九十九(つくも)に関しては
九十九電機の社名の由来がすてきでたっぷりやりましたが、それ以外の九十九に関する話です。
前回は書かなかったWikipediaの
99に、いろいろとおもしろい話がありました。
●「ここのそじあまりここのつ」とも読む。
まず、パッと読み飛ばしてしまうところですが、初っ端に「99(九十九、きゅうじゅうく、きゅうじゅうきゅう、ここのそじあまりここのつ、つくも)」とあります。
他の読み方は良いですが、「ここのそじあまりここのつ」とはすごい読み方ですね。
「ここのそじ」で、「ここの」=「九」、「そ」=「十」(お名前で「十川」と書いて、「そがわ」と呼ぶ方がいらっしゃいます)なんだと思います。
「じ」は不明ですが、「ここのそじ」は「九十路」とも書くようで、ここからでしょうか?とりあえず、字面は合います。
●原子番号 99 の元素はアインスタイニウム (Es) である。
名前を見てわかるように、その名は物理学者のアルベルト・アインシュタインに由来します。彼が見つけたというわけじゃありませんけどね。
銀色の金属で、融点や結晶構造などの物理的性質・化学的性質は不明な点が多いとのこと。アメリカの水爆実験(アイビー作戦)の放射性降下物(塵)の中から、プルトニウム239の多段階の中性子捕獲及び崩壊によって生成されたものを見つけたのが最初だそうです。
●第99代天皇は後亀山天皇。
南北朝時代の第99代、南朝最後の第4代天皇で、北朝の後小松天皇に伝えて譲位、南北朝合一を実現した天皇。でも、歴代天皇として公認されるようになったのは、明治44年(1911年)に南朝が正統とされてから。
●「九十九」は「多い」という意味もあるけど、九十九里浜は本当に99里。
九十九里浜は、千葉県の太平洋岸に広がる海浜。古代の度量衡では実際に99里であるそうです。(全長約66キロメートル、99里は64.7キロメートル)
古名は玉浦(玉の浦)で、中央とされる山武市蓮沼には箭挿(やさし)神社があり、矢指浦の別称があるそうです。
●イスラム教では神(アッラーフ)が持つ99の名前(アッラーフの99の美名)が語られている。
Wikipediaだと日本語読みがなく、それが載っていたのは
アッラー 99の美名 東京外国語大学。
これを見ていて、イスラム教徒の名前として使われているんじゃないかな?と思ったので調べてみると、
ゲヘナにおける名前のサンプル表に同じと思われるものが含まれています。おそらく積極的に使われているんじゃないでしょうか?(ゲヘナは地獄といった意味で使われていて、最初意味がわからなかったんですけど、どうもこの場合ゲーム名で、それに出てくる名前の説明表じゃないかと思われます)
全部載せようかと思いましたが、響きなどが気に入ったものだけでピックアップします。
・アッ・ラフマーン 慈悲深き
名前サンプルにも「ラフマン」として存在。英語だと「ラフな人」と思っちゃいますが、慈悲深いんです。
・アッ・ラヒーム 慈愛あまねき
ラヒムさんというのは、聞き覚えのある名前。名前サンプルを見るとやはりあり、「ラヒム」で寛大という意味とのこと。
・アル・マリク 王、王者
名前サンプルでは、「王にふさわしい」。
・アッ・サラーム 平安、平和
なんか聞いたことあると思ったら、ドラゴンクエスト3に登場する街じゃないですか。調べると、普通にこれが由来だそうです。「平安京」と和訳したくなります。あと、名前サンプルにもあります。
・アル・ムウミン 信仰を守る、信仰を与える
ムーミンです。なんか嬉しくなっちゃいました。名前サンプルにはなし。
・アル・ムハイミン 保護する、守護する
何となく「無敗民」で連戦連勝みたいな想像を。名前サンプルでは、「ムハイミーン(保護する)」。
・アル・ハカム 裁定する、正しく裁くもの
ハカンさんってトルコに多いですけど、この由来なのでしょうか?名前サンプルにはなし。
・アル・アリー 高き、至高の
名前サンプルでは、「アーリィ(至高)」。
・アル・カリーム 寛大なる
こちらもよく聞く名前かも。名前サンプルでは、「カリム(寛大な)」。
・ズ・ル・ジャラーリ・ワ・ル・イクラーミ 栄光と恩寵の主、栄誉と博愛の主
みんな「あ」で始まるのかと思ったらそうでもなく、こんな長いものもありました。
・アッ・サブール 忍耐ある、よく耐える
最後である99番目は忍耐。名前サンプルでも、「サブール(忍耐)」でした。
その他、Wikipediaでは漫画の名前とか曲名とかが、たくさんありました。
正確には99じゃないので載っていなかったのかもしれませんが、そこに無かった「The 99 1/2 (ナインティナイン・アンド・ハーフ)」というバンドを思い出しました。
何か誰かと組んでいた気がしたのですが、見るとストリート・スライダーズの土屋公平さんのバンドとのこと。「あれ?」と思いましたが、もっと調べるとCHARAなどをゲストボーカルみたいな形で入れていたようで、私はその印象が。
ひどくまとまりがなくなってしまいましたが、テーマとしては致し方ないと思うので今日は許してください。
「九十九」ではもう一つ、「九十九折」についても取り上げたかったのですが、長くなったので分割します。(
つづら折りの語源と「つづら」と読む字 ~九十九に関する話2~へ)
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