コインランドリー経営流行で市場が大きく伸びているという記事がありました。売り上げ不振で閉店する店がほとんど見られないことから、今後もかなり伸びることが予想されているそうです。(2017/3/21)
2020/09/22追記:
●いつか来るコインランドリー閉店ラッシュ すでに閉店する店舗も…
●コインランドリー経営流行で市場増大 失敗して閉店はほとんどなし
2017/3/21:うちでは、マンション投資に注意を促す投稿を何度もしている他、投資全般への注意も多数投稿しています。これらは、実際に危険性が高いというものでした。
ただし、そもそも投資はリスクが高いものなので、うかつに投資したくなるような情報は載せられません。そういうわけで今回もオススメするわけではないのですが、コインランドリー経営は投資の側面があることが指摘されていました。
例えば、コインランドリー大手のマンマチャオを運営する三原淳社長は「会社員のアパート・マンション投資の代替にもなってきているのではないか」とみています。本当かいな?と思うのですが、市場はまだ成長途上で大手では泡のようにすぐに消えてしまう泡沫(ほうまつ)出店はまだ少ないと言います。
実際、コインランドリー大手のWASHハウスは、「この15年間で閉店は1店もない」(児玉社長)という信じられないような状態になっているそうです。うまい話しすぎて疑いたくなるものの、地域の人口だけでなく、年齢分布や収入状況などの情報をもとに市場調査しており、そもそも可能性が低いところに出店していないためだという説明でした。
また、先に名前が出てきたマンマチャオの場合も、近隣スーパーの顧客を観察するなど現地調査も徹底して、「売り上げ不振で閉店したのは17年間で10店以下」(三原社長)とのこと。「閉店がない」とまで言うと明らかにウソですが、「閉店がほとんどない」くらいは言えそうなレベルにあります。
(
コインランドリー、まるでコンビニ 全国1万8000店に急増 2017/2/12 6:30 日本経済新聞 電子版 岩野孝祐より)
眉に唾をつけて聞いておきたい話ではあるものの、こういう風に閉店が少ないというのは、市場がまだまだ成長途上である証拠と考えられます。逆に言えば、コインランドリーが増えて優良な地域が少なくなってきた場合、閉店が増え始めるということ。そういう時期がいつ来るか?ってことろですね。
とりあえず、洗濯の時間を減らしたい働く女性のニーズや、クリーニング屋要らずの良品廉価の衣料品が増加したことが、今の伸びを支えている、という分析でした。
●WASHハウス・マンマチャオ・ランドリーデポ・ホワイトピアが大手4社
この店舗数などに関して、記事ではコンビニに例えていたものの、正直ピンと来ないアプローチでした。コインランドリーの店舗数は全国1万8000店で、ファミリーマートに匹敵する多さだとのこと。よりコンビニとの類似点と言えるのは、フランチャイズ方式で大手が縄張り争いをする姿がコンビニ市場に重なって見えるというものでした。ただ、これも無理やりっぽいですけどね。
なお、15年度はコンビニ業界の出店の伸びを上回ったそうで、コインランドリー業界の拡大のすごさがわかります。コンビニはもともと潰れまくっていてかなりリスクが高く、作れば作るだけ儲かるって状態じゃないですしね。
既にいくつかの店名を出しているように、このコインランドリー成長の牽引役となっているのはフランチャイズです。かつては中小・零細企業による地元密着型ビジネスだったのが、すっかり様変わり。以下が代表的な大手4社だそうな。
・WASHハウス 昨年11月に東証マザーズに上場。店舗数の9割を占める九州地域の他、大阪、東京に進出。
・マンマチャオ エムアイエスが運営。
・ランドリーデポ
・ホワイトピア Fujitakaが運営。FCではないが、オーナーにブランド名の利用を認めている。
上記に続いて、関西地盤のノムラクリーニングや、関東地盤の「ジャンボランドリーふわふわ」などを展開するトリオマネジメントなども伸びているそうです。
●コインランドリー急増の理由 生活スタイル・クリーニングとの関係など
もう少し何か書こうと
コインランドリー - Wikipediaを覗いてみると、クリーニング屋さんの話もありました。日経新聞の記事では、"クリーニング屋要らずの良品廉価の衣料品が増加した"くらいで、ほとんど触れられていなかったものの、考えてみるとクリーニング屋市場がどうなっているかも気になりますね。
Wikipediaでは、"セルフサービスである事から洗濯物あたりの料金もクリーニング業と比較して極めて安く、洗濯物の少ない独身者や学生などに利用されている"としていました。この書き方からすると、コインランドリーが従来多かったクリーニング屋から客を奪っているというところもありそうです。
また、住居形態の変化についてもWikipediaでは触れていました。1980年代以降、都市利便性の向上に伴って都市部への流入人口は増大、アパートやマンション等が増加する傾向のある日本では、ワンルームマンションやアパートに多くの人が生活しています。
その場合には、洗濯機はモーターの騒音の大きく振動音が響きやすい深夜などには稼動させ難い事情があると、Wikipediaでは書いていました。私も当初は気にしていたものの、結構どうってことない気もしますけどね。特にマンションはアパートと比べて音がしなくて、隣人がいるんだかいなんだかわからないときが多いです。
なので、本当かな?というところもありますが、このため洗濯機を所有する独居者にあっても、コインランドリーを利用する場合が見られるとの分析でした。
さらに、独身者や洗濯機を持たない家庭の日常の洗濯に限らず、子供や家族が多く洗濯物の乾燥が追いつかない場合に乾燥機のみ利用する、クリーニング店では費用の高い布団等の大きな物を洗濯・乾燥させるといった使い分けにも触れていました。コインランドリーが急増している理由は、いろいろと考えられそうです。
●いつか来るコインランドリー閉店ラッシュ すでに閉店する店舗も…
2020/09/22:どこかでコインランドリー市場も飽和し、バタバタ潰れだすことがあるので注意したいところ。ただ、現在、検索をかけてみた感じでは、そういった記事はまだ出ていませんね。今回はとりあえず、絶対に潰れないわけではない…というところを強調しておきたいと思います。
例えば、
【加古川市】営業が続いていたコインランドリー部分も閉店しています | 号外NET 加古川市(2020/04/24 07:30)という記事が出ていました。前回の最後に書いた使い分けが考えられるクリーニング店との併設店舗だったのですが、まず、クリーニング店部分が閉店し、続いてコインランドリー部分も閉店となっています。
また、
閉店した大型コインランドリーに遭遇…失敗の原因とは? | 自宅兼コインランドリー経営奮闘記(2018.02.14)では、あるコインランドリーの閉店について分析。結局、問題は立地だという見方ですね。理由は多数推測されていたものの、車で来るような立地なのに駐車場がなかったというのが、一番大きそうな理由でした。
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