冒頭に追記
2022/04/12追記:
●「リンゴの道」という自転車道ロゴにもアップルが使用中止求める 【NEW】
2020/10/28:
●似てないのに…アップル、洋梨のロゴを持つ小さな企業を提訴
2011/11/2:
●アップルロゴパクリ問題、ドイツの家族経営カフェを問題視
●全然似ていないロゴ!ファンすらドン引きするアップルの難癖
●アップル商標パクリ裁判 過去にはビートルズと問題になってた
●ビートルズレコードに「さあ訴えてみろよ」とけんか売る名前に
2018/05/08追記:
●巨大企業アップルに難癖つけられた家族経営カフェのその後…
●「リンゴの道」という自転車道ロゴにもアップルが使用中止求める
2022/04/12追記:アップルは因縁つけることばっかりやっていますね。
(Kiyoshi Tane 2019年05月4日)という記事も発見。記事では「アップルが自社のリンゴ型ロゴに類似した他社の商標を訴えることは珍しくありませんが」と書かれてしまっています。
<ドイツの自転車道向けにデザインされたマークの使用中止を求めていることが報じられています。現地メディアのWDRによれば、ドイツの地方自治区Rhein-Sieg-Kreisの左岸を通る全長70マイル(約112km)で、5月18日にRhein-Voreifel観光協会によって正式オープン予定の自転車道に用いられるリンゴ型のロゴが問題視されているとのこと。(中略)菜園や果樹園の木々の側を通る風光明媚にあやかって「Apfelroute」(リンゴの道)と名付けられています>
このロゴはすでにドイツ特許商標庁によって承認されていますが、アップルはこの承認を取り消しを求めるとともに、観光協会にはロゴ使用の中止を求めています。観光協会の取締役は「Apfelrouteは(アップル製品とは)全く異なる製品のみに使われますし、こんな巨大企業が我々を攻撃するとは信じられません」と戸惑っていました。
●似てないのに…アップル、洋梨のロゴを持つ小さな企業を提訴
2020/10/28:
アップル、ナシのロゴを持つ小規模アプリ会社を提訴 - Engadget 日本版(2020年08月10日)というニュースがあったので最初に追記。後で出てくるように、過去にも家族経営カフェに難癖をつけて訴えるといったことをアップルはやっています。露骨に悪徳な会社なんですよね。
記事によると、アップルが自らのリンゴ型ロゴと似すぎているとして、洋梨をモチーフとしたロゴのアプリ開発会社を提訴していることが明らかとなりました。日本の梨みたいのならまだ似ていると主張するのはわかるのですが、よりによって全く形が違う洋梨ロゴにイチャモンをつけています。
<訴えられたアプリ「Prepear」は、子供を持つ家庭向けに健康的な食生活を紹介するSuper Healthy Kidsの子会社。本アプリはレシピ探しや食事プラン作り、食料品の発注などを助けるものです。
Prepearにとって大きな打撃であり、数万ドルの費用がかかるものの、ロゴを守るだけでなく「大手ハイテク企業に中小企業をいじめることには結果が伴うというメッセージ」を送るためにあえて争うと述べています。
投稿ではアップルのロゴと同社のロゴが比較されていますが、一見して似ても似つかないもの。共通点と言えば果物をベースにしていること程度とも思われます。(中略)
同社は5人しかいない零細ビジネスであり、法的費用は何千ドルにも上っているため、すでに1人を解雇せざるを得なかったとのこと>
●アップルロゴパクリ問題、ドイツの家族経営カフェを問題視
2011/11/2:早く書いた方が良いかなと思ったので、生煮えですが急いで投入。
「リンゴのロゴが酷似」=米アップルがカフェに抗議-ドイツ 2011/10/31-07:20 時事ドットコムというニュースが気になったのです。
記事によると、ドイツ西部ボンにある家族経営の「アプフェルキント(リンゴの子供)」というカフェが、リンゴの形をしたロゴを商標登録したところ、米アップルが同社のロゴと酷似しているとして登録取り消しを求めました。
子供も楽しめるカフェが理想の経営者クリスティン・レーマーさん(33)は、店の大家がリンゴ園を所有していたことから店名を決め、赤いリンゴの中に子供の顔のシルエットが浮かぶロゴをデザインしました。特許庁にロゴの商標登録を出願し、認可されたものの、アップルから登録取り消しを求める書簡が届きます。レーマーさんは争う構えです。
●全然似ていないロゴ!ファンすらドン引きするアップルの難癖
ところで、このロゴデザインなのですけど、似ているか?と言うと、正直似ているようには感じません。
経営者も「似ているとは思えない。アップルのパソコンやiPhone(アイフォーン)を愛用しているのに残念」と言っていますが、こういった傲慢な行為はファンを逃すことに繋がると思います。実際、ネットでは批判の方が多くなっていました。
●アップル商標パクリ裁判 過去にはビートルズと問題になってた
で、この話ですぐに思い出されたのが、アップルとビートルズのアップル・レコードの商標権訴訟の話です。これは名前も問題、と言うかそっちが主体でしょうか。以下、
Wikipediaから関係あるところを一部引用してきます。
<アップル対アップル訴訟は、ビートルズが所有したアップル・コア(以下、英アップル)とコンピュータメーカであるアップルコンピュータ(現アップル インコーポレイテッド、以下、米アップル)の間で、商標権をめぐり1978年から2006年にかけて何度か行われた法的係争。イギリスの高等法院は2006年5月8日に米アップルの主張を認める判断を下したが、両社は2007年2月5日まで最終的な合意を公表しなかった>
