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トワード物流のECO-SAM(エコサム)の評判は?TRU-SAM(トラサム)や「多温帯同時物流」もすごい


 トワード(トワード物流)に関する話。燃費を改善する運転の仕方などができるようにドライバーを補助する「ECO-SAM」(エコサム)、「TRU-SAM」(トラサム)という運転管理システムの話がメインです。また、冷凍、冷蔵、常温の商品を運搬できる「多温帯同時物流」もおもしろいものでした。

2011/11/19:
●田舎の小さな会社だったトワード(トワード物流)
●理想的な速度を指示する運転管理システム「TRU-SAM」(トラサム)
●「TRU-SAM」(トラサム)で燃費が30%以上改善
●冷凍、冷蔵、常温の商品を運搬できる「多温帯同時物流」
●「ECO-SAM」(エコサム)はトラサムの営業車バージョン
2018/05/09:
●エコサムの評判は?とある事業所が運用した結果…
2020/05/03:
●「トワード物流」から「トワード」に社名変更した理由


●田舎の小さな会社だったトワード(トワード物流)

2011/11/19:日経ビジネスオンライン読んでいておもしろいなと思ったのが、トワードという会社。うちのタイトルではトワード物流としてますが、これは元の社名で最近トワードとなったそうです。

 トワードの記事(運送業界のIT風雲児 自前システムで売上高6倍~トワード 内藤 耕 2011年11月15日)での、会社に対する簡単な説明は以下でした。

"佐賀県吉野ヶ里町に本社を置く運送会社、トワード。前身の創業は1941年。3代目社長の友田健治氏は「田舎の小さな会社でした」と1990年就任当時を振り返る。その後の「失われた20年」の間に、売上高を6倍の約50億円近くに伸ばそうとしている"


●理想的な速度を指示する運転管理システム「TRU-SAM」(トラサム)

 このトワードの何がすごいのかと言うと、"運転データを解析し、一人ひとりのドライバーの運転方法を把握できる仕組みを確立した点"です。"すべてのドライバーに滑らかな運転を徹底させることで、安全運転や燃費改善にも"つながるといいます。

 そうした運転管理システムが、2000年ごろから開発を始めたTRU-SAM(トラサム、Truck Support, Administration & Managementの略)です。以下のようなことを行うそうです。

(1)GPSと通信システムで運転状況をリアルタイムに把握し、各地点における実際のアイドリング時間や1キロ毎のエンジン回転数を計測する。
(2)高速道路と一般道路に分け、理想的な速度を時速20、40、60、80km毎に設定。位置情報と実際の運転データを合わせ、実際運転している経路における理想運転方法とのギャップを「波状運転指数」として数値化する。
(3)ドライバーは、帰社したときに、細かい走行データとその累積の波状運転指数とともに、管理者のコメントを書き込んだコンサルティングシートを見せられ、これをもとに最適な運転方法を指導される。
(4)各ドライバーは運転方法を自ら客観的に数値で知ることができ、またそれを公開することで燃費が良いドライバーの運転方法を全てのドライバーが真似できるようになり、個人のスキルを会社全体の方法論にすることができる。


●「TRU-SAM」(トラサム)で燃費が30%以上改善

 果たして上記だけに変わるものかな?と思ったのですが、以下のような実績があるとされていました。

"エンジン回転数超過が無くなって燃費が30%以上改善、二酸化炭素の排出削減にも貢献した。タイヤの摩耗も減りメンテナンスコストの削減にもつながった。さらに、事故が70%以上も減り、保険料も半減したという。また、リアルタイムに運行管理ができるようになったことで、荷主からの問い合わせに正確に対応でき、会社としてのサービス品質の向上も実現している"

 「燃費が30%以上改善」とされており、この時点ででかいです。それから、事故が70%以上、保険料も半減。運転している時間が大半という仕事ですので、私が思う運転管理は以上に大切なことだったと考えられます。

 また、上記は自社の実績のようで、当初からシステムが販売されていたわけじゃないみたいですね。"2002年からはTRU-SAMを一台あたりにつき、初期費用35万円、ランニングコスト月 3600円で外販をし始めた"と記事では書かれていました。
 

●冷凍、冷蔵、常温の商品を運搬できる「多温帯同時物流」

 記事には、その他の工夫も載っていました。"これまで別々に運んでいた冷凍、冷蔵、常温の商品を一台の保温機能だけを持つトラックで運搬する「多温帯同時物流」を導入し、1992年から運用を開始している"そうです。

 このシステムの名前は、「多温同時物流」。物流センターの中では、かご車の一番下に冷凍、その上に冷蔵、常温の順で積み上げていきます。侵入熱量から品温上昇を熱計算し、どれだけの時間をそれぞれの品物が適正温度で維持できるかを判断。計算の結果、もし温度を維持できなければ、保冷剤や断熱材を入れ、保温トラックによる運搬時間をさらに長く伸ばせるように工夫したといいます。

 そもそもそれが驚きだったのですけど、どうも従来は"冷凍車や冷蔵車で商品を別々に運搬"していたみたいですね。しかし、このやり方では、納品時にドアを開けると外気が侵入し、エネルギーコストが上昇するだけでなく、商品の温度管理にも悪い影響を与えるといいます。

