2011/9/20:
42億円の宝くじに当たった人、次々と寄付
地元の学校にの子どもたちの朝食と昼食費寄付など
たとえ寄付による浪費であっても破滅する可能性
●42億円の宝くじに当たった人、次々と寄付
2011/9/20:
宝くじ当選者など、大金を手にしても幸せになれず身を滅ぼす人たちなど、悲惨な話ばっかり紹介している宝くじネタ。ただ、そうじゃない話もたまにはあります。
「人のために使いたい」42億円の宝くじ当選金を街に還元していく夫婦。 ナリナリドットコム(2009/12/17 09:39)に出ていたカナダで「同国史上最高額となる5,000万カナダドル(約42億円)の当選金を射止めた夫婦」というのが、破滅していない例でした。
この夫婦は、前年に夫のカービー・フォンテーンさんが脳卒中に倒れてからは治療に専念しているため、奥さんのマリーさんが働きに出るようになったなど、決して楽とは言えない生活を送っていました。しかし、マリーさんが近くの街へ買い物に出たときにロトくじを買うと、11月6日にカナダ史上最高賞金となる5,000万カナダドルが大当たりしたそうです。
そして、驚くのがこの夫婦のお金の使い道。次々と使うというのは、過去に書いた
宝くじ当選者など、大金を手にしても幸せになれず身を滅ぼす人たちなどと同じなのですが、この2人が特殊なのは「当選金を次々と街の人のために使い始めた」という点です。
●地元の学校にの子どもたちの朝食と昼食費寄付など
その使いみちといったものは、例えば、以下のようなものです。
・街の清掃作業 地元の男性数人を雇って、街の清掃作業をしてもらう。「氷点下37度という気温の中で、それは困難な仕事」(カナダ紙ナショナル・ポストより)だが、カービーさんは日当100カナダドル(約8,400円)で仕事をしてもらい、街の美化に取り組んでいる。(日当8,400円自体は高い気がしませんね。氷点下37度って本当?翻訳ミスじゃなくて?)
・アイスホッケーのトーナメント大会を主催 カービーさんがアイスホッケー好きのため。大会に参加する友人らやユースチームに、最新の道具も提供。
・見知らぬ少女にゴールキーパー用の防具を買う スポーツ用品店に親類と出かけた際に、ゴールキーパー用の防具を買いに来た少女、「私に買わせてくれないか」と申し出て、気前よく700カナダドル(約6万円)を自分の支払いに加えて、防具をプレゼント。
・地元の3つの学校に対し、子どもたちの朝食と昼食費の寄付を計画
・食べ物や飲み物を詰めたクリスマスセットを教会の代わりに用意して配る
夫婦の行動は、地元の人たちからも歓迎されている様子で、昔からよく知るという地元の小学校校長は、「2 人より素晴らしい人に会ったことがない」(ナショナル・ポスト紙より)と絶賛しているそうです。まあ、援助される側はそうでしょうね。
●たとえ寄付による浪費であっても破滅する可能性
記事では終始美談として扱っていました。ただ、意地悪な話をしてしまうと、その後もこのままいくかどうかはわらかないと思います。
まず周囲の理解でトラブルが起きることがあります。記事では「夫婦」となっていたように、「妻も、みんなが受け取れるように助けていきましょうって言ってるよ」と、二人の意思で行動を起こしているそうです。奥さんの理解を得られている点は安心できますが、今後どうなるかわかりません。他の親族や友人が介入することもあり得るでしょう。
また、寄付だろうが浪費だろうがお金を使う癖がつくのは危ないことだと、私は考えています。実を言うと、
宝くじ当選者など、大金を手にしても幸せになれず身を滅ぼす人たちでも、「家族のため」にも浪費して破滅したという例がありました。それが「町のため」に置き換わったとしても、破滅への道を歩む可能性は否定できないと思います。
報道時点では、「自分の娘やその友人、家族、親類にも車をプレゼントしたそうだが、これまでに使ったお金は100万カナダドル(約8,500万円)と、当選金の2%程度に過ぎない」とあり、まだまだ余裕があるようなので、このまま美談で終わってくれると良いですね。
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