日本メーカーにとって悪い話なので紹介するかどうか迷いましたし、たぶんそれほど大きな差ではないと思うのですが、パソコンメーカー故障率ランキングで日本メーカー大苦戦が意外だったので紹介。どれだけ日本メーカーが中国メーカーに差をつけて勝てるか?ではなく、むしろ中国メーカーの方が良かったんですよ。逆に負けちゃいました。(2017/2/7)
2018/12/11:
●初期不良でドスパラに修理依頼→不具合なし判定、じゃあ…と買い取り依頼すると?
●パソコンメーカー故障率ランキング 日本と中国で大差はつくのか?
2017/2/7:調査は、
メーカー別パソコン故障率ランキング2016―利用者3万人に調査―(2017/2/7)にあったもの。故障率とあるものの、「購入後5年以内の不具合を故障と定義」しており、不具合率と言った方が近いかもしれません。
調査対象は18社。そのうち、5社はドスパラのようなBTOメーカーで、こういうところはどうしても不具合が多いと思われます。これらを抜けば、13社。
そして、この13社のうち、日本メーカーが7社、海外メーカーが6社でほぼ半々。また、有効回答数…30,000サンプルで、サンプルはかなりありました
。
国内製メーカー利用者 NEC、富士通、東芝、Panasonic、SONY、EPSON、ONKYO
海外製メーカー利用者 HP、DELL、Apple、ASUS、acer、Lenovo
BTOメーカー利用者 ドスパラ、マウスコンピュータ、パソコン工房、フロンティア、TSUKUMO
<壊れにくいパソコンメーカー>
1位 ASUS パソコン故障の耐久率86.74%
2位 HP パソコン故障の耐久率84.85%
3位 Lenovo パソコン故障の耐久率83.85%
4位 Apple パソコン故障の耐久率83.70%
5位 FUJITSU(富士通) パソコン故障の耐久率83.25%
本社がある場所を書いていくと、以下のようになります。対象メーカー数はほぼ半々なのにベスト5に入った日本メーカーは1社だけ、しかも、ギリギリの5位でした。
<壊れにくいパソコンメーカー>
1位 ASUS 台湾
2位 HP アメリカ
3位 Lenovo 中国
4位 Apple アメリカ
5位 FUJITSU(富士通) 日本
●海外メーカーで悪かったのは、エイサーとデルだけ
海外メーカーは上記の通り、6社中4社がベスト5入りと圧勝でした。ただ、例外的に悪かったところも、一応見ておきましょうか。
11位 acer 台湾
13位 DELL アメリカ
この2社は通常のメーカーとしては、最下位クラスですね。海外メーカーは当たりハズレが大きい感じになりました。
あと、ここで下位になったのはアメリカと台湾のメーカーで、悪いイメージのある中国のレノボは前述の通り3位でしたから、やっぱりイメージとは違うと思われます。
●倒産危機の東芝は不具合でも悪かった!
BTOメーカーとしては、フロンティアだけ9位と高くなっていました。なので、14位が普通のメーカーとしての最下位であり、それはONKYOでした。まあ、ここも知名度低いですけどね。
また、ここらへんの下位争いで唯一紹介していなかった12位は?というと、今をときめく東芝でした。
11位 acer 台湾
12位 TOSHIBA 日本
13位 DELL アメリカ
14位 ONKYO 日本
●アメリカのランキングだとかなり違う感じに
検索してみると、SquareTradeという海外のところが2009年に調べた故障率のランキングも発見。これは今回とは異なり、上位の方が故障しやすいというもの。また、アメリカでの調査です。
知っておきたいノート・パソコンのメーカー別故障率 - Yahoo!知恵袋
購入後3年以内のノートPCの故障率をメーカー別にランク付け
1位. HP(ヒューレット・パッカード)(米国)―25.6%
2位. ゲートウェイ(米国)―23.5%
3位. エイサー(台湾)―23.3%
4位. レノボ(中国)―21.5%
5位. デル(米国)―18.3%
6位. アップル(米国)―17.4%
7位. ソニー(日本)―16.8%
8位. 東芝(日本)―15.7%
9位. エイスース(台湾)―15.6%
※このノート・パソコンの故障率のデータは米国のもので、日本国内主要メーカーのNEC、富士通、パナソニック、EPSON DIRECT、ONKYO等は対象外です。
時期の違いもありますが、かなり違いますね。例えば、ここで最も壊れやすいとされたHPは、前述のランキングだとむしろ最高クラスで2位でした。レノボもこれと同じような感じ。また、今回のランキングで最下位争いの東芝は、アメリカのランキングですと8位と故障は多くありません。
逆に大体同じような結果になったのが、どちらも良かったエイスース、どちらも悪かったエイサーという台湾勢。調査時期、調査国、故障の定義などなどで違ったというのもあるでしょうが、やっぱりあまり正確なランキングではないのではないかという印象が強いです。軽い参考程度に留めておくのが無難でしょうか?
