貴乃花親方の2016年の理事長選挙で応援した人たちが、裏金事件に関わる人と近かったという黒い話。どうも本命の理事長候補が事件解明に積極的だったために、対抗馬として貴乃花親方に期待していたようです。
また、この裏金事件の関係者が相次いで亡くなるということが起きていて、これがまた憶測を呼んでしました。(2017/11/17)
2018/01/20追記:
相撲協会、裏金顧問を背任的行為を行ったとして提訴
予想以上にズブズブだった貴乃花親方と元顧問Kの関係
●K顧問(当時)が裏金を受け取って、無駄な工事を発注
2017/11/17:
貴乃花親方のブログが宗教臭でヤバイ 新興宗教団体は霊友会ではなく龍神総宮社の影響か?で、改革派とされる貴乃花親方を無条件で「正義」とする風潮に疑問を持っているということを書きました。
それは、
相撲協会「新旧権力闘争」の渦中にキーマン2人が怪死│NEWSポストセブン(2016.07.22 16:00)などの記事が頭にあったためです。
裏金事件そのものは、貴乃花親方は関係ないようなのですが、日刊ゲンダイによると、亡くなった北の湖前政権時代に事務方を一手に仕切り、やりたい放題していた顧問がいました。パチンコ業者の代理店関係者から裏金を受け取り、次々と無駄な工事を発注した他、八角理事長代行(当時)にウソまでついて70億円分もの企業債券を購入しようとしたそうです。
(
理事長選で完敗…貴乃花親方「最初で最後」の打算と誤算|その他|スポーツ|日刊ゲンダイDIGITALより)
また、NEWSポストセブンでの説明は、「元顧問・K氏」が、現役力士のキャラクターを使ったパチンコの新台を製作するライセンス契約を巡って、2012年にメーカー関係者から裏金を受け取っていたというもの。週刊ポスト2014年1月24日号では、協会の顧問という立場で裏金を受け取る現場を収めた動画をスクープしています。
●裏金顧問の契約解除と事件解明に積極的だった八角理事長
なぜこれが貴乃花親方と関係してくるのか?というと、理事長となった八角親方の顧問に対する方針のせいだと、NEWSポストセブンでは解説していました。2015年の11月20日に北の湖・前理事長が直腸がんによる多臓器不全で急死した後、協会ナンバー2の事業部長を務めていた八角親方が理事長代行、次に理事長となっています。
ポイントとなるのは、この八角親方が、「受け取った金銭は返したから問題ない」と不問とされていた裏金問題のK顧問を契約解除を通告した他、不透明の資金の流れを追求する姿勢を見せていたこと。これはK顧問一派にとっては、とても困ることだとわかるでしょう。
なので、対抗馬となる貴乃花親方はK顧問らにとってはよりマシな選択肢であったわけです。逆に言うと、貴乃花親方の方が事件の全容解明に消極的だったってことでしょうね。「改革派」でクリーンなイメージがある貴乃花親方の方が本来、事件の解明について積極的な発言をしそうなのですが、事実はそうではなかったということです。
また、K顧問に近い人たちは、選挙戦で貴乃花親方の当選のために動いていました。なので、ひょっとしたらもっと近い関係にあったかもしれません。
●おかしいのは貴乃花親方?裏金顧問と近い床山と外部理事が貴乃花親方を応援
NEWSポストセブンによると、東関部屋に所属する三等床山(力士の髷を結う役割)は、K顧問と近い関係にある重要な人物でした。また、2016年1月の初場所開催中、理事選について記者が床山を取材した録音テープでは、K顧問や貴乃花親方に協力していたことも同時に証言しています。
「オレは貴乃花グループの選対本部長を命じられてるんだよ。オレは床山だけど、X親方とY親方(取材時は実名)はオレの意向で(票を)入れる。今回は、顧問と組むことになった」
日刊ゲンダイは、K顧問は貴乃花親方にとっての「同志」だとしていましたが、このK顧問をフォローしていた外部理事もいます。外部理事は「(顧問が受け取った裏金は)返したから問題ない」と結論。「理事会でも再三、裏金顧問を擁護する発言をし、顧問が暮れに協会から受け取った750万円のボーナスの正当性を訴えたと聞いた」と話す親方もいます。
上記はK顧問との関係ですが、貴乃花親方を利する動きもしています。宗像理事は理事会で発言する以前に週刊誌上で八角体制を批判。理事の任期はこの日の評議員会終了時に切れると、以前より定款に明記されているにもかかわらず、外部理事に投票権がないのはおかしいと噛みつき、貴乃花理事に有利になる働きをしていました。
