2011/11/3;
●英語圏の面接での自己PRはガンガン自慢して良い?
●後輩が先輩を称賛するという日本の職場文化が崩壊
●意味不明なことを言う先輩に突っ込む後輩は気が利かない?
●後輩の自慢話キレた先輩がした報復方法とは?
●日本では自慢話後輩は叩かれる、みんな外資企業に行け!
2019/02/12:
●欧米企業なら自慢話をしても嫌われない…は誤解だった?
●英語圏の面接での自己PRはガンガン自慢して良い?
2011/11/3;同日のダイヤモンド・オンラインに対照的に見えるタイトルの記事がありました。まず、英語の話で、
私は頭が良いです! 英語での自己PRは超ポジティブ 2011年10月31日 勝木龍/福水隆介 といった話から。
あなたは有名大学卒だったので、面接官から「You must be smart.=頭良いんですね」と言われました。英語圏では、これに「No, I am not smart.=いいえ、そんなことないです」と答えるのは間違いだそう。
しかし、せっかくの面接という自分をアピールするチャンスであり、特に外国人を相手に謙遜する必要はないとのこと。上のように答えてしまうと、「この人は頭が良いのに自分に自信を持っていないんだ」、もしくは「この人は本当は頭が良くないけどうまいこと卒業した人なんだ」と受け取られるといいます。
なので、「Yes, I am.=はい。私は頭が良いです」と言う方が良いんだそうな。とはいえ、これは言い切りすぎ。こう答える場合は、少し照れくさそうにニコニコ笑いながら言うとよいかもしれません、としていました。
では、言い切りすぎではない最も良い答え方というのは何か?と言うと、「Yeah, I think so.=ええ、そう思います。」だそうな。あまり変わらないように、こちらがベストな表現だとされていました。
実は先程のように、Yesと言うと断定的なニュアンスが出てしまいます。そこで、少し弱いYeahを使った方がこういう場合はよいとのこと。さらに、確信のない状況によく使われるI think soを使うことで、より間接的な表現で自然な答えとなっています。「I think so」が確信がないというのも、これはこれで感覚的にわかりづらいですけどね。
記事の他のエピソードは飛ばしますが、英語圏の人にはガンガン長所をアピールしないと、駄目なようでした。
●●後輩が先輩を称賛するという日本の職場文化が崩壊
一方、就職の場合じゃないですし、海外の人相手でもないので、全然ケースは違うのですが、正反対の話じゃないかなと思ったのが、
自慢話ばかりする「KY若手社員」が増殖中!? 謙遜しない世代が生む職場の不協和音は解消できるか(2011年10月31日 高城幸司)という記事です。
後輩は先輩の前で自慢話はしないという暗黙のルールがあったと、高城幸司さんはおっしゃっています。さらに、後輩の方が優れていることでも「先輩すごいですね」と持ち上げ、その後に「お前もやるじゃないか」と後輩も称えられるのがお約束。そうした会話が会社の上下関係、ヒエラルキーのなかで繰り返され、職場は円滑に動いていたとされています。後輩が割りを食っていただけのような気もしますけど…。
ところが、イマドキの若者は、その暗黙のルールを無視して、謙遜することなく、堂々と自慢話をするそうな。そんな自慢話に対して、先輩社員は大いに戸惑っており、なかには「生意気だ」と攻撃を仕掛ける輩までいるとのこと。とりあえず、結果的には、望ましいことではないことが起きています。
●意味不明なことを言う先輩に突っ込む後輩は気が利かない?
ここで出てくる例がまた首を傾げたくなるものでした。
(1)先輩が「お前大丈夫か?」と、意味が明瞭ではない言葉足らずの質問をする。
(2)先輩とのコミュニケーションをわきまえている後輩であれば、「提案書の準備の件ですか?順調にすすんでいます。ご安心ください」と、気を利かせることができるのでスムーズな会話が成立する。
(3)しかし、そうではない後輩の場合、「大丈夫って、何のことですか?意味わかりませんよ。もっと正確に話してください」と先輩の意図を汲み取れずに突っ込み、お互いが激突してしまう事態が起きる。
最近ではこうした気の利いた対処ができる若者が少なくなってきて、先輩社員たちには、彼らに気を配った的確な話しぶりが求められているとされていました。
他に「先輩ダメだな、何回言わせるのですか」などと言う例があり、これが問題あるというのはわかります。ただし、これは先輩が同じようなことを言っても問題を感じます。良いコミュニケーションのとり方ではありません。
●後輩の自慢話キレた先輩がした報復方法とは?