●日本メーカーのパソコンも実際にはほぼ中国製
2017/12/17:考えてみると日本メーカーでも自社で作らずに海外メーカーに作らせて、ブランドだけ乗っけているってのがあるかもしれません。
で、検索してみると、"富士通以外の日本のメーカーのほとんど(一部を除く)は、部品を海外(特に中国)で製造し、それを日本のメーカーの入れ物に入れているに過ぎません"とありました。下位だった日本メーカーは実質的に中国製だったみたいですね。
(
日本のメーカー | パソコンの種類 | 購入ガイド | パソコン初心者なびより)
ほぼ唯一の例外である富士通が日本メーカーで一番良かったわけですが、さすが日本製!と言えるかどうかは微妙。前述の通り、5位止まりでしたし、中国製でもレノボの方が良かったです。
ただ、それほど大きな差ではなかったので、やはり純日本製(実際にはイコール富士通)は結構良さそうだ…くらいなら言えそうでした。
●初期不良でドスパラに修理依頼→不具合なし判定、じゃあ…と買い取り依頼すると?
2018/12/11:最初にBTOメーカーは基本的に劣るといった話を書いていました。すると、そのBTOメーカーのドスパラがやらかしましたわ。ここはもともと評判が非常に悪いみたいですね…。
今回のヤバイ話があったのは、
価格情報サイト「価格.com」に寄せられた投稿の投稿。価格.comなどの口コミサイトはネガティブな情報を消しており信用ならないと言われており、実際、メーカーの訴訟などの圧力で消されることがありますが、結構頑張って載せてくれています。
パソコン本体ではなく、本体価格15万9800円というドスパラWEB専売のハイエンドグラフィックボードを購入したのですが、10日間ほど使っただけで時折画面がものすごいノイズ。しかし、ドスパラに修理を依頼すると「不具合は確認できませんでした」「お客様環境に起因している可能性がございます」などとして、そのまま返却されてしまいました!
普通ならこれで泣き寝入りなのですけど、この方は賢かったです。なんとドスパラの通販買取に発送。すると、今度は「流通相場価格、旧規格製品、不具合などによりお値段をつけることが出来ませんでした」として、10円(入金手数料200円を差し引いた額)の買取額を提示されてしまいました。
買取査定時に確認された症状は「動作不安定・負荷時にノイズ、フリーズ、勝手に再起動する」というもの。やっぱり不具合あんじゃん! 初期不良かどうかの特定は難しいものの、とりあえず不具合なしは嘘と考えて良さそうです。
(
ドスパラが自社専売16万円グラボの初期不良を「不具合なし」で修理拒否→買取依頼すると「不具合あり」で10円に | BUZZAP!(バザップ!)より)
現在は、この結果をドスパラに突きつけて連絡待ちみたいですね。ただ、このニュースのせいで、ドスパラの悪評が広がったでしょう。悪い対応のせいで、大きな被害を被ったと考えら得ます。
とはいえ、もともと評判が悪いメーカーとのことで、そういった悪評を知らない人を狙って商売している可能性も。となると、あまり痛くない可能性がありますから、どんどん今回の情報を拡散して被害者を減らしていってもらいたいです。
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