これには、だれよりも外部からの介入を嫌い、内部の親方による協会運営を望んでいたはずの貴乃花が今回、頼ったのが外部理事だったのは矛盾だ、という指摘も出ているそうです。
●同志の裏金事件と関係者二人の怪死で遠のいた全容解明
こうした動きにも関わらず、結局、貴乃花親方は完敗。K顧問の事件の解明が進む…と思いきや、ここから事態が急展開します。
選挙で貴乃花親方の多数派工作を行い、協会サイドによる調査の対象となっていると考えられていた床山が急死してしまいます。自殺と見られていますが、タイミングがタイミングだけに憶測を呼びました。
しかも、亡くなったのは床山だけではありません。実はその1か月半前の4月にも、協会職員がやはり亡くなっており、同じく自殺したとされています。
元顧問・Kに近いといわれた協会の事務職員は3人いて、八角理事長はそうした職員らに、元顧問・Kのやってきたことを明らかにするために協力を求めたものの、成果は上がっていませんでした。そのうち2人は退職してしまい、協会に残った最後の1人というのが、このとき亡くなった職員でした。
ここらへんの「怪死」については飽くまで憶測であり、私は強調しません。ただ、裏金顧問一派の応援を受けてしまうほど、事件の調査に積極的ではなかったというのは、貴乃花親方を「正義」とみなすのを難しくする話だとは思います。
●相撲協会、裏金顧問を背任的行為を行ったとして提訴
2018/01/20追記:昨年12月、相撲協会が、協会の元顧問のKさんを、顧問という立場を利用して、国技館改修工事を受注した企業から8000万円を受け取るなどの背任的行為を行っていたとして、提訴したそうです。損害賠償額は約1億6500万円です。
(
相撲協会 貴乃花の大物支援者を背任行為で提訴していたより)
これについて、相撲協会は腐ってる!と憤っているツイートがいくつかあったのですけど、おかしな話。むしろ背任行為を黙認する方が問題です。絶対的な正義と絶対的な悪がいると考えているせいで、善悪の判断がおかしくなっているのかもしれません。
ただ、この記事では、K顧問が裏金を受け取る現場を収めた動画があることなどは伝えていません。また、以下のようにK顧問をクビにしたのが悪いというコメントを載せていましたから、読者が騙されるのも無理はなかったでしょうか。
「このK氏は貴乃花親方の大物支援者として知られる人物です。一昨年頃から親しくしていて、貴乃花親方が前回の理事長選に立候補できたのもK氏のサポートがあったからだといわれています。2016年1月、K氏が協会の顧問を解雇された際には、貴乃花親方が『なぜクビにしたんだ』と激高したそうです。このタイミングでの提訴にも協会側の思惑を感じざるをえません」(あるタニマチ)
●予想以上にズブズブだった貴乃花親方と元顧問Kの関係
貴乃花親方と元顧問Kの近さがどれくらいかわからなかったので、これまでわりと慎重な書き方をしていたのですけど、上記の貴乃花親方を応援している感じのタニマチのコメントを見ると、極めて親密と考えて良さそうでした。
また、貴乃花親方が裏金顧問を辞めさせたことを怒っていたというコメントまであります。貴乃花親方としては、裏金受け取りもOKってことですね。はっきりとダーティーな人だとわかりました。
さらに、記事では、"K氏の身動きが封じられれば、貴乃花一派にダメージがあるのは必至だ"とも書かれており、現在も繋がりが深いのだと考えられます。
日馬富士の貴ノ岩暴行事件に関して、貴乃花親方が被害届を出したことなどは正しいと支持できるのですけど、裏金・背任行為問題は明らかに貴乃花親方がおかしいです。真っ黒ですわ。
(2018/02/06追記:以降の追加分は、
貴乃花親方と宗教と右翼と裏金顧問 双子力士の由来は龍神総宮社・辻本公俊氏と辻本源冶郎氏で書いています。
2018/03/01追記:暴行疑惑も出てきたので、別に
貴乃花・貴ノ岩も暴行か?貴斗志裁判の証言・エアガン乱射事件などで書きました)
【本文中でリンクした投稿】
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貴乃花親方のブログが宗教臭でヤバイ 新興宗教団体は霊友会ではなく龍神総宮社の影響か? ■
貴乃花親方と宗教と右翼と裏金顧問 双子力士の由来は龍神総宮社・辻本公俊氏と辻本源冶郎氏【関連投稿】
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