私が気になかった自慢話に関する話はこのあとでした。後輩が先輩とのランチで、ゴルフの話になりました。すると、後輩は、ゴルフ自慢を長々と10分以上も続けたという例です。
このケースでは、先輩が仕返し。2人で食事することを徹底して避けるだけでなく、「あいつと食事すると気分が悪くなる」と、周囲に吹聴までするようになってしまったといいます。
さらに、社内で行われるゴルフイベントにDさんを誘わないように事務局に頼むほど。その理由を事務局が訊ねると「あいつは自分の自慢話ばかりして周囲を嫌な気分にするから」と断言。この「Dさんは自慢話しかしない」との噂が間接的に本人へ伝わり、彼は大いにショックを受けて会社を休むようになってしまったという話です。
でも、こりゃあどっちも酷いレベルですね。先輩も相当アホだと思いますよ。似たようなレベルじゃないでしょうか?
●日本では自慢話後輩は叩かれる、みんな外資企業に行け!
もう一つ似たような例がありました。自分がプランした企画がクライアントで高評価を得たところ、先輩達が「なかなか大したものだ」とコメント。ここまでは良いのですが、後輩が 「今回のプレゼン資料は1ヵ月かけて工夫を重ねました。特にこだわったのは、キャッチコピーの切り口ですかね。業界を知るための情報収集も怠りませんでした。具体的には…」などと、自慢話を長々と続けてしまったのでさあたいへん。
堪え性のない先輩が「そんな自慢話をするなんて10年早い。謙虚な姿勢だけ示していればいいのだ!」とキレ加減に。後輩の方がこれで落ち込みます。
ただ、このケースでは、救いの神が登場。隣の部署の課長がこのやりとりを近くでみていて、「これはまずい」と割り込んできました。
「いいか、後輩にそんな言い方してはいかん。まずは素直に成果を称えてあげなさい。ただし、S君にも言いたいことがある。君はまだ入社1年目。これからたくさんの仕事を覚えて大きく成長してもらいたい。だから、このレベルの仕事ぶりで満足して、自慢話をしていてはいけない。もっと高いレベルを目指す志があれば、発言は謙虚にならざるを得ないはずだぞ」
変な流れの記事だと思ったものの、先輩を称える文化を肯定しているわけではありませんね。まず、先輩社員は、後輩だから謙遜して先輩を立てるべきと決めつけるのは、古い習慣だと自覚しなければならないとしていました。そして、「すごいじゃん」と後輩を褒めて、称えるくらいの度量の深さを示したいものとしていました。
一方、後輩には、先輩のためではなく、自分のために謙遜にできる度量を持つ大切さを伝えた、とまとめられていました。
なお、今回の後輩の例は、言い方によっては自慢話じゃなくも聞こえると思いますが、たぶんそういう言い方じゃなかったんでしょうね。「ありがとうございます、こういうところを頑張りました」ってのなら、私は別に良いと思います。あと、目標が低いという指摘も頷けます。褒められて有頂天…って、元来お調子者なんでしょう。
自慢話例の一つ目の話は遊びの話ですが、二つ目はちゃんと仕事の話。日本人には嫌われるでしょうけど、英語圏の人かつ就職活動時(普段は知りません)であれば、具体的に長所の話をしているので自慢話でもきっと良いはず! 自慢話したい方は、是非外資系企業にご挑戦ください。
●欧米企業なら自慢話をしても嫌われない…は誤解だった?
2019/02/12:最後まで読むと、先輩を称賛せよ…という話ではなかったんですけど、今までの日本がひどすぎたように見える話でしたね。読み直していて、嫌な気分になる例が出ていました。
「意味不明なことを言う先輩に突っ込む後輩は気が利かない?」あたりは、
部下に忖度求める上司「いつでもいい」の裏を読めないとダメ社員扱いと似た系統の話。ブラック企業文化です。
なお、最後に「自慢話したい方は、是非外資系企業にご挑戦ください」と書いていたものの、欧米でもやっぱり自慢話は嫌われるのかもしれません。どこで紹介した話だか忘れたものの、仕事はできるけど自慢話をする社員はやっぱり海外企業でも好かれていなかった…など、複数の経験談を読んだことがあります。
より多くの例を見ないと実際のところはわかりませんが、海外企業では自己PRを積極的にして変に遠慮しない…くらいのところで留めておいた方が無難かもしれません。
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