"バブル期日本人の「蛮行」に苦しんだハワイに見る観光業の未来"という記事があったものの、作者の名前を見て日本人に悪い内容ではない可能性も感じました。日本では、最近中国人などの外国人観光客で迷惑しているけど、同じく世界各地で観光をしていたバブル期の日本人観光客のマナーの良さを見てみなさい…みたいな大逆転があるかもしれません。
2022/10/13まとめ:
●中国人などの外国人観光客増加で日本人の民度が試されている理由 【NEW】
●日本人のバブル期ハワイの逸話 マナー悪くたばこのポイ捨てなど 【NEW】
2022/04/29まとめ:
●まさか!店員の目の前で堂々と泥棒に盗まれた名古屋城の家康梅
●鎌倉市の観光客のトラブル・マナーが野蛮人すぎて完全に想定外
●中国人などの外国人観光客は迷惑!バブル期日本人のハワイ旅行を見よ?
2017/11/10:長く毎日読んでいたダイヤモンド・オンラインですが、ネトウヨ的な記事が目立つようになったので、よほど気になる記事以外は読まないことにしています。その久しぶりに気になる記事だった
バブル期日本人の「蛮行」に苦しんだハワイに見る観光業の未来(2017.8.24)は、読まなくなった理由の一人である窪田順生さんのものでした。なので、タイトルに反して、日本人すごい!みたいな内容かもしれません。
記事の前半では、日本の大都市や観光地、一部のマナーの悪い外国人観光客がゴミのポイ捨てをしたり、住民の生活空間へ勝手に立ち入ったりというトラブルが急増していることを指摘。中国人や韓国人を念頭に置いている人が多いのではないかと思いますが、「外国人観光客は来るな!」と憎悪をむきだしにする人も少なくないとも書いていました。
では、タイトルになっているバブル期日本人のハワイ旅行の蛮行とは、どういう内容なのでしょう? 日本人が大好きな「ハワイ」では、当時、日本人がハワイのいたるところで不動産を買い漁り。今で言う爆買いですね。これが地価の高騰を招き、現地住民の財布を直撃することになったそうです。
また、漁や農業など第一次産業で主に生計を立てる先住民には、観光による直接的な利益はなく、デメリットが目立ったといいます。89年の国際会議で、彼らは以下のように訴えていたそうです。
「ホテルが建って地元漁民が漁ができなくなった」
「ゴルフコースができて農地をとられた」
「先祖の墓地をつぶされた」
「秘境に50隻以上もの遊覧船が毎日1000以上の観光客を運び、水の汚染が始まった」
窪田順生さんは、いまの京都や浅草の住民たちがこぼす「不満」より、よほど深刻だとしていました。つまり、中国人などの観光客より、日本人の方がよほどひどかったって見解でしょうね。日本人にとっていい話にはなっていませんでした。
●大理石を削って持ち帰り…世界各地で迷惑をかけた日本人観光客
上記のハワイはわかりやすい例として出されたものであり、高度経済成長の「海外旅行」ブームでは、当時の日本人は世界の観光地へ大挙して押し寄せ、やりたい放題だったとしています。ハワイに限らないということですね。以下のような例が書かれていました。
・ローマ元老院議場の大理石の床を削って記念に持ち帰る。
・イタリアの教会では懺悔(ざんげ)している市民にカメラのフラッシュを浴びせる。
・セレブが静かにショッピングを楽しんでいた高級ブランドショップに、日本の女子大生やOLが大ハシャギで殺到して「爆買い」。
経済成長を果たした日本に対する、欧米からの人種差別的なバッシングにすぎないというのは間違いで、野蛮人と言われて仕方がないことをやっていたと指摘。ただ、一応日本人バッシングが主眼ではなく、お互い様でしょ?、だから「観光と住民の共存共栄」を目指そうよ、という前向きなものでした。全体に窪田順生さんらしからぬ内容の記事でびっくりです。
●観光で成功しすぎたバルセロナは既に弊害対策を進める段階に
なお、外国人観光客があまりに多すぎると問題となるというのは事実。いくらでも来て大丈夫というわけではありません。確かバルセロナでは参考となる先行事例があったはず…と検索。ただ、検索してみると、弊害の指摘だけで対策については書いていません。私の記憶違いでしたね。
