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まだ名刺交換してるのは日本だけ?中国では誰も交換してなくてびっくり


 中国に名刺を300枚持っていったら、誰も交換してなくてびっくりという話がありました。でも、名刺文化が日本だけなんてことはなくて、海外でもありますし、中国でもかつてはよく使われていました。

 ただ、日本の名刺に関する慣習が独特だとは、よく言われています。また、中国の場合は今はSNSのアドレス交換に取って変わったよ…という話でした。(2017/5/21)


●まだ名刺交換してるのは日本だけ?

2017/5/21:先に名刺は日本だけの文化じゃないよということで、海外との違いについての話をやりましょうか。知って損はない!海外での名刺交換の文化まとめによると、欧米では交換タイミングがそれほど変わらないものの、名刺にメモや書き込みを加えることに抵抗がないというのが違いとのこと。日本でも結構書き込む人いますけどね。

 ただ、一方でイギリスなんかでは、ビジネスで使うことはあまりないとされていました。日本人的な感覚からすると、ビジネスで使わずにいつ使うのだ?と思っちゃいますが、なんとパーティーの席だそうです。たぶんパーティーと言っても遊びではなく、ビジネスの一貫じゃないかとは思うのですが…。

 また、ドイツ、ロシアではマジで普通は使われないとのこと。私はドイツ人と名刺交換したことあるのですが、たぶん海外用に作っていたんでしょうね。

 こちらで中国の例も載っており、「名刺交換が日常的に行われます」とのこと。ただ、日本の場合、貰ってすぐにしまうのは失礼とされていますが中国の場合はあまり気にしないそうです。そもそも名刺交換のタイミングやしまうときまで気にするのは日本だけみたいですね。


●日本の名刺文化そのまんまな国は世界にあるのか?

 また、名刺管理アプリ「Eight」などを提供しているSansan株式会社で事業部長を務める富岡圭さんに、海外の名刺文化について話を伺うという記事もありました。
(仕事をしたら“世界の名刺”が見えてきた(前編):達人に聞いた――どう違う? 日本と海外の名刺事情 (1/6) - ITmedia エンタープライズ[土肥義則,Business Media 誠]より)

 ここで、外国映画にあるような日本のサラリーマンが"深々とお辞儀して、「どーも、どーも」と言いながら"渡すような文化って、海外にあるの?という質問が出ていました。

 その答えは「ある」とのこと。お隣の韓国です。うちではよく書いていますけど、韓国と日本ってよく似ているんですよね。以下のようにおっしゃっていました。

「韓国ですね。基本的に、日本と同じように交換しています。韓国では名刺を見て『この人は人事部にいるので、出世コースを歩んでいるな』とか『この人はこういう立場で仕事をしているのか』といったことを気にする人が多いと聞いています。これって、日本とよく似ていますよね」(富岡圭さん)

「あと日本と韓国の共通点ですが、ビジネスシーンだけでなく、友達同士でも名刺交換をします。日本では同窓会の席でも、名刺交換をする人がいますよね。『お前何してるの? オレはこんな仕事をしてるんだよ』といって名刺を交換する。こうした光景って、世界的には“変わっている”んですよ。だって名刺はビジネスシーンで使うものであって、友達には渡したりしませんから」(富岡圭さん)


●アメリカでは名刺にあたるものが複数ある

 また、おもしろいのがアメリカ。名刺は一つではなく、「Business Card」「Calling Card」「Visiting Card」「Social Card」など、意味の異なるものが複数あるそうです。

 例えば、ビジネスシーンで使う名刺は「Business Card」ですが、社交の場で贈り物をする際には使ってはいけません。じゃあ、社交の場では?となると、「Social Card」を使うのが正解。

 このカードの場合、Mr、Mrs、Msを入れ、イニシャルではなくフルネームを記載しなければいけないとのこと。さらに、肩書きは大統領、知事、市長などは入れても構いませんが、会社の肩書きは入れてはいけません。結構面倒ですね。

 なお、アメリカでは、打ち合わせの際、相手側が10人出てくると、日本では全員に名刺を渡すということはしないとのこと。キーになる人にしか交換しないんだそうな。ここは合理的です。


●中国では誰も交換してなくてびっくり

 では、最近の中国の話へ。中国人ビジネスマンが名刺を持ち歩かなくなった理由 | DOL特別レポート | ダイヤモンド・オンライン(2017.4.6 安 暁陽)という記事からです。

 2年ぶりに中国へ出張する作者は、名刺を300枚持参。準備万端…のつもりでしたが、100人以上と交流したのに、名刺は1枚も使いませんでした。

 私は参加者に名刺を差し出そうとしたのだものの、相手は名刺を出しません。その代わりに、スマートフォンを差し出てきました。一瞬、とまどった作者の表情を見て、相手は、WeChatで名刺交換しましょうと言いました。

 WeChatというのは、中国版LINE。相手のスマホに近づけるだけで、電子情報として収録され、電話番号も、メールアドレスも、自動でリスト化されるので便利です。スマートですね。



●スマホの普及は名刺文化も潰すのか?

 この文化の変化についておもしろい見方だと思ったのが、中国においては、印刷技術の発展は、日本や他国に比べてむしろ後れているから…という説明。中国は、これを逆手にとって、不得意な分野を攻略するというステップを飛ばしたのではないかというもの。頭の良い解決策です。

 不便さが逆に先進国以上のデジタル化を進ませるという事例としては、今回と似たようなノリのタイトルにした日本はまだ現金を使ってるの?発展途上国で進むキャッシュレス化があります。

 また、FAXやカーナビでも同じようなことが起きている国があるのではないかと思いました。ブログ内を検索すると、過去にそういう話はやっていなかったみたいですけど、FAXはパソコンの普及、カーナビはスマホの普及によって衰退したという話を読んだことがある気がします。

 確か、普通ならFAXやカーナビが流行るのに、それより先に代替できるものが普及してしまい、活躍の場を失ったという説明だったと思います。

 スマホの場合は、多くの製品を廃らせる大量殺戮兵器的なところがあるので、もしかしたら名刺文化もぶち壊してしまうかもしれません。


【本文中でリンクした投稿】
  ■日本はまだ現金を使ってるの?発展途上国で進むキャッシュレス化

【その他関連投稿】
  ■オフィスから消える商品・慣習ランキング 電話・ファックスなど
  ■ガラパゴス日本:レンタルCDがあるのは日本だけ 著作権意識低いため?
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