けている結果だとしている記事があり、驚きました。

 たとえば、患者さんが亡くなったとしても、「その家族の前などで涙など見せてはいけない」と教えられ、それが大事だと信じている医療者も多いのだそうです。

 「医療者は患者の前で涙を見せてはいけない」という口伝は医療者の間でかなり広く浸透しているとも書かれていました。
(「医師は冷淡だ」と感じるのには理由がある 患者は感情をどこにぶつければいいのか? 東洋経済オンライン / 2017年2月18日 8時0分 加藤 眞三 :慶應義塾大学看護医療学部教授より)


●適切な感情以外は出してはいけない…という不文律

 理由の一つとしては、冷静な判断を下すためといった説明。例えば、医学教育の中で、医師は、どんな状況下でも冷静であり客観的であろうとし、そのためにも、患者さんからある程度距離を置いて接することが必要だと、教育されているそうです。

 また、病気になって気が荒くなっている患者さんやその家族に、怒りをぶつけられたときにその怒りにいちいち反応していては、仕事が進まないという面もあるともしていました。これは通常の接客業などといっしょのものですね。

 医学の教科書に、感情を抑制しなければならないとは明文化こそされていないとしていたものの、日本赤十字看護大学の教授であった武井麻子さんの著書でも、そのような話は書かれており、マジでそういう理解があるようです。

「たとえ相手の一方的な誤解や失念、無知、無礼、怒りや気分、腹いせや悪意、嫌がらせによる理不尽かつ非常識、非礼な要求、主張であっても、自分の感情を押し殺し、決して表には出さず、常に礼儀正しく明朗快活にふるまい、相手の言い分をじっくり聴き、的確な対応、処理、サービスを提供し、相手に対策を助言しなければならない」
「その職業や職場にふさわしい、適切な感情というものが規定され、それからはずれる感情の表出は許されない。また、たとえ適切な感情であっても、その表出の仕方や程度に職務上許される一定の範囲がある」
(武井麻子「感情と看護」医学書院 2001年)




●医師が冷たいと患者がトンデモにハマってしまう…

 ただ、これではやはり問題があるときがあるでしょう。前述したような医学的根拠のない子宮頸がんワクチンが広まってしまったのは、医療不信とも関係があると考えられます。医療側が頑なに態度を改めないことで、トンデモ医師や、ニセ科学や、怪しい宗教団体などに患者がハマってしまえば、それは結局、患者を救えていません。最初の目標から離れてしまっており、本末転倒です。

 作者の加藤 眞三教授も、患者と医療者の協働作業が要求される医療の場では、医療者が感情を抑えるのではなく、自分の感情をどのように伝え、また相手の感情をどう受け取るのかが大切だとしていました。結局、これは時と場合によって…という話であり、冷静な判断を下すときだけ感情を抑えるべきだと考えられます。そもそもお医者さんは絶えず何かを決定し続けているってわけじゃないですよね。

 ただ、これはおそらく難しいものと思われます。感情に限らず、臨機応変に対応するというのは難易度が高く、同じやり方でやり続けていた方が人間にとってはすごく楽なのです。なので、冷静な判断をくだす人と、患者に親身になって尽くす人と、役割分担があると良いんじゃないかと私は思います。これもたぶん人件費などの問題で、現実的ではないんでしょうけど…。


●医師の態度のせいで、患者が本当のことを言ってくれなくなる

 なお、お医者さんの態度が冷たいことによって、冷静な判断を下すために重要な情報を逃す可能性も出てきます。スリー K. ジョン准教授らの研究によると、打ち解けた調子で質問を行うと、かしこまった調子で聞くよりも、デリケートな情報をさらけ出してくれる可能性が高いことがわかっています。

 これは、圧迫面接は拷問による自白?交渉相手は友好なときほど嘘をつかないでやった話であり、テーマは「相手に嘘をつかせないようにする」というもの。つまり、冷たい態度で接していると、患者さんが正直に本当のことを言ってくれない可能性が高まるのです。

 このことは、感覚的にも理解できるでしょう。冷たくて嫌な印象があるお医者さんに、何でもかんでも正直に話そうという気にはなかなかなりません。患者を叱りつける医師なんかもそうですよね。つい嘘を言ってしまいます。現在の医師の態度についての教育は、少し見直しをした方が良いかもしれません。


【本文中でリンクした投稿】
  ■子宮頸がんワクチンの回復情報、被害者連絡会が圧力や隠蔽工作
  ■圧迫面接は拷問による自白?交渉相手は友好なときほど嘘をつかない

【関連投稿】
  ■医師への賄賂・お礼の現金は本当にあった!収賄罪・脱税・倫理的な問題など
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