2017/4/10:
●統計でわかる叱るの無意味さ 叱って効果があるのはわずかに~%
●大失敗した事件の直後の説教は効果的?社長が呼びかけた結果…
●報連相(ホウレンソウ)を部下に求める無能上司、本当の意味を知らず
2020/04/12:
●心当たりありません?部下からホウレンソウされないのは上司が悪い
●統計でわかる叱るの無意味さ 叱って効果があるのはわずかに~%
2017/4/10:
注意されても、92%の社員は行動を変えられない! | ダイヤモンド・オンライン(2017年3月10日)という記事がありました。作者の児島保彦さんによると、100人の社員に、いくら説教をしても、説明をしても、実行する社員は8人にすぎないとしいうのです。
どこの調査なのか出典が不明であるのが気になるものの、これは統計的なデータに基づくといいます。この統計によれば、100人の社員が同じことを聞かせた場合に、その内容を理解できる人は8割の80人だとされていました。
この時点ですでに2割が脱落していますが、理解したうえで、その内容に賛同する人となると、一気に減ってその半分の40人。さらに、それを実際に実行する人は、そのうち2割の8人だけしかいないのだそうです。なので、説教や注意のような方法は、あまり効果的ではないということでした。
●大失敗した事件の直後の説教は効果的?社長が呼びかけた結果…
経験談はあてにならず、前述のような統計などを重視した方が良いのですが、児島保彦さんは実感としても上記のことがわかると言います。
ある会社で、報告、連絡、相談(ホウレンソウ)を疎かにしたことが原因で、会社に多大な損害を与える事件があり、「これからは報告をしっかりやり、連絡は忘れないように、そしてわからないことがあったら必ず相談するように!」と、社長が呼びかけました。
ところが、現実には何も変わらなかったといいます大きな事件の後ですから、社員らもいつも以上に素直に受け止めたと思われるものの、頭で理解しただけで、実行に移した人はほとんどいなかったようなのです。人間ってそういうものなんですね。
なので、抽象的な説教や、言葉による威嚇といった精神論を言っても仕方がないということについて。児島保彦さんは、そんな会社について、「99%は成功しません」と言っていました。
●報連相(ホウレンソウ)を部下に求める無能上司、本当の意味を知らず
では、どうするのか?と言うと、児島保彦さんは「やったか」「やったか」と繰り返し問い続けるとしていました。これは良いやり方です。
そもそも誤解しているのは、仕事の進捗管理というのは、マネージャーの仕事であり、部下の仕事ではありません。それなのに部下に報告、連絡、相談を求めるというのは、自分の仕事を部下に丸投げしているだけで、あまりにも無責任なことだと言えます。
じゃあ、報連相なんかおかしな言葉なんじゃないか?と思われそうですが、実を言うと、当初の意味は今とは全く逆の方向で、上司の方が報連相のための環境を整えるべき…といった感じみたいですね。
多分、報・連・相の意味は間違って伝えられてるよ | 日系パワハラによると、報連相は、山種証券(現SMBCフレンド証券)の山崎富治社長が書籍で書いたもの。しかし、その書籍には、報告、連絡、相談の細かな定義はありません。
風通しの良い会社の必要条件は報告、連絡、相談の徹底であると書かれていて、そういう会社を作ろうというのが、どうも本来の趣旨だった模様。また、報連相を腐らせているのは管理職であるといったことも指摘しているようです。こちらの方が理解できる話になっています。
それから、ある仕事が失敗した場合、それはそもそも上司の責任ですからね。仕事の進捗状況をチェックして、うまくいくように管理するのが管理職の役目であり、それを部下の責任にするのは大間違い。責任逃れです。
ですから、最初のようにそもそも「叱る」ということをすること自体、上司が自分の責任を部下になすりつける行為だと言えます。
●心当たりありません?部下からホウレンソウされないのは上司が悪い
2020/04/12:検索してみると、未だに間違った意味の報連相(ホウレンソウ)を推奨する記事が多くあります。そういう記事を紹介してみても良いのですけど、そうじゃないものを一つ。ズバリ
部下にホウレンソウを求める上司はヤバい 本当は上司を戒めるための言葉 | PRESIDENT Online(2018/02/04 11:00)という記事がありました。
部下ではなく上司の方が、部下の顔色や動きをよく見て、報告・連絡・相談したいかどうかを察して、報告・連絡・相談しやすい環境を整えなければいけないという話。ホウレンソウされない上司というのは、鬱陶しいおじさん・おばさんなので、上司側が上手に引き出すべきとされていました。そもそも話したいと思えない上司なんでしょうね。
この記事は、ライフネット生命保険の創業者・出口治明さんによるものでした。出口さんは博学なのでてっきり元ネタを知っているんだと思ったらそうではなさそうで、元ネタの話はありませんでした。どうも独自解釈で本来の意味のところにたどり着いたみたいですね。
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