犬と猫の性格の違いを端的に表したこんなジョークがあります。
犬: この家の人たちは、餌をくれるし、愛してくれるし、 気持ちのいい暖かいすみかを提供してくれるし、 可愛がってくれるし、よく世話をしてくれる・・・。 この家の人たちは神に違いない!
猫: この家の人たちは、餌をくれるし、愛してくれるし、 気持ちのいい暖かいすみかを提供してくれるし、 可愛がってくれるし、よく世話をしてくれる・・・。 自分は神に違いない!
妹はVIPPERより
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そして、この猫の思っていることは、真実かもしれません。世の中には、猫を創造主とした創造説も存在するようです。
ただ、このユニークな創造説を紹介する前に、紹介しなくちゃいけないものがあります。
それが実は以前書いたで、前座のつもりが長くなり主役を書くところがなくなりました。(詳細は
神様を嘘つきにする創造論 オムファロス仮説を読んでください)
さて、これでやっと猫の創造説の話ができます。
これはLast Thursdayismと呼ばれ、
オムファロス Wikipediaでは木曜日創造説と訳しています。
木曜日創造説は先のオムファロス仮説を基礎としていますが、いくつも違う点があり、その一つが一般に言う神ではなく、猫が創造主であるということです。
この創造主はQueen Maeve(メイヴ女王)という猫で、人間を猫の奴隷種族としてデザインしました。これは気分屋の猫に人間がせっせと餌をやるという不思議な事実の理由であり、最初のジョークの考察が正しいことを示しています。
また、教名も見てもわかりますが、「世界は先週木曜日に創造されており、それ以前の記憶があるように思えるのは創造主が我々の信仰を試すために用意したのだ」ということです。
便利ですね、「創造主が我々の信仰を試すため」という言葉は。これで
前回書いた「神様がそんな残酷な生物を作ったり、化石などの大量の嘘をばらまいて創造論者と進化論者を争わせたりする」理由というのも、説明できてしまいます。
Last Thursdayismについては
英語版ウィキペディアも読もうと思ったんですが、わけわかんなくてやめました。
とりあえず、「November 2, 1992」という日付があり、ここに"Last Thursdayism proven!(木曜日創造説が証明された!)"とありますので、これが初出でしょうか?
これを読んでいて空飛ぶスパゲッティ・モンスター教を思い出しましたが、あちらは2005年。10年以上も先を行っています。
英語を訳せなかったんですが、以前も引用した
忘却からの帰還に「Last Thursdayism」もあったので、おもしろかったのを紹介します。
ここでは「木曜日創造説」でなく、「先週木曜教」と訳しています(こちらの方が素直な訳だと思います)が、
・"先週木曜教"に入信し、クィーメーブに従う者は、審判の日たる来週木曜に天国に入ることを許される。
・猫科に優しい者は天国の居場所を保障されるが、冷淡な者や創造論者は永劫の猫トイレに落される。永劫の猫トイレは決して掃除されることがない。
・天国に入った者は猫となる。永劫の猫トイレに行くほど悪ではなく、天国に入れるほど善でもない者は、天国で猫の奴隷となる。
といったことが書かれています。
犬も猫も両方飼った母は、「猫の尿の方が臭くて、匂いが取れない」と言っていました。
そんな臭い猫トイレに行きたくない方は、是非先週木曜教を信仰しましょう。
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神様を嘘つきにする創造論 オムファロス仮説 ■
キリスト教徒は天国に行かない ■
天国は誰のもの? ■
旧約聖書のノアの箱舟 ■
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