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猫に関する5つの迷信・嘘と1つの真実 死にそうになると姿を消す…は本当?嘘?


 「死にそうになると姿を消す」などの通説6つについて、東京大学などで猫の研究を行う猫研究者の齋藤慈子さんに尋ねたという記事がありました。

 「死にそうになると姿を消す」「行方不明になった飼い猫もちゃんと帰ってくる」「猫は人間の2才児くらいの知能を持つ」「猫は赤ちゃんにだけは反撃しない」「犬っぽい猫が増えてきている」「猫は、飼い主の声を聞き分けられるが、その声を聞いてもしっぽは振らない」の6つが対象です。(2017/11/04)


●「死にそうになると姿を消す」…は本当?嘘?

2017/11/04:最も有名であろうと思われるのが、「死にそうになると姿を消す」というもの。ただ、正直そんなの嘘だろう!とまるわかりな感じの説で、やはり実証されていないとのこと。

 齋藤慈子さんは、「野生動物は体調が悪くなると人から見えない場所に隠れる傾向があるからでは?」という仮説を紹介しており、私もこれだと思っていました。人間でも調子悪くてヤバイってときに、道の真中で横にならないですよね。

 また、齋藤さんは倫理的に実験できないため証明できないことも指摘。これは6つの通説のうちの一つ「行方不明になった飼い猫もちゃんと帰ってくる」もそうであり、やはり立証されていないとしていました。

 私はこちらは聞いたことが無いのですけど、多少似たものとして、「猫は家につくので、引っ越しても元の家に戻ってしまうことがある」というのなら聞いたことがあります。


●猫は2才児でもわかる鏡に映る自分の姿がわからない

 うちでは順番を入れ替えており、記事で最初にあったのは、「猫は人間の2才児くらいの知能を持つ」というものでこれも嘘。ただ、猫がバカという意味ではありません。そもそも異なる動物の知能を比較するというのに無理があり、正確なことは言えません。犬と猫のどちらが頭が良いか?というのも同様の話です。
(関連:犬と猫、どっちが賢い? 計算できる犬がいるのに猫ではいない理由)

 ということなのですが、部分的な比較として、人の2才児は鏡に映る自分を自分と認識できるのに猫には不可能であることというのがありました。逆に猫の方が良い例としては、猫は聴こえる音の高さが人の4倍あるといわれ、約80Khzもの超高音を聞き取り音源の方向を特定する能力があることを例示していました。
(関連:さまざまな動物の可聴域)

 でも、後者は頭の良さの例じゃないんですけど…。


●猫はとても心優しい? 「赤ちゃんにだけは反撃しない」説

 「死にそうになると姿を消す」以外は聞いたことがない「通説」ばかりで戸惑います。「猫は赤ちゃんにだけは反撃しない」と「犬っぽい猫が増えてきている」も全く聞いたことがありませんでした。

 前者については斎藤さんの返答も雑で「非常に気になりますね」といった感じで、否定も肯定もせず。ただ、研究の存在を紹介していませんので、証拠なしということで良いでしょう。というか、これも赤ちゃんを危険に晒すので、実験するのがヤバそうな説です。

 ちなみに犬に関しては、大人しい犬がなぜ人を噛む?には誤解がある 怖がりだからこそ噛む可能性もで赤ちゃんをかんだ話をやっています。猫の場合にも、悪意がなくてもつい手を出してしまうおそれがありますし、信じない方が安全でしょう。
(2017/11/14追記:日本で、猫が寝たきり女性殺人未遂事件の容疑者になるという出来事が起きました。相手は赤ちゃんではないものの、やはり危険だと思われます)

 また、後者の「犬っぽい猫が増えてきている」は、「最近、『分離不安』といって、飼い主が姿を消すとニャンニャン鳴きまくったり、ちょっと出かけようとすると不安になる猫が増えてきているようです」としていました。分離不安の猫の話は、うちでも犬は留守番できない?留守番の問題行動、しつけの問題じゃないかも 旅行もストレス!対処法はどうするの?でちょっと出ていました。

 斎藤さんは、もしかしたら人懐っこい猫の方が人と共存するようになったので増えたのかもしれないと予想。牧羊犬なんかでも、日本では牧羊目的では使われないため、ペット向きの性格のものが多いと言われています。人に好かれるタイプが選択的に増えていくということはありそうです。


●猫に関する5つの迷信・嘘と1つの真実

 元記事では「科学的に立証されているものは少なく、今回紹介する6つの説の中でも証明されているのはニャンと1説だけ」とあったのですが、その1つというのは、「猫は、飼い主の声を聞き分けられるが、その声を聞いてもしっぽは振らない」というもの。やはり聞いたことがなかったんですけどね。

 で、実はこれ、2013年、齋藤さん率いる研究チームが一般家庭で飼育されている20匹の猫を対象に実験して証明したものでした。

「飼い主が猫の名前を呼ぶ声と、猫と面識のない、飼い主と同性の4人が猫の名前を呼ぶ声、計5人の声をあらかじめ録音。そして、飼い主不在の部屋にいる猫に、スピーカーから、他人3人→飼い主→他人の順番で音声を流し、猫の様子を分析しました。すると、多くの猫が最初の他人の呼び声に対して頭や耳を動かす反応を大きく示したのち反応を弱めたのですが、飼い主の声が聞こえると、この反応が大きく戻ったのです」

 ただ、飼い主の声でもほとんどの猫が「鳴く」「しっぽを振る」行為はしなかったとのこと。そもそも猫の習性にある行動ではないんじゃないでしょうか?

 ただし、猫もしっぽで気持ちがわかる?犬より複雑な機嫌の良いとき・悪いときでやったように、猫のしっぽの動きには意味があると言われています。犬と異なるしっぽの振り方をすると言うだけで、しっぽの動きも重要なのです。


【本文中でリンクした投稿】
  ■犬と猫、どっちが賢い? 計算できる犬がいるのに猫ではいない理由
  ■猫もしっぽで気持ちがわかる?犬より複雑な機嫌の良いとき・悪いとき
  ■犬は留守番できない?留守番の問題行動、しつけの問題じゃないかも 旅行もストレス!対処法はどうするの?
  ■猫が寝たきり女性殺人未遂事件の容疑者に 爪の周りから血液反応
  ■大人しい犬がなぜ人を噛む?には誤解がある 怖がりだからこそ噛む可能性も
  ■さまざまな動物の可聴域

【関連投稿】
  ■統合失調症の半分が猫を飼っていた!トキソプラズマ原虫が脳に侵入し悪さ
  ■コピペと違う?犬は人を神と考えるが、猫は人を「大きな猫」だと認識している説
  ■幼児・子供が猫と生活するとむしろ猫アレルギーになりづらい?
  ■猫又や九尾の狐の尻尾の正体判明か?毛玉が尻尾の猫や奇形の猫を発見 「翼猫」「天使猫」という翼の生えた猫も有名
  ■動物・植物・生物についての投稿まとめ

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