多くの人がダイエットにいそしむ中、こんなことを書くと頭に来るかもしれませんけど、私はどちらかと言うとやせていて今太ろうと食べる量を増やしています。
でも、全く増えないので困ってしまい、ちょっと検索をかけてみました。すると、ウェブ上にはやせる方法だけでなく、太る方法について書かれたサイトというのもちゃんとありました。(しかも一つや二つではありません)
太っていて悩んでいる人よりはずっとずっと少ないでしょうけど、太る方法に対する需要も確かに存在しているようです。
(今回は太らなくてはいけない理由だけで、いっぱいになりました。そこをすっ飛ばす場合は、
太る方法2 ~夜食で太るは正しい~へどうぞ)
私が太ろうと思ったのは随分昔に読んだ記事で、「今まで標準体重だと言われていた体重より、本来の標準体重はもっと重かった」といったものがあったことがずっと気になっていたからです。これにはもしかしたら「痩せている人の死亡リスクが高い」という話も含まれていたかもしれません。
ただ、マスコミがこういう話を取り上げるのはそれは話題性があるからと言うだけで、論文が1個出れば必ず定説が変わるかというともちろんそうではないわけです。
定説通りという話はおもしろくも何ともないのでマスコミは取り上げませんので、ここらへんの論争はよくわかりません。
で、今探してみたんですが、あまりにも昔過ぎてそれっぽい記事はありません。やっぱり否定された説だと考えるのが、妥当かもしれません。
ただ、記憶と内容が全然違いますし、2010年 4月 27日とぐっと新しいので別記事ですが、
標準体重プラス5キロのメリット ウォール・ストリート・ジャーナル日本版というものを見つけました。
これによると、「体重が標準より数キロ多くても健康リスクはほとんどないことを示唆する研究が相次ぎ発表されている」他、「メリットがある場合すらある」とのことです。
まず、前半の話。
「専門家は、肥満が健康面で広範な影響を及ぼす深刻な問題だという見解で一致している」ので、太り過ぎが良くないという事実は動かず、これには注意せねばなりません。
しかし、「体重が少し多いことと肥満は別物」であり、「研究者や医者は、体重計が示す数字よりも、健康的な食事をし、運動をすることが重要であることを理解し始めている」と言います。
危険なのは「内臓脂肪」であり、これは「心臓疾患や糖尿病にかかるリスク」を高めます。
一方、「少し太り気味の人の脂肪はほとんどの場合が皮下脂肪」であり、尻やももなどの表面につきやすい脂肪で、内臓脂肪に比べ健康への害が少ないそうです。
それから、後半の「メリットがある場合」です。
一つは「年齢が高くなると体重が少し多い方が病気やけがに対して強くなることを示す可能性がある」という高齢者に限った話ですが、「オーストラリアのある調査では、太っている70代は標準体重の人より死亡率が低いことがわかった」そうです。
この研究を指揮した西オーストラリア大学の老齢医療学のレオン・フリッカー教授によると、"デスクワーク中心のライフスタイルの害を軽減するには週2回の「身体的活動」で十分なことがこの研究でわかった"とのことです。(これも高齢者だけの話?)
それから、興味深いのが二つ目。
骨粗しょう症を研究する医師によると、「皮下脂肪は骨量の増加につながるエストロゲン」を生み出す他、「余分な体重を支えるために骨格が強くなる可能性がある」としています。
太り過ぎが駄目であることに変わりありませんが、「女性は10~15ポンド(4.5~6.8キロ)体重が多くても心配しないほうがいい」(コロンビア大学のフェリシア・コスマン教授)としています。(ここで「女性」とあるのは、骨粗しょう症が女性に多い病気だからでしょう)
これとは別に「痩せすぎ」に焦点を当てた
「やせすぎ」は「肥満」と同じ危険なもの ウーマンエキサイトというものも見つけました。
こちらも女性に限った話になっていて、次のような内容です。
やせすぎは健康に害をなすという報告が、2011年1月15日と16日におこなわれた日本成人病学会の学術集会で筑波大大学院の曽根博仁教授によって発表されました。
曽根教授は、過度にやせることで、本人の健康障害だけでなく、その女性が体重の低い子どもを多く出産していることを発表し、「若い女性のやせ過ぎは、肥満と同様、国民の健康に対する脅威となりつつある」と警鐘を鳴らしました。
(中略)
若い女性がやせることで、将来骨粗鬆症を発症するリスクや死亡するリスクの上昇だけでなく、生活習慣病のリスクも高くなる体重の低い子どもの出産(2500グラム未満)の増加などを挙げています。また、やせたいと思い詰めることで自分の評価を低くしてしまったり、鬱病の傾向を示すこと、さらには過食を招きやすいという危険性をはらんでいるともいっています。 |
既に長いですけど、もう一つだけ。
痩せすぎの弊害:病気の症状辞典によると、「男女の傾向が逆になるのは世界的にも珍しい」(佐々木敏・東京大教授、社会予防疫学)そうですが、BMI(体格指数)が18・5未満の「やせ」の割合の増減は、男性と女性で逆傾向のようです。
そのためなのか、男性の痩せすぎに関する情報を見つけるのに苦労しましたが、このページの
具体的な因果関係は不明だが、肥満だけでなく、やせ過ぎでも死亡リスクが高くなる。国立がんセンターなどは、40~59歳の男女約4万人を対象にBMIと死亡率の関係を10年間追跡調査した。BMI23~24・9のグループを基準にすると、男女とも「14~18・9」「30以上」の死亡率はそれぞれ約2倍だった。 |
というものは、男女共通のものです。
たいへん長くなったので、具体的な太る方法は
太る方法2 ~夜食で太るは正しい~に書きます。
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