赤ちゃん・幼児に関する話をまとめ。<赤ちゃんが母親といっしょに寝るのは良い?悪い?英国の研究>、<差別して当然?親が子供をえこひいきする理由は遺伝子だった…>などをまとめています。
2023/08/11:
一部見直し
●赤ちゃんが母親といっしょに寝るのは良い?悪い?英国の研究
2011/11/21:子供関係の記事を集めていたら、子供の中でもより幼い赤ちゃん・幼児クラスの話だけで数が揃ったのでひとつまとめておきます。こういう子供関係の記事って正直どこまで信じてよいのかわかりませんけど、「~すると良い子に育つ」といった研究がまず最初です。
イギリスの研究者らが、一人のベッドで寝かせられた子は睡眠の質が低下し、それが脳の発達に悪影響を及ぼして、後の問題行動の呈示にも繋がるとしていました。そのため、子どもは少なくとも3歳まで母親と一緒のベッドで寝るべきとのこと。反抗期や非行を防ぐ鍵になるというのです。
16人の乳児を対象とした睡眠時の心臓と脳波の調査では、母親に抱かれている時に比べ、母親の横のベッドで眠った乳児らの心臓にかかるストレス値はおよそ3倍に。また、睡眠の質も別々に寝た場合大幅に低下することもわかりました。
睡眠のリズムの乱れと、ストレスホルモンが脳にもたらす変化は、脳の発達に大きな影響を及ぼすと考えられています。ケープタウン大学のバーマン博士は、後に親子関係が難しくなったり、暴力問題や異性問題などの原因ともなり得ると指摘しました。
なお、親に押し潰されるなど、睡眠中の事故防止のためには別々のベッドで寝るのが安全上好ましいとの意見もあります。私もこれは気になりますわ。しかし、これに対しバーマン博士は、新生児の窒息死は親による圧迫よりも、枕や玩具などによるものがはるかに多いと反論していました。
(
パパママ必見! 3歳まで母親と同じベッドで寝た子はグレにくい- ロケットニュース24(2011年11月2日09時00分)より)
●おんぶだと抱っこより賢い子供が育つ?久保田カヨ子氏が推奨
続いて、同じ3歳までという話で、
「賢い子は“おんぶ”で育つんや」 “生き抜く子”は、3歳までに決まる!? 久保田カヨ子(ダイヤモンド・オンライン)というもの。これは、おんぶだと両手が使えるからラクなど、おんぶを推奨する話でした。久保田カヨ子さんは、さらに以下のように主張しています。
・おんぶだと赤ちゃんがお母さんの動きに合わせて、視線を上下左右に動かし、いろんなものを見たりできる。
・お母さんと同じ方向に体を動かせるわけで、お母さんが歩けば、お母さんのお尻の動きが直接赤ちゃんの足に伝わり、歩く方法を身につけやすい。つまり、だっこに比べて赤ちゃんに与える情報量が全然違う。
「これは研究ですらないので、効果の程はさらに不明です」と当時も書いていましたが、この久保田カヨ子さんは、非科学的だと批判のある方。あまり良い方ではありませんでしたね。(2018/07/30追記)
●最近の赤ちゃんは小さく、運動機能も言語機能も劣る
あとは、教育とは違いますけど、赤ちゃん・幼児関連ニュースで、
赤ちゃん小さく生まれる 10年前より50~60グラム 2011/10/27 20:53 日経新聞というもの。
2010年生まれた乳児の出生時の平均体重は男の子で2980グラム、女の子で2910グラムとなり、10年前と比べてそれぞれ60グラム、50グラム減少したことが、厚生労働省の調査で分かりました。出生時の身長も男女とも10年前より若干低くなっており、赤ちゃんが小さく生まれる傾向が明らかになっています。
この調査は厚労省が1950年から10年ごとに実施している「乳幼児身体発育調査」。2010年9月、生後14日から小学校入学前の乳幼児1万2426人の発育状況を調査したものです。
さらに、乳幼児のひとり歩きなどの運動機能のほか、単語を言う言語機能も10年前と比べて発育がやや遅くなっている傾向も判明。厚労省は「はっきりした理由は分からないが、出産が早まっていることが影響している可能性がある」としていました。
ただ、これが問題になるほどの変化なのかはわかりません。年齢を重ねていくと以前の世代との差がなくなり、気にする必要はまったくない…といったことになる可能性もあります。本当はそこまで研究してほしいところですね。
●差別して当然?親が子供をえこひいきする理由は遺伝子だった…
で、次は
親の愛情が平等ではないのは当然!? 専門家「遺伝子が影響している」 (ロケットニュース24)という話。この分野の専門家であるジェフリー・クルーガーさんによると、一般的に、親の対応や愛情の注ぎ方が子どもによって変わるのは、性別や生まれた順番が理由だと考えられているそうです。
こうしたえこひいきが性別や生まれた順番に関連する…というのは、実際、嘘ではないとのこと。ただ、ジェフリー・クルーガーさんは「確かにそれらも一因ではありますが、実のところ、最大の要因となっているのは遺伝子なのです」ともおっしゃっていました。
「意識しているか否かにかかわらず、父親も母親もそれぞれが自分により似ている子どもに愛情を注ぐ傾向があります。これは、自分から遺伝した部分を子孫の中に見出したいという本能が働くからなのです」と彼は説明しています。
どんなに両親が愛し合っていようがそうでなかろうが、親は自分自身と似ているところを子どもに探すものだとのこと。子供に配偶者と似たところを見出して異常な愛情を持つ…といったストーリーは創作だと結構ある気がするんですが、現実は空想と逆ってことですかね。配偶者よりも自分と似ている方が好きなようです。
記事では、親の立場から、「平等に愛情を注げていないかも……」と不安を感じていた方にとっては、クルーガーさんの説は肩の荷を少しおろしてくれるものとなったかもしれない、としていました。ただ、これはどうなんでしょうね。記事では「仕方がないよ」というまとめですけど、子供にとっては堪ったもんじゃないでしょう。えこひいきが子供に及ぼす影響についての言及もほしかったです。
●子育てするために父親になると男性ホルモンが低下する
最後は
父親になると男性ホルモンが低下、育児に適応=米研究 (ロイター)というもの。
米ノースウエスタン大学の研究チームは、フィリピン出身の男性600人以上を対象に5年にわたり調査。調査当初に父親の人はいなかったが、その後に父親になると、少なくとも短期的には男性ホルモンであるテストステロンの減少がみられたといいます。おもしろいですね。
研究を行ったリー・ゲトラーさんは、テストステロンの数値が高かった男性ほど父親になる確率が高かったといいます。父親になりやすさは逆なんですね。で、いったん父親になると、その数値は大幅に減少したというのです。おもしろいですね。
ゲトラーさんは、「父親になり、新生児を迎えることは、多くの精神的・身体的な調整を必要とする。われわれの研究は、男性が生物学的に、そういった必要性に対応しようと実質的に変化しうることを証明した」と語りました。
現実には子育てなんか女がやるものだろう…って人が多い気がするのですけど、子育てしやすいように男性ホルモンが減るというのは、すてきな生体の神秘のように思えます。
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