悪魔焼きという料理名がおもしろかったのでいろいろ調べました。小悪魔風・ディアブルなどとも言われるみたいですね。<悪魔焼きは怪しい宗教儀式ではなくイタリアン料理、悪魔風とも>、<悪魔焼きの由来は諸説あり 辛いから悪魔なのかと思いきや…>、<日本では「悪魔のおにぎり」が登場するも由来を聞いてがっかり…>などをまとめました。
冒頭に追記
2022/07/18追記:
●日本では「悪魔のおにぎり」が登場するも由来を聞いてがっかり… 【NEW】
●日本では「悪魔のおにぎり」が登場するも由来を聞いてがっかり…
2022/07/18追記:「悪魔」と「食べ物」で言うと、そういえば、以前、ローソンが2018年10月に発売した新商品「悪魔のおにぎり」(税込み110円)が好調ですごく売れた…という話があったことを思い出しました。ただ、悪魔焼きと関係ないだけでなく、由来がしっくり来なかった話。個人的には残念な命名でした。
「悪魔のおにぎり」の話を読んだのは、
ローソン「悪魔のおにぎり」1000万個超え 王者ツナマヨ抜き 毎日新聞2018年12月7日 14時19分という記事です。新商品「悪魔のおにぎり」が好調で絶対王者と言われた「手巻おにぎり シーチキンマヨネーズ」(ツナマヨ)の牙城も崩したといいます。
この「悪魔のおにぎり」は他の具と違って、名前を見ても何の具だかわかりません。
「悪魔のおにぎり」、絶好調 4週間で20万個売れる大ヒット | OVO [オーヴォ](2018年10月15日)によると、一言で言えば、天かす、麺つゆ、青のりをご飯にまぜ込んだおにぎりだとのこと。他の具材みたいに言うなら、「天かす」や「つゆ天かす」あたりでしょうか。
シンプルなレシピながら、おいしくて止まらない、どんどん食べ続けてしまう「悪魔的なおいしさ」が名前の由来、というちょっと無理やりな由来でした。とはいえ、「悪魔のおにぎり」というネーミングはヒットに一役買ったのかもしれませんね。「天かす」味のおにぎりじゃ全然売れなかったような気がします。
●悪魔焼きは怪しい宗教儀式ではなくイタリアン料理、悪魔風とも
2011/9/1:先日、とあるところで「悪魔焼き」という怪しい単語を見かけました。「悪魔焼き」なんて聞くと、いったい何の宗教儀式かと思ってしまうかもしれませんが、調べてみると単に料理の名前のようです。
「ポッロ・アッラ(アラ)・ディアボロ(ディアーヴォラ)」という料理で、和訳は「鶏の悪魔焼き」「鶏の悪魔風」「悪魔風チキン」などバラバラ。このうちの「ディアボロ」が悪魔ですね。
どうやらイタリアンのようで、特に珍しいということもないのか、料理の写真や料理法はたくさん出てきます。たとえば、
地鶏の悪魔風 [男の料理] All Aboutや
チキンディアブロ(骨付もも肉の悪魔焼き) by こおり クックパッドなどですが、前者はブラックペッパー、後者は鷹の爪を使っており、辛さというのが特徴のようです。
↓楽天でも使用例が見つかります。
●悪魔焼きの由来は諸説あり 辛いから悪魔なのかと思いきや…
ただ、悪魔焼きの由来には諸説あるようではっきりしなかったんですよね…。
辻調理師専門学校では、「この料理が“アッラ・ディアーヴォラ(悪魔風、魔女風?)”と名付けられた由来には二通りの解釈がある」と書いています。引用元とは順番を逆にしますが、一つは既に述べた辛さに関するものでした。
・『悪魔のように見せて』調理すること、すなわち赤く燃え上がるように調理するという意味で、これは赤とうがらしやその他のピリピリ辛い材料をたっぷり用いるので食べた人が「火がついたようになる」状態を指すものと思われる。
これは想像がつきやすいものなのですけど、もう一つが予想外だったんですよ。以下のように、鶏を悪魔に見立てて焼くといった感じでの説明でした。ただ、鶏が悪魔に似ているか?と言うと、ちょっと個人的にはピンと来ないものがありますね…。
・鶏一羽を開いた形がマントを広げた悪魔の姿に似ており、それを『悪魔が焼くように』(つまり業火で焼かれた罪人のように)焼くことに由来すると言われている。
●「悪魔風」だけでなく「小悪魔風」といわれる場合もある
さらにややこしいことに、料理では「小悪魔風」といった言葉も使われることがあるそうな。これについて書かれた
よく料理で小悪魔風とあるが、どういう意味なのでしょうか? ヤフー知恵袋では、基本的に悪魔風と同じ説明をしているのですけど、最初のところにはなかった説もありました。
1:唐辛子やマスタードなどを使ったちょっとスパイシーな料理で食べると顔が怖くなる
2:悪魔の羽のように開いている鶏肉料理
3:手羽先部分が悪魔の耳のようにみえる鶏肉料理
この方によると、小悪魔風も悪魔風もルーツは一緒のようだとのこと。辛い味付けだからというのが有力だとも書いています。「Pollo alla Diavola(鶏肉の悪魔風)が有名ですね」とあったので、鶏肉じゃなくても構わないんでしょうね。
とりあえず、「イタリア料理で鶏に関して「alladiavola」という場合には、単に炭やグリル板、フライパンなどで表面をカリッと焼き上げて火を通した鶏を指す」(
辻調理師専門学校より)そうです。
そして、小悪魔風と言った場合は、悪魔風の由来のうちの「ピリピリ辛い」説を採用して、それの辛さが控えめなものを指しているんだと想像されます。
スパイシーな料理は好きですし、鶏料理も好き。こうやって書いていると、なんかすごく食べたくなってきました。
●イタリア語の「ディアボロ」ではない「ディアブル」が日本で浸透
2019/10/25追記:最初の投稿のときに出てきていた悪魔焼きの料理の呼び名としては、「ディアボロ」や「ディアーヴォラ」といったものが使用されてました。
Wikipediaでも以下のような説明ですから、イタリア料理にイタリア語の「ディアボロ」を使うのが望ましいように思えます。
<ディアブロ(diablo)はスペイン語で、またディアボロ(diavolo)はイタリア語で、いずれも「悪魔」の意>
<ディアボロ (料理)(イタリア語: diavolo) - 開いたチキンに唐辛子や胡椒をまぶして焼いたイタリア料理>
しかし、「鶏もも肉のディアブル風」など、「ディアボロ」ではなく、「ディアブル風」という言葉を使っている例もあるようです。ディアブル風とは、悪魔風だと説明しているサイトも見つかりました。また、「ディアブル焼き」や単に「ディアブル」としている例も見られます。
「ディアブル」はイタリア語ではなくフランス語でしょうか。子供服のメーカーでも「Diable」というのが見つかりましたが、これを検索するとフランス語がヒットします。例えば、タロットの説明で悪魔は「仏: Le Diable」、オペラ『悪魔のロベール』は「仏: Robert le Diable」といった感じです。
つづりが異なる「ディアブル」の可能性も考えて探したものの、イタリア語で該当しそうな単語は見つからず。Wikipediaなどの説明によれば本来はイタリア料理のようですが、フランス料理のシェフがこの名前を使っている例が見つかるため、フランスの「悪魔風料理」で使われて日本でも浸透した可能性がありそうです。
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