私が読んだのは、
TBSの「セカイはいま、バルセロナ「観光客減らせ!」のワケ」について思うこと。 | 地中海ブログ(2017.08.02)というもの。バルセロナの観光政策があまりに成功しすぎてしまったために、市民生活への弊害についてはブログでは度々指摘しており、TBSで放映された"セカイは今、バルセロナ「観光客減らせ!」のワケ"というのは、そのパクリだというのが主な内容でした。
なぜ対策があったと誤解したのか?というと、"TBSもどうせだったら現在のバルセロナがその弊害に対してどういう対応策を考えているのか、「どの方向に舵を切ろうとしているのか?」など、そういうところまで踏み込んで取材してくれれば良かったのに、、、と個人的には思います"と書いていたためです。
この対策の具体的な内容については不明だったのですが、とりあえず、先行事例があるのであれば楽です。普通マイナスで捉えられる「遅れている国」というのは、進んでいる国に学べるため、私は悪いことばかりではないと思っています。
ただ、問題なのは、学べる事例があるにも関わらず、政治家が学ばないというケースが多く、失敗がわかっている事例を好んでやってしまうという傾向です。今の主流の政治家らには外国人嫌いなところがあるので、この事例ではちゃんと学んでくれるのではないかと思うのですが…。
(なお、安倍政権の菅義偉官房長官は、中国人観光客に気を遣っている感じでした。これは、
爆買いは中国人に失礼?「消費していただく」と菅義偉官房長官で書いています。
●中国人などの外国人観光客増加で日本人の民度が試されている理由
2022/10/13追記:バブル関係の話でまとめていたの話をこちらにも追記。日本人のバブル期のエピソードを検索すると、個人サイトばかり出てきました。数少ないニュース系サイトで出てきたのは、意外なことに右派・産経新聞社の夕刊フジ。ただ、SPA!とのコラボページだったので、産経新聞色は薄いのかもしれません。
この記事は、
日本人も昔はセンスのかけらもない爆買いをしていた - ZAK×SPA! - ZAKZAK(2016.05.01 鴻上尚史)というタイトル。日本の来る外国人が増えて「外人ばかりでなんだか嫌」「中国人はマナー悪い」と叩くけど、昔は日本人もヨーロッパで同じことをしてたでしょ?という話です。
筆者はバブルの頃、海外に行くと、日本人団体客によく会うので、海外気分を味わえず、日本人でいっぱいのお店にはなるべく入らないようにしていたとのこと。また、バブルの時代、1980年代までは、欧米の有名なブランドショップで日本人しかいない風景を、何度も見たともいいます。
そして、それは品の良い光景でもなかったみたいですね。店員のにこやかな笑顔の下には、侮蔑した雰囲気があったとしていました。これはおそらく今の日本人が中国人に対して向けているものと同じだ…ということなんでしょう。以下のようにも書いていましたし、外国人ではなく日本人の方の民度が試されているのかも…と感じる指摘です。
<僕は昔、嬉々としてニューヨークとかロンドンを歩き回りました。あの時、「日本人は来すぎなんだよ。来るなよ。ふざけるな」と言われていたら、その国を大嫌いになっていたでしょう>
●日本人のバブル期ハワイの逸話 マナー悪くたばこのポイ捨てなど
あと、ニュースサイトじゃないのですけど、バブル時代のタイム誌が日本で書いていた話を読みたい…と探してみたという
「世界の観光地を荒らすニュー・バーバリアンたち」という内容の「タイム誌」と「読売新聞」の記事を探す - やじり鳥が、引用元を明らかにしているなど、きちんと調べている良いページでした。
まず、タイム誌からの引用として、以下のよう内容の文章が、あるニュースサイトで出ていたとうのが、最初のきっかけ。これに興味を持ち調べてみたものの、どうやら本当にタイム誌が書いたわけではなさそうだとのこと。タイム誌が書いたんじゃなくて、日本の読売新聞記者がハワイのベテランガイドに聞いた、日本人観光客の行儀の話みだいですね。とはいえ、どちらにせよ日本人の当時の雰囲気がわかるものではあります。
