おとり物件の話をまとめ。<街の不動産屋さんと大手のアパマン・センチュリー21…どっちがマシ?>、<
賃貸住宅調査で判明、おとり物件の割合・5割以上という衝撃!>、<おとり物件少ないサイトはある?スーモ・ホームズ・アットホーム・ニフティ不動産>などをまとめています。
●良い物件は全部?有名ライターも被害、おとり物件が多すぎてヤバイ
2018/07/25:不動産のおとり物件についての話を二つブックマークしていました。どっちを先に読むか迷ったものの、
不動産屋のオトリ物件に騙された | オモコロ(2011/05/25 02:32)から見てみましょう。一部では有名なネットライターのヨッピーさんの体験談みたいです。
ヨッピーさんはまずネットで片っ端から内見(実際に見に行くこと)の予約をしました。ところが、「あ、すいません…。その物件もう決まっちゃいました…」として、別の物件を勧められることが2回も起こります。そこでヨッピーさんは、他の人が契約しなかったときだけ来店するということにしました。
しかし、そういった条件をつけても、「すいませんあの部屋決まっちゃいました…。他にも物件はあるんで、とりあえずお店まで来てください」として、やはり直前で他の人が契約した上で、来店を勧められたそうです。とにかく来店を求めるんですね。明らかに怪しいです。良く見えた物件は、いわゆるおとり物件だったと思われます。
●街の不動産屋さんと大手のアパマン・センチュリー21…どっちがマシ?
そこで、「さっき決まった」と言われたばかりの物件について、同じ業者に声色を変え、偽名を使った上で問い合わせてみたところ、「あ、はい!大丈夫ですよ!」との返事。やはり嘘をついていたことが確定です。あらかじめ見分けることはできないものの、これで証明可能。間違いなくおとり物件です。しかも、5、6社が同じような手口使っていたといいます。
ヨッピーさんはさらに、前日の営業終了時間ギリギリに該当の物件が空いているかどうかを確認し、空いているようなら、次の日の朝イチに内見の予約を入れるというやり方をしました。これですと、他の客が契約したという言い訳は使えないはずです。
実際には、その使えないはずの言い訳も使ってくるなどしたものの、ヨッピーさんは粘りに粘って良い条件の物件を引き出していました。ただ、これ、普通にかなり疲れますね。真似しづらいところがあります。とりあえず、「検索サイトにチクるぞ!」というのは効果的だとのこと。普通に不動産屋さんは嘘ついていますしね。
私が以前賃貸物件を探したときは、親身になってくれそうな街の不動産屋さんの方が内容だけでなく、接客態度も全然。私の希望した物件が手持ちにないせいか、そんな条件じゃ駄目だとなぜか上から目線で説教してくるんですよね。個人的にはネット予約してから行った大手の方が内容も接客態度も比較できないほど上でした。
ヨッピーさんの場合は以上のようにおとり物件に苦労させられたものの、実を言うと、大手どころは比較的マトモでアパマンとセンチュリー21はちゃんと全部内見できたとのこと。やはり普通に知名度の低いところの方がダメなようです。中小企業が大手よりも健全というのは、不動産屋に限らず幻想だと思います。
●賃貸住宅調査で判明、おとり物件の割合・5割以上という衝撃!
さて、もう一つブックマークしていた記事というのは、
賃貸住宅市場、半分が「おとり物件」の衝撃:日経ビジネスオンライン(林 英樹 2018年3月20日)というもの。タイトルからしてすでに、驚異的におとり物件の数が多いというもの。というか、半分がおとり物件って異常ですよね。
おかしいなと思って冒頭を読んでみると、全物件で半分がおとり物件という意味ではありませんでした。不動産テック会社イタンジの調査で、割安な人気物件の半分におとりの疑いがあることがわかったというもの。ただ、本文ではやはり「全物件で半分」といった書き方。ちょっとよくわからないのですけど、以下のような説明でした。
・日経ビジネス編集部は、消費者の代わりに最新の物件空き状況を仲介会社に直接確認するサービス「Nomad(ノマド)」を提供しているイタンジに、おとり物件商法に関するデータ集計を依頼。
・ノマドを使って2015年11月から今年11月まで、延べ4万1057件の物件を確認した結果、全体の50.08%が「成約済み」物件で、借りることができない状態だったことが分かった。
実際には、成約済み物件のすべてがおとり物件というわけではありません。ただし、今回の調査は、消費者から問い合わせがあったその日のうちに仲介会社に確認したものに限っています。なので、「成約済み」との回答があったほとんどがおとり物件だったとみるのが妥当だろう、としていました。
●おとり物件少ないサイトはある?スーモ・ホームズ・アットホーム・ニフティ不動産
なお、この不動産サイトの場合、主要な不動産情報サイトでも軒並み4割を超える物件が成約済みだったということで、大手だと良いといった結果にはなりませんでした。ただし、これは大手の不動産サイトが悪い…という意味でもなさげ。というのも、全国の不動産仲介会社数は10万社を超え、その多くは中小の個人事業者であり、大手情報サイトが自分たちで物件を扱っているわけはないからでしょう。悪いのは、結局、この仲介事業者だと思われます。
また、「おとり物件少ないサイトはある?」に関して言うと、これまたわかりづらいところ。以下のように多少数字に違いがあり、差があるといえば差があります。ただし、その差は微妙であり、基本的に差はないと考えた方が良いでしょう。前述の通り、問題は個人業者側だと思われるため、サイト間での差はつきづらいんだと予想します。
<主要情報サイト別の成約済み物件比率>
スーモ(リクルート) 43.7%
ホームズ(ネクスト) 45.5%
アットホーム(アットホーム) 46.3%
ニフティ不動産(ニフティ) 50.2%
不動産情報サイトとしてはおとり物件を認めているわけではなく、むしろ迷惑しているためなんとかしたいと思っている模様。そのため、罰則などは設けているみたいですね。ただし、こうした賃貸情報サイトは物件数が命であり、あまり厳しくしすぎると物件数の低下を招くがために、浄化が進むかは不透明だと記事では見ていました。
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