「面接の逆質問のタブー」についての話をいろいろとまとめ。<調べずに来たの?「調べればすぐにわかること」はタブーな質問>、<私が面接官をキレさせた質問「どの分野の将来性が高いですか?」>、<はっきりしない面接の逆質問のタブー うつ病だと落ちる?>などの話をやっています。
●男女比や転勤など…面接の逆質問で質問しても良いことリスト
2011/10/13:最初に<面接のタブーな逆質問 ~質問はありますか?と聞かれたとき~>というタイトルで投稿していたものから。
日本ヤバイ…企業面接で血液型を質問された就活生・転職者だらけなど、面接官側のタブーな質問についてを書いてきたのですが、今回は受験者側のタブーについて話です。
でも、最初に逆に「質問しても良いもの」についての話を軽く掲載。
20works Q. 面接中「何か質問はありますか?」と尋ねられた! 正直に何でも聞いて構わない?では、「質問しても問題のないもの」として下記のようなものを掲載。ただ、「平均年齢は配属先の部署なのか全社なのか、相手が答えやすいよう規模を特定して尋ねましょう」など、相手が答えやすいような質問にしましょうなどという注意事項はありました。
・平均年齢
・男女比
・職場の雰囲気
・転勤
●調べずに来たの?「調べればすぐにわかること」はタブーな質問
ということだったのですが、実は以上の「逆質問で質問しても良いこと」にも落とし穴があります。逆質問でのタブーな質問として、「調べればすぐにわかること」というのがあるんですよ。これはどのサイトにも書いてあり、先程の
20worksでも以下のような話がありました。こういう質問をする人は見ていても多い感じでしたけどね。
<その場で「知りたい」と思っても、中にはネットや求人広告、会社案内などで調べればわかることもありますから、面接の事前に確認できる点は自分なりに確認しておき、当日は調べてもわからなかったことを聞くよう心がけましょう>
面接>面接対策・逆質問対策だめな質問例でも、「会社案内やホームページに書いてあること」は「見てないなんてやる気がないのかなぁ」と指摘。サイトにない情報となると質問のハードルをぐっと上げてしまうのですが、私もそう考えていたので、就職活動当時は気を付けていました。
●逆質問することは印象に残ってプラス…な一方で乱発はマイナス
さらに、そもそもなぜ質問をするのか?と考えると、「質問すれば意欲があると判断される」という思惑があります。何にも質問がない…というのも相手の印象を考えると、良くないのでは?という推測です。記憶にも残りませんしね。
ただ、だからと言って、たくさん質問するということはプラスにはならないことにも注意が必要です。
JOBステーションでは、以下のような指摘。もっともなことだと思います。
"何か質問して意欲を見せたいのは分かりますが、すでに説明したことや労働環境に関する質問ばかり並べるのは考えもの。「会社のことをよく知らずに応募してるのでは」「この会社で働きたいという意欲があるのだろうか」との印象を与えます"
この他、
20worksでも、<質問は会話のキャッチボールに準じて行うこと。面接されている側ですから、こちらから質問を乱発して、相手を閉口させないよう気をつけましょう>と指摘。さらに、以下のようにも書いています。
<面接の時点で全ての疑問を解消しようとするのではなく、後回しできるものに関しては、研修や入社後に尋ねることをお勧めします。ここでは、企業を選ぶ際にこだわっている事やどうしても事前に知っておきたいことの確認にとどめましょう>
●給与・残業時間・休日出勤はしてもタブー?見解が分かれてしまう
