エクスペディアやジェットスターなど「最低価格保証」や「ベストレート保証」を謳っているところがむしろ高い!という話ではありません。ただ、場合によっては高くなってしまうことがある理由についての記事が、へーと思うものでした。
また、もしかしたらそれ以上に衝撃的かもしれないというのが、「最低価格保証」や「ベストレート保証」を謳っているところが、そもそも他とほとんど価格が変わらないという事実。「最低価格保証」や「ベストレート保証」と聞くとすごいお得な感じがするのですけど、それほどお得でもないようです。
●「最低価格保証」のサービスはそれほど安いわけではない
2017/5/15:最初にそもそも価格はほとんど変わらないよって話からしましょうか。これらの話があったのは、"あれ、ちょっと待てよ... 宿泊予約サイト「最低価格保証」の落とし穴"(東京バーゲンマニア | 2017年05月13日)という記事です。
http://pex.jp/point_news/c9475bcc130593bba1e05fdacc5854b9
例えば、楽天トラベル、じゃらんnet、エクスペディアで「ウェスティンホテル東京」「2017年6月3日で1泊」「デラックス ツイン」「大人2人」で比較した場合、以下のように全部ほぼ同じ価格になったそうです。そもそも最初からほとんど変わらないので、「最低価格保証」しても平気なんですね。
楽天トラベル 5万36円(税込)
じゃらんnet 5万36円(税込)
エクスペディア 5万37円(税込)
というか、上記の例は、最低価格保証をしているはずのエクスペディアの方が微妙に高くなっています。この場合はたぶん最低価格保証しているエクスペディアで申請すると差額が返還されるんでしょうが、1円くらいですと面倒ですよね。また、「最低価格を保証してくれるならそこで予約するのが一番安いだろう」と安心してしまう人が多いため、比較せずにエクスペディアで買う人も多いでしょう。うまく人の心理をついていますね。妙に感心しました。
●なぜエクスペディアの方が高い!最低価格保証なのに高くなる理由
さて、肝心の「最低価格保証なのに高くなる理由」について。すでに上記のケースでも最低価格保証のエクスペディアの方が高い…ということになっていますが、そうではない場合でも「最低価格保証」や「ベストレート保証」の方が高くなってしまう…というケースがあるのです。
これは、「うまいことすれば他の方が安く買える」とも言い換えることが可能かもしれません。このケースで一番わかりやすいのは「ポイント」の存在。最低価格保証の価格には、ポイント分は考慮されないためです。楽天なんかはポイントに力を入れてますからわかりやすいですよね。
「最低価格保証」の話じゃないのですが、この前、楽天市場で商品を買っている人を「Amazonの方が安いのに。これだから情弱は」とバカにしている人たちがいました。ただ、情弱はあなたたちですよと指摘されていました。普通に値段だけ見るとAmazonの価格の方が楽天市場より安くなっていて、確かに楽天で買う意味はないと思いがちです。ところが、楽天市場の場合はセールなどで多くのポイントが配布されることがあります。その機会を利用すると、結局、楽天市場の方が安いという話でした。見逃されがちなところなのだと思われます。
同様に「会員限定割引」などというのも、最低価格保証の対象外。会員登録せずに誰でも見られる状態での比較が必要となるため、クーポンなどを使った割引後の金額も返金対象外となっているそうです。こうやって見ていくと、「最低価格保証」は穴だらけに見えますね。イメージとだいぶ違っていてがっくりです。
また、マニアックな指摘としては、通貨も同じでなくてはいけないというもの。例えば、楽天トラベルでグアムのホテルを検索すると、米ドルでの表記となります。この場合に、日本円換算で楽天トラベルが最安値だとしても、最低価格保証を謳っているエクスペディアでは差額返金の対象外となるとのこと。なんか納得行かないんですけどね。
●最低価格保証で有名なエクスペディアもジェットスターも海外の会社
最低価格保証で一番有名なのは、ホテル・航空券などのオンライン予約サイトであるエクスペディアだと思われます。ここはアメリカの会社です。では、もう一つ最低価格保証で検索をかけるとよく出てくるジェットスター航空はどこの会社だろうと検索すると、オーストラリアのメルボルンに本社をおくLCCとのこと。やはり海外の会社なんですね。日本の会社はあまりやらない戦略なのかもしれません。
ただし、ジェットスター・ジャパンは日本の会社も関わってはいます。まず、
ジェットスター航空 - Wikipediaによると、ジェットスター航空は、カンタス航空が格安航空会社のヴァージン・ブルー(現・ヴァージン・オーストラリア)に対抗するために設立した完全子会社の航空会社。カンタス航空ももちろんオーストラリアの会社で、本拠地はシドニーだそうです。
一方、「ジェットスター・ジャパン」は、2012年7月1日にはカンタス航空・日本航空・三菱商事の3社が共同出資して設立した会社。
ジェットスター・ジャパン - Wikipediaによると、現在は以下のような比率だそうです。
<主要株主>
カンタス航空 33.3%
日本航空株式会社 33.3%
三菱商事株式会社 16.7%
東京センチュリーリース株式会社 16.7%
(東京センチュリーリースは、伊藤忠商事系の総合リース会社)
ということで、カンタス航空と日本航空の出資比率は対等なのですけど、最低価格保証という戦略は、日本航空側ではなく、カンタス航空流の戦略なんじゃないかと思われます。
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