<至る所で、たばこを吸い、吸いがらを捨てる。とくに男性の団体客は傍若無人だ。「カネを払うから、島巡り遊覧飛行の窓際座席を確保してくれ」と要求する客もいる。「先着順に着席です」と断る。と、客は空港のゲートが開いたとたん、全力疾走して行列を追い抜く。それをアメリカ人が冷笑して見ている>
(『読売新聞』(1987年8月31日)、
「世界の観光地を荒らすニュー・バーバリアンたち」という内容の「タイム誌」と「読売新聞」の記事を探す - やじり鳥より)
●まさか!店員の目の前で堂々と泥棒に盗まれた名古屋城の家康梅
2022/04/29:ここから<観光客のトラブル・マナー 鎌倉市食べ歩き自粛条例、堂々と泥棒に盗まれた名古屋城の家康梅>というタイトルで投稿していた話をまとめ。昔の日本人じゃなくて今の日本人の話なのですけど、観光客のマナーに悪さに関する話があったので、こちらに移動してきました。
2019/04/07:梅をこよなく愛した徳川家康が、11番目の男子の出生を祝って自ら植樹したとされる家康ゆかりの梅の木「家康梅(いえやすばい)」。名古屋では、家康を祀(まつ)る久能山東照宮(静岡市)から家康梅の枝を譲り受けた植物園が接ぎ木として育てて寄贈し、名古屋城近くに2019年2月19日に植えたそうです。
ただ、植えてから間もない3月11日昼過ぎに盗まれました。家康梅を盗んだのは高齢男性。近くの土産店の従業員男性は、「あまりに堂々と抜いているので最初は職員かと思った」といいます。男性は家康梅を引っこ抜くと、ポケットから出したゴミ袋に入れ、何もなかったかのようにゆっくり歩いて帰り始めてしまったので、店員が追いかけて問い詰めます。
酒に酔っているように見え、会話もしっかりしなかったのですけど、なかなか認めません。見ていた酒屋の店長によると、「すごい言い合いになっていた」とのこと。この見ていた酒屋の店長が見かねて110番通報。やっと「やった」と認めたそうです。
(
家康梅、人前で堂々と盗まれる 土産店員が追いかけ阻止:朝日新聞デジタル 竹井周平、関謙次 2019年3月11日21時26分より)
●鎌倉市の観光客のトラブル・マナーが野蛮人すぎて完全に想定外
この話だけだと短いので何か…ということで、鎌倉市食べ歩き自粛条例について。神奈川県鎌倉市議会は、観光客らで混雑する場所で歩きながら食べる行為の自粛などマナー向上を求める条例を可決しました。罰則はなく飲食店に販売規制もないので、「お願い」みたいな感じですね。
これを伝えた
鎌倉市が食べ歩き自粛条例 観光客で混雑、苦情相次ぎ:話題のニュース:中日新聞(CHUNICHI Web) 2019年3月22日 20時47分によると、市民から「観光客とすれ違う際にソフトクリームや団子のたれで服が汚れる」との苦情が相次いだためだといいます。
私はこの話をテレビのNHKで見ました。海外の世界的な観光地でも問題になっていて、特集の最後では「日本の観光地も世界レベルになったのかもしれません」みたいなジョークで終わらせていました。この流れだと外国人観光客のマナー問題がトラブルの主因のように感じます。
ただ、このコメントは不適切でミスリードなものだったと感じました。というのも、その前の放送の中でインタビューを受けていた洋服店の店長さんは、「外国人がマナー悪いんでしょ」というコメントをインタビューアーが期待していることを見透かしたのか、「意外に日本人が多いんですよ」といった説明だったのです。
また、どのような日本人のマナーが悪いのか?という話でも、非常に予想外の説明をしていました。最近はインスタ映えで観光地の食べ物の写真をとることが多いので、若者を想定していた視聴者もいるかもしれませんが、これも否定。「若い人より高齢者ですね」といった説明だったのです。
このマナーが悪さのエピソードは、予想のはるか上を行くものでもありました。なんと洋服店の見せ前に配置してある、服を入れたワゴンの中に食べ残しを突っ込んで捨てたり、汚れた手を商品である洋服で拭いだりするとのこと。全く想像できなかった行動で、よくそんなこと思いつくなと、変に感心するほどひどい内容でした。
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