2011/11/1:ここから<面接のタブーな逆質問 ~給与、残業時間、休日出勤~>というタイトルで書いていた話。給与、残業時間、休日出勤…といった質問なのですが、実を言うと、サイトによって判断が分かれています。まず、
面接>面接対策・逆質問対策だめな質問例の場合は、ダメな質問としていました。
「給料やボーナスはどのくらい貰えますか?」というものは、「それだけが志望動機なのか?」と思わせるので駄目な質問だという説明。ここには直接書かれていませんが、同様に残業時間、休日出勤などもこの雰囲気だと駄目なんじゃないかと思われます。私も面接時には聞いちゃまずいだろうなぁと思いました。
なお、これらわりと似ているかな?と思ったのは、「仕事はつらいですか?」という質問。具体的な仕事内容への質問については触れられていませんでしたが、「つらいですか?」って聞いちゃうとやはりマイナスな印象になっちゃうでしょうね。大事なところではあるんですけど…。
「つらいですか?」はともかく、給与、残業時間、休日出勤というのは、実際働き出して考えてみると、とても大事なことであり、聞かれるのを嫌がる会社というのはろくなものじゃなさげ。いわゆるブラック企業であり、社畜を求める企業、「えっ、違法?だって、みんなやってるでしょ?」という企業なのでしょう。
ただ、聞かれると嫌がれるだろうというのは想像できますから、タブーな質問というのもわかる説明。一方、これらを聞いても良いとしていたサイトもありました。
20works Q. 面接中「何か質問はありますか?」と尋ねられた! 正直に何でも聞いて構わない?です。
こちらは第二新卒の転職を対象にしたサイトではあるものの、おそらく基本はいっしょでしょう。「質問しても良いが、タイミングを考慮する必要があるもの」のところに、この「給与、残業時間、休日出勤」があったんですね。
条件付きであり、注意点としては、「面接の早い段階で質問しない」「具体的な回答が返ってこなかった場合は、しつこく深追いするのは避ける」というものがありました。知り合ったばかりの相手からいきなり…はマイナス。一番良いのは最終面接時だということが書かれていました。
さて、意見が分かれてしまいましたが、どうしましょう? 私は責任を持てないので、皆さんに判断していただきたいのですが、内定を既にいくつも持っているという羨ましい方でしたら、企業の選定に使えると思います。
普通の質問でも面接者に「ああ、この人考えが浅いなぁ…」というのは感じることもありましたし、逆にこっちが選んでやるくらいの気持ちだと気が楽です。でも、私自身は内定全然貰わなかったので、そういうダメそうな面接官からも落とされてしまったんですけど…。
●私が面接官をキレさせた質問「どの分野の将来性が高いですか?」
面接>面接対策・逆質問対策だめな質問例では、「業績が伸びてない・・事業はどうなさるつもりですか?」というのに対し、「君は新聞記者かアナリストか?!」といったツッコミを入れていました。タブーな質問だという判断です。
ただ、聞き方は別として、就職する人が業績を気にしないわけはないと思います。面接者だって自分の会社の将来展望は気になるでしょうし、それに回答できないのはその企業に属する人として意識が足りないと思われても仕方ありません。(まあ、私も答えられないですけど)
全体にこのサイトは面接者側の甘えみたいなものを感じちゃったのですが、実際、業績について聞くのはまずいのでしょうか…。
面接対策準備室というサイトでは、良い質問例として下記のようなものを載せて、その理由も説明しています。
<御社は事業の多角化も積極的に行なっていらっしゃいますが、今後力を入れていこうと考えているのはどんな分野ですか?