 また、それぞれの温度帯別で商品を輸送すると、各トラックの積載率が減り、結果的にそれを回避するために納品先を増やし、ドアの開閉回数が増えてしまうという悪循環に陥ることに。

 飲食店等への納品業者の積載率は3~4割とも言われ、荷主側から見ても、納品回数が増え、結果としてその検品のためのスタッフも配置しなければならなくなり、コスト上昇になります。

 しかし、「多温帯同時物流」によって、"ちょっとした飲食店であれば、毎日10台以上のトラックが納品に来ていたところ、2トントラックでそれを1回で行えるようになり、店舗側は営業時間前に納品と検品を済ますことができる"ようになったとのこと。

 となりました。でも、「10台以上のトラック」が1回って、前はどんな状況だったんでしょう? ちょっと想像できません。


●「ECO-SAM」(エコサム)はトラサムの営業車バージョン

 トワードに関しては興味があったので、さらにオフィシャルの方も覗いていると、『ECO-SAM』(エコサム)というものを見つけました。

 名前で想像がつく通り『TRU-SAM』のノウハウを生かしたもので、『安全運転とエコドライブ』に特化した営業車(白ナンバー)向けシステムのようです。サイトでは、効果を以下のように説明しています。
期待される効果

事故削減・・・・50%以上

事故費(直接・間接費用)の50%以上削減
任意保険割引率の向上

企業イメージの向上

エコ・ドライブを推進し、穏やかな運転が定着する、また環境対策としてCO2排出量の削減効果で環境にも貢献でき、企業イメージが向上

燃費向上・・・・20%

燃料代の20%削減
CO2排出量の20%削減

その他

修理費の削減 ・・・タイヤ、ブレーキパット等
車輌の延命

 おそらく元は本当にただの「運送会社」だったのでしょうが、今サイトで営業種目に「情報システム開発販売」と書かれているように、ITを取り入れることでその姿が変わってきているようです。サイトの構成なんかは完全に「運送会社」ではなく、「情報システム開発販売」がメインのように見えました。

 田舎の会社でもいろいろな工夫で伸びていけるんだという話でもありますね。


●エコサムの評判は?とある事業所が運用した結果…

2018/05/09:会社側の主張ばかり紹介していましたので、導入事例がないかと検索。[PDF,8.9MB]鹿児島県安全運転管理協議会 安管だより 平成29年度第1号 (平成29年8月) というものが出てきました。こういったものは結論ありきであったり、人間の思い込みがあったりなどで正確ではないことはあるものの、ポジティブな結果だったとのことです。

<★ ECO−SAM(エコサム)を活用した事業所の検討会の実施
6月27日(火)午後4時から、与次郎二丁目の県薬剤師会試験センター会議室で、貸出をしたECO−SAMの使用結果について、同機器の取扱業者の富士ゼロックス鹿児島(株)の担当者と事務局長も参加して検討会を実施しました。
同センターでは、5月11日から6月16日までの間、10台の車両に機器を装着して運用しましたが、各運転手の運転時の特徴等を判定し総合的に運転特性を数字により表し、効果的な交通事故防止対策に効果が認められました>
((PDF)エコドライブ推進事業チラシ - 宮崎県地球温暖化防止活動推進センターより)

 他にも、宮崎県地球温暖化防止活動推進センターが貸し出しを行うなど、導入事例はちょくちょくありそうな感じです。なので、口コミがもっと見つかって良いと思ったのですけど、残念ながら全然見つかりませんでした。


●「トワード物流」から「トワード」に社名変更した理由

2020/05/03:エコサムの話じゃないんですが、トワード全体の話でひとつ記事を読みました。トワード 友田健治社長「売上100億円突破へ」(下)|物流ニュース|物流ウィークリー|物流・運送・ロジスティクス業界の総合専門紙(2017年3月31日)という記事です。

 ここでは、社名変更に至った経緯がわかる話がありました。<食品のリサイクル事業や情報システム事業にも参入し、経営の多角化を図り、平成23年には社名をトワード物流からトワードに変更する>とされていました。物流以外にも手広く…という意味での社名変更だったようですね。

 記事タイトルは、売上目標の話でしたが、メインの話は、「請負型ではなく、売り込み型の商品開発となり、これが広がれば、中小企業による全国配送網ができるのではないか」と考えたトワード友田健治社長のチャレンジの話。実は、これ、当初は失敗しています。

 まず、ハブとなるセンターが必要で、これには資金が必要で立ち上げすらできず。九州に限れば、トワード自身がハブセンターを開設し、5社5台で始めた共同配送をスタートしたのですが、こちらも初日の荷物は、カゴ車が3本という惨めな結果でした。

 ただし、共同配送のメンバーを窓口として大手ファストフードチェーンの仕事を受諾できたことで一気に軌道に乗ります。営業活動と共に荷物が集まるという好循環が続いたそうです。共同配送は伸び続けということではなく、今はピークより下がっているそうですが、定着している状況だとされていました。


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