私はアップル・レコードと書きましたが、本来はアップル・コアのレコードレーベルという位置づけであり、争いの主体はアップル・コアみたいです。Wikipediaの記述をもとに、アップル対アップルの争いについて年表的な感じでまとめると、以下のようになります。
1978~1981年
1978年、ビートルズが設立した持株会社であり、そのレコードレーベル「アップル・レコード」の所有者である英アップルは商標権侵害に関する訴訟を米アップルに対して起こした。この訴訟は1981年に決着し、金額は公表されなかったが、英アップル側へ支払いが行なわれた。支払金額は5000万から2億5000万米ドルと見積もられてきたが、後に8万米ドルと判明した。和解の条件として、米アップルは音楽事業へ参入しないことに同意し、英アップルはコンピュータ事業へ参入しないことに同意した。
1986~1989年
1986年、米アップルはそのコンピュータに MIDI 機能と自動録音機能を追加し、さらに有名なシンセサイザーメーカーであるエンソニック (en:Ensoniq) の特製 5503 型サウンドチップを Apple IIGS シリーズに組み込んだ。1989年、これに関して英アップルは1981年の合意に違反しているとして再び訴訟を起こした。
1991年
1991年、約2650万ドルを英アップルへ支払うという内容を含んだ新しい合意がなされた。
英アップルはあらゆる「主たる内容が音楽となる創作的作品」について Apple という商標を使う権利を保持する。一方米アップルは「その種のコンテンツを複製・実行・再生・ないしは他の方法で送付するために使用される … 物品もしくはサービス」に関して Apple という商標を使用する権利を保持するが、物理メディアによって配布されるコンテンツに関しては保持しない。言い換えれば、米アップルは物理的な音楽素材を製品化・販売・頒布しないことに合意していた。
2003~2006年
2003年9月、英アップルは米アップルを再び訴えた。今回は米アップルの iTunes Music Store の構築と運用における Apple ロゴの使用に関して契約違反があった、すなわち英アップルが主張するところでは、前回の合意を侵犯しているというものだった。
2006年5月8日、法廷は米アップルの主張を認める採決を下した。マン裁判官は「商標についての合意に対する違反は結局立証されなかった」と述べた。
2007年
2007年2月5日、米アップルと英アップルは、その商標をめぐる係争が決着したと発表した。すなわち米アップルが Apple に関する全ての商標を保有し、英アップルに対してはその継続的使用について商標の一部をライセンスする、というものである。この合意は両社間の商標訴訟を終結させるものであり、両社は各々自らの訴訟費用を負担し、米アップルは iTunes において自らの名前とロゴを使用し続けるというものだった。
●ビートルズレコードに「さあ訴えてみろよ」とけんか売る名前に
流れと関係無いので省略しましたが、おもしろかった話を一つ。米アップルの従業員ジム・リークスさんが1991年に、Chimes (チャイム)という名前のシステム用サウンドを作りましたが、これはビートルズのアップルとの合意に違反するものだと米アップルは考えました。
ジム・リークスさんはこの判断に反発したのか、「Chimes(チャイム)」を"so sue me"(さあ訴えてみろよ)と読めるsosumiという名前に変更。ビートルズレコードに喧嘩を売るような名前ですね。ただ、ジム・リークスさんはこの名前を、単なる日本語の言葉だと言い張ったそうです。
これは余談でしたが、以上にビートルズレコードとの問題を見てきたように、アップル自体も疑わしいところがあった企業でした。そのアップルが今度はよそのロゴを訴える側に。しかも今回名前は違いますし、ロゴは全然似ていないし…という無理筋なので、余計酷いよなぁと思います。
●巨大企業アップルに難癖つけられた家族経営カフェのその後…
2018/05/08:前述の通り、「アプフェルキント」は、「リンゴの子供」という意味でした。経営者クリスティン・レーマーさんは、子供も楽しめるカフェを理想としており、赤いリンゴの中に子供の顔のシルエットが浮かぶロゴにもそれは見えていました。
お店を訪れた方の投稿
アップルに訴えられたカフェ「アプフェルキント」は親子でくつろげる憩いの空間だった!(2016/11/16)によると、実際にベビーカーで来店している方がいる他、アプフェルキントのロゴの入ったベビーカ付き自転車も駐められていました。裸足で遊べるプレイルームがあるなど、コンセプトがよく現れているカフェです。
そして、こちらによれば、2013年10月に難癖をつけた米アップル社の敗訴が確定したとのことでした。アップルの無理筋訴訟が退けられたのは幸いです。ただし、"応訴した家族経営のカフェにとっては、かなりの負担になった"と予想されていました。やっぱりツライ話ですね。
2020/10/28追記:なお、<似てないのに…アップル、洋梨のロゴを持つ小さな企業を提訴>の項目で使った記事によると、訴えられたPrepearは「アップルは果物関連のロゴを持つ中小企業により提出された数十もの商標出願に抗議し、これらの多くは変更または放棄を選択。ほとんどの中小企業は、アップルと戦うために何万ドルもかけられる余裕はありません」としていました。
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