経営ビジョンや将来の目標についての質問は、前向きな姿勢が見られると歓迎する面接官は多いようです>
前述のようなストレートな聞き方ではありませんが、会社の将来の見通しを聞くという上では似た性質を持つと考えられます。またまた意見が真っ二つで迷うところなのですが、私の経験を書いて、さらに迷わせようと思います。
私が面接を受けたある企業が複数の事業を展開しており、特にどの分野の将来性が高いと考えているかを質問すると、面接官が「うちの事業は全部同じように有望です!」と半ギレ。全部同じなわけないのですが、確かに質問の仕方がネガティブだったかな?と思い、ひたすら申し訳ありませんと謝りました。
良い例の「どこに力を入れるの?」と、悪い例の「伸びてない、どうする?」、私の「どの分野が伸びる?」だと確かに言い方が違うのですが、結構際どいところだとも思います。これも先の給料と同じく、私としては断言できません。すみません、惑わせる例ばかりで…。
●「私には御社の仕事はできるでしょうか?」はダメな質問だけど…
2011/11/29:ここから<面接のタブーな逆質問 ~うつ病など病気~>というタイトルで書いていた話。
面接>面接対策・逆質問対策だめな質問例では、「私には御社の仕事はできるでしょうか?」といった質問は、自分に自信がないように感じるので駄目だとしていました。これは少し考えればわかると思います。
ただ、これで思い出したのが、持病について。以前、持病のようなものを挙げてそれでも就労可能かを聞いている方が、いらっしゃいました。正直で良いなと思いますけど、こういうのはどうなんでしょうね。こういった質問は不利になる可能性があります。かと言って、隠して就職するのも問題があるかもしれません。
ここらへんは難しそうなところ。ただ、たとえば、飛行機のパイロットのような職で発作する持病持ちなど、明らかに関連することが疑われる場合はたいへんなことですが、そういう場合は雇う側で当然要件を示しているはずです。向こうで想定していないところなら、言い出さなかったとしても罪ではない気がします。
そういう必要とされること以外で病気などを聞いたらおそらく聞いた側が差別として逆に問題になると思いますし、聞かれなかったってことは大丈夫なのかなぁ?という気はします。でも、難しいですね。でちょっと書いたように法律破るのは造作も無いという会社も多いので、就職後に「なんで隠してたんだ?」くらいは普通に言うでしょうね。
●はっきりしない面接の逆質問のタブー うつ病だと落ちる?
はっきりさせたいと思って、ずいぶん調べたところ、「病気のことは言うな!」という話は多かったです。ただ、ここまでで引用してきたような面接対策サイトではなく、信頼性が劣る質問サイトや掲示板ばかりなんですよね。一応、1箇所、
悩み解決ナビだけ紹介しておきます。
<私も、このような仕事をしている性質上、うつ病の方とお会いしたことが何回かあります。その苦しみや状況を理解してもらいたいという気持ちは痛いほど理解できますが、、残念ながら、その状況を理解してくる企業は皆無に等しいということです。
内定を取りたいのであれば、うつ病には一切触れないことでしょうね。触れた時点で、ほぼ100%NGになると思ったほうが良いでしょう。
いま、多くの企業で、社員のメンタル面での疾患のケアへの取り組みが求められています。訴訟になるケースも多く、企業側が敗訴するケースも少なくありません。そのようなリスクのある人を採用することは、ほぼ有り得ない!と考えてください>
それから、面接側が病歴を尋ねるのは倫理違反なのかどうかについても、記述しているようなサイトはありませんでした。しかし、これについては以前紹介した
「うつ病の血液診断」の光と陰(日経ビジネスオンライン)で「うつ病の血液診断」に関し、以下のように偏見や差別について心配していましたので、本来なら良くないのでは?と思います。
<企業に内定が決まった学生や今後昇進を控えるビジネスパーソンが血液検査でうつ病だと診断された場合、果たして人事担当者は、どんな対応を取るだろうか。 糖尿病や高血圧以上に、シビアな対応がなされる可能性は否めない。最悪の場合には、内定を取り消されたり、昇進が流れたりすることもあるかもしれない。(中略)
健康な人の中にも、元々うつ病や統合失調症になりやすい傾向の人が存在するからだ。「精神疾患は、その素因を持ち、しかも様々な環境因子が加わって発病することが多い。幸運にも環境因子が弱く、発病に至らない人も存在するのです。既往歴もなく、現在も症状が出ていない人が、うつ病と診断された場合に、社会はどう対応するのか」 先の医師は、簡易診断の難しさをこう指摘する。一定の精度で、うつ病診断ができたとしても、決してそれは100%やそれに近い精度にはならないのだという。 精神疾患への理解がないまま、健常者の中からうつ病患者を見分けるための手段として使われてしまうと、偏見や差別にも繋がりかねないというわけだ>
【本文中でリンクした投稿】
■
日本ヤバイ…企業面接で血液型を質問された就活生・転職者だらけ【関連投稿】
■
過労死の本当の恐ろしさ 自覚症状がなく疲労を感じないまま死亡 ■
起業・ベンチャー推奨 ホリエモン「一番安全」Chikirin「大企業に就職するより圧倒的に得」 ■
ビジネス・仕事・就活・経済についての投稿まとめ
Appendix
広告
【過去の人気投稿】厳選300投稿からランダム表示
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
|