寝苦しい夏!ということで、睡眠法に関する記事がいくつかあったので読んでみました。今回はとりあえず、単語を思い浮かべていく認知シャッフル睡眠法と小指に湿布を貼るという二つを紹介。ただし、どちらもかなり怪しい感じです。(2017/08/26)
●夜眠れない人のための対策1 認知シャッフル睡眠法
2017/08/26:胡散臭さ満点の
眠れぬ夜に試してみたい「シャッフル睡眠法」 あっという間に眠りに落ちると海外で話題 NewSphere 2017年5月17日 11時00分 (2017年5月29日 18時57分 更新)という記事がありました。ただ、意外なことに、サイモン・フレーザー大学の認知科学者であるリュック・ボードワン教授が考案したということで、一応、科学者が関わっています。
海外でヒットしたこの睡眠法は、以下のようなやり方でした。
(1)簡単な単語をランダムに1つ思い浮かべる。たとえば、cake「ケーキ」など。ただし、tree「木」や apple「リンゴ」など、同じ文字が複数含まれる語は使わない。仕事やストレスを連想させるような言葉もやめたほうがいい。
(2)次に、それぞれの文字、cakeならc、a、k、eで始まる単語を、イメージとして思い浮かべていく。急がず、1つのイメージを数秒ずつ、最初の文字から順に思いつくだけ思い浮かべ、飽きたら次の文字へと移る。このとき、つながった話になってしまうような、関連のある単語は避ける。無関連のイメージを思い浮かべることが、このメソッドのポイント。
●大脳皮質の働きを見てから眠るという脳の性質を利用
ボードワン教授は150人以上の学生に同メソッドを試しています。そして、そのほとんどは最初の文字が終わらない時点で眠気を感じてきたということで効果がありました。
ボードワン教授によると、脳には、大脳皮質の活動を見極めてから、眠っていいかどうかを判断する資質が備わっています。もしこの部位が理論だった活動をしていれば、それは「まだ寝てはいけない」という合図になります。
一方で、なんの脈絡もない一連の連想をしていると、それが「眠りのスイッチ」を入れてもOKという合図になります。認知シャッフル睡眠法は、これを利用したものです。
ただ、怪しい…とやっぱり思ってしまいます。記者は日本語でもできるのではないか?と書いていたので、早速私もやってみましたが、全く眠れません。私の場合はむしろ冴えてきました。
ここのコメント欄では、「これって英語脳の人にしか効かないよ。日本人は思考パターンが異なる」というのが出ていました。「英語脳」などと書いている時点で完全に俗論なことがわかるものの、言語的な違いがある可能性も確かに否定できません。
(2017/08/28追加:と書いた日の夜に眠れなかったので
また試してみたら、今度は成功。数十個単語を出したので「すぐ眠れた」という感じじゃありませんが、いつの間にか寝ていたので効いたのかも。もう少し試してみます)
●夜眠れない人のための対策2 小指湿布は寝苦しい夏の夜に最適
もう一つ「小指湿布」というこれまた怪しいものがありました。寝る前に手の小指の第一関節と第二関節の間に、小さく切った湿布を貼るだけというものです。
(
小指に〇〇を貼るだけ!寝苦しい夏の夜もぐっすり!? 巷で話題の快眠法 ココロニプロロ / 2017年8月25日 17時10分より)
怪しい!と書きつつ、京都で内科・神経内科を専門とする安田医院を開業している安田譲先生が考案したということで、こちらもやっぱり一応専門家が絡んでいます。
また、説明も「科学的」な感じに見えるものでした。
・臓器と体のパーツには対応しているポイントがあり、小指は上半身に対応している。
・湿布に含まれているグリセリンには、交感神経の緊張をゆるめる作用がある。なので、湿布で交感神経をゆるめるて、バランスが崩れると不眠などが起こりやすくなる自律神経を整える。
…と書いてから思ったものの、やっぱりかなり疑似科学くさいですね。「臓器と体のパーツには対応している」というのは、「安田先生の研究によると」と書かれており、多くの研究で確かめられているかは不明です。こちらはさらにおすすめできそうにありませんでした。
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