●紫ピーマンの紫はブルーベリーで有名な体にいいアントシアニン?
2021/09/22:いろんな色のピーマン・パプリカについては、
赤ピーマンと赤黄色オレンジのパプリカの緑黄色野菜・淡色野菜の分類でやっています。ただ、この前見つけた紫色のピーマンにはびっくり。初めて見ましたわ! 紫色のピーマンもあるんですね…。
この紫ピーマンはおそらくアントシアニンだろうと思いました。ブルーベリーに含まれていることで有名なアントシアニンですね。私は非科学的で好きじゃない表現なのですが、アントシアニンというのはよく「体にいい」と言われるあれです。検索するとやはりそういった記述が見つかりますね。
ちなみに
アントシアニンのWikipediaの説明を見てみると、ここでも途中までは「体にいい」といった感じの記述が続くですが、後から今のところ十分な根拠はない…といった話になっていました。将来的に証明される可能性はありますが、まだ証拠不足なようです。
<アントシアニン(英語: anthocyanin)は、植物界において広く存在する色素である。果実や花に見られる、赤や青や紫などを呈する水溶性の色素群として知られる>
<フレンチパラドックスにより赤ワイン中のプロシアニジンが注目され、幾つかの研究が実施された。その1つ、有賀ら(2000)の報告によると、動物実験では抗酸化性に由来すると考えられる薬理作用が見出され、ヒトでは筋疲労を抑制し、運動による過酸化脂質の増加を抑制したとの実験結果が得られた>
<薬理作用は完全には解明されておらず、日本ではアントシアニンを薬効成分とした医薬品も認可されていない。ただし、欧米では代替医療が伝統的に認められているという社会背景から、医薬品として利用される物もある>
<国立健康・栄養研究所によれば、俗に「視力回復に良い」「動脈硬化や老化を防ぐ」「炎症を抑える」などと言われているが、ヒトでの有効性・安全性については、信頼できるデータが十分ではない」とされている>
●黒や紫のピーマン・ししとう・唐辛子…食べられるどころか栄養豊富?
ところで、私が紫はアントシアニンのせいだろうとすぐわかったのは、直前に家庭菜園で作っている唐辛子が黒くなったときに食べられるかどうか調べていたため。この黒ずみはアントシアニンなので食べられるし、例によってむしろ「体にいい」と書いている人もいたんですよ。前述の通り、「体にいい」という言い方はどうかと思うのですが…。
そんな検索結果の中で信頼性が高いと感じた記述だったのは、種・家庭菜園・園芸・野菜 市川種苗店の
万願寺とうがらし ・・・・ギョ!真っ黒 | 家庭菜園を応援する農業おやじのブログ(2015-06-22 11:07:14)。こちらによると、ピーマンも同じように黒くなるそうですが、最近は品種改良で少ないとのこと。一方で、人気が低い伝統野菜・唐辛子系はまだ品種改良が進んでいないそうです。
<結論を言うと全ての(引用者注:黒くなる)原因はこの気温の変動の大きさが原因です。
古来より黒あざ症と呼ばれている生理障害です。万願寺とうがらしだけではなく、甘長とうがらし、甘とう美人、ししとうなどにも当てはまります>
<とうがらし、ピーマン、パプリカに昔は一般に広く見られた生理障害だったそうです。(中略)しかし、ピーマン類は生産消費が拡大するにつれ品種改良がものすごく進み、ほとんど黒あざ症状は見られなくなった!というのが実情のようです>
「黒あざ症」と呼ばれているものの、病気ではないという言い方もされていますね。黒くなったのは色素のアントシアニンが強く発色しただけであるため、食べられます。最近は好んでアントシアニンを食べますから、むしろ嬉しい人もいるでしょう。前述の通り、「体にいい」という考え方は支持しませんが、多様性重視・バランス重視ですので私も喜んで食べます。
なお、最初に書いた紫色のピーマンは、いろいろな色のピーマン・パプリカのセットで買ったものでした。これをいろいろ食べ比べてみたところ、紫色のピーマンは全然甘くなくて、緑ピーマンと差がわからない感じ。一方、きちんと熟している赤いピーマンなら、はっきりと甘いですね。
赤ピーマンと赤黄色オレンジのパプリカの緑黄色野菜・淡色野菜の分類の関係で言うと、紫ピーマンはアントシアニン以外の成分は普通のピーマンの成分に比較的近く、赤ピーマンとは遠いのではないかと想像しました。
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