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タクシー運転手が優良ドライバーしかいない不思議なことになる理由


 タクシーが優良ドライバーしかいないように見えるのは、個人の評価と会社の評価を誤解している(誤解させている?)ためというのが主な理由のようです。

 また、会社の評価制度も、接客・サービスの点数配分を減らすことで、一気に優良会社が増えてしまったとのこと。優良ではない会社のタクシーに乗るのが、難しいくらいになっています。これ意味あんの?って話ですね。(2017/11/24)

2023/12/20:
一部見直し


●タクシーが優良ドライバーだらけの理由 会社評価との誤解

2017/11/24:「タクシー運転手が優良ドライバーしかいない不思議なことになる理由」ですが、まず、「優良タクシー」というものに2種類あるというのがポイント。ひとつは、ドライバー自身が優良であることを示す制度ですが、それ以外に事業者ごとの優良を表示する制度もあるとのことでした。

 「事業者ごと」の場合は、そもそもドライバー1人1人の能力は評価されていないわけです。なので、たぶん実際には優秀ではないドライバーでも「優良」となってしまうのでしょう。このあと紹介する記事で、乱暴運転のタクシーに「優良」マークが付いているというのも、この理由が大きいようです。

 今回はこの「事業者ごと」の話をメインにしますが、ドライバーに関する制度についても最初に軽く見ます。表彰について | 公益財団法人 東京タクシーセンターでは、東京におけるドライバー自身が優良であることを示す制度について説明されていました。

 これによると、東京指定地域内のタクシー運転者に対して優良運転者の表彰を行っています。対象者は、道路運送法等に違反がなく接客態度良好で、他の模範となる方。過去40回にわたる受賞者は30,999人もいるそうです。

 優良運転者表彰を受賞した運転者には優良表示証(運転者証または事業者乗務証と優良運転者章を一対にラミネートパックしたもの)を交付しているとしており、掲載の写真では「空車」表示の上に飾られていました。30,999人もいるので、この時点で優良ドライバーだらけですね。


●優良でないタクシーに乗る方がレア!会社評価基準の緩和で激増

 さて、本題である事業者の優良表示なのですが、実を言うと、優良でないタクシーに乗る方がレアなようです。この「優良」マークは、公益財団法人の東京タクシーセンターが発行しているもので、328社のうち、294社が優良。およそ9割です。

 しかも、所有台数が多い企業ほど優良マークを取得しているため、タクシーの台数単位では9割どころではないとのこと。具体的な比率は計算されていませんでしたが、優良じゃないタクシーはかなり見つけづらいのです。ますます優良でないタクシーに乗る方がレアになってきます。

 日本のタクシーはハイレベルと言われているので、実際に優良な人が多いのかもしれません。ただし、2013年度の調査から基準を変更し、事業者が得点を取りやすくしてしまったという過去があるんだそうです。このエピソードを聞くだけで、ダメだなと思っちゃいますね。

 具体的に言うと60%台前半がずっと続いていた優良比率が、13年度には79.7%と8割ほどといきなりものすごく上がりました。その後さらに上がって、約90%となっていますので、日本のタクシーレベルはやはり上がっていると言えなくはありません。

 とはいえ、変更以前は低かった優良比率が、急に上がったというのは、信頼性に疑問を感じさせます。制度変更後にも1割上昇していることから、業者にとって改善しやすいところが優良かどうかを決める指標で重視されるようになって、集中的に改善したのかもしれません。
(乱暴運転のタクシーでも「優良」の怪:日経ビジネスオンライン 大西 孝弘 2017年9月26日より)


●接客・サービスを軽視する制度変更で優良増加…って、どうなの?

 記事によると、評価制度は100点満点で、基本的に減点方式。接客・サービス、安全・運行管理、経営姿勢の3種類で評価します。このうち、減点になりやすいのが接客・サービス項目です。

 接客・サービスは、さらに3種類に分かれます。当初の制度では、指導事案評価が30点、苦情事案評価が30点、サービス評価が10点の合計70点でした。接客・サービスを強く重視している配分だったわけです。

 ところが、これが制度変更で、指導事案評価が20点、苦情事案評価が20点、サービス評価が10点の合計50点にまで減ります。接客・サービスの重要性を下げることによって、優良評価が多くなったというわけ。逆に言うと、タクシー業界は、接客・サービスを軽視するようになったと、見られかねない変更でした。

 ちなみに記事では、「比較的に点数をとりやすい経営姿勢という項目で20点を加えたことで、点数が上がりやすくなった」としていました。有料比率が劇的に上がったというのは、やはり改善しやすいところの配分を増やした効果が大きいようです。

 
●既存タクシーが安全で高品質は本当なのか?

 私がこの話に興味を持ったのは、タクシー業界がUberのようなライドシェアサービスを、安全ではなくてサービスの品質が低いと攻撃していたためです。ただ、そうじゃない可能性を感じて、過去にも以下のようなものを書いています。

  ■既存タクシーよりUberの方がよっぽど安全?事故率で見る危険性
  ■既存タクシーよりむしろUberが安全で安心?プロドライバーも転職するUberの魅力

 既存タクシーの会社でも、本当に良いと思える試みをしているところは好意的に紹介したことがあるんですが、どちらかと言うと、自らの悪いところを直さずに相手の悪口ばかり言っている人たちが目立っている気がします。


【本文中でリンクした投稿】
  ■既存タクシーよりUberの方がよっぽど安全?事故率で見る危険性
  ■既存タクシーよりむしろUberが安全で安心?プロドライバーも転職するUberの魅力

【関連投稿】
  ■タクシー運転手に客を選ぶ権利はない?ワンメーター拒否の違法性について弁護士が解説
  ■オリンピック客お断りで信頼上昇 長野市の中央タクシーは他社の倍の売上
  ■トヨタはタクシー業界の敵?米ウーバーと提携 タクシー王子はウーバー潰しでロビー活動
  ■商品・サービス・技術についての投稿まとめ

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