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早川由紀夫・群馬大教授のトンデモ発言集 ~サリン、オウム信者、国も県も悪くない、ホメオパシー~


★2011/12/11 早川由紀夫・群馬大教授のトンデモ発言集 ~サリン、オウム信者、国も県も悪くない、ホメオパシー~
★2012/1/29 早川由紀夫・群馬大教授のトンデモ発言集2 ~オウム信者に申し訳なかった、自分は煽るだけで責任を取らない~
★2012/1/30 早川由紀夫・群馬大教授のトンデモ発言集3 ~嘘、詭弁、ダブルスタンダード~
★2012/1/31 早川由紀夫・群馬大教授のトンデモ発言集4 ~親は新生児の命を奪う選択ができる、自然放射能と人工放射能~

★2011/12/11 早川由紀夫・群馬大教授のトンデモ発言集 ~サリン、オウム信者、国も県も悪くない、ホメオパシー~

 いくつか読んだ中で早川由紀夫教授の反論が多いものを選んで、「福島の農家はオウムと同じ」 群馬大教授、ツイッター発言 (2011/12/9 2:37 共同通信 ページは日経新聞)から引用しますが、私はこの件で初めて早川由紀夫教授という方を知りました。

 早川教授は、放射性物質に汚染された農作物の危険性を訴える趣旨で「福島県内の毎時2マイクロシーベルト以上の水田で稲を育てている農家は撃つべきである」「セシウムまみれの干し草を与えて毒牛をつくる行為も、セシウムまみれの水田で毒米をつくる行為も、サリンを作ったオウム信者と同じ」などと発言。福島第1原発周辺で耕作を続ける農家を批判していた。

 群馬大は7日付で、福島県の被災者や農家に対する配慮を著しく欠く不適切な発言として処分した。

 早川教授は処分について「言論の自由の根幹にかかわる。大学の自殺だ」と批判。群馬大は「処分は公表しない」としている。

 どんな方か知らなかったので検索をかけてみると、以前取り上げた武田邦彦教授とともに「トンデモ科学者」(科学者と言って良いかは迷いますが)としてよく知られた方のようです。(武田教授は下記で書いたものの前に、雑誌記事で「生物多様性」に関しての支離滅裂な理論(確かこれが最初)を読んでいたので知っていました)

  ■武田邦彦中部大教授のめちゃくちゃな「タバコと肺がんはほぼ無関係」宣言
  ■武田邦彦中部大教授の青酸カリとセシウムの話
  ■武田邦彦中部大教授の論法なら、タバコは青酸カリを入れたようなもの


 見ていると先述の発言以外にも眉をひそめるものがたくさんあったのですが、どうも放射性物質の汚染地図をいち早く作ったという功績のある方であり、ウェブ上でたいへん人気がある方でした。(2012/1/30追記 ただし、通称早川マップは不正確な点が多い、数値の捏造が指摘されるなど議論になっている、ということもあとから知りました)

 で、武田教授も同じく大人気のため、先のものを書くときにはめちゃくちゃ気を使ったのですが、早川教授のことについても少しでも悪いことを書けば、批判コメントであふれかえりそうな気がして取り上げるかどうか迷いました。

 あと、武田教授がそうですけど、炎上マーケティングの売名行為的な嫌いもあるという意味でも悩みます。

(炎上マーケティングの例としては、日清食品 ラ王生産中止詐欺を取り上げていますが、このときは炎上マーケティングという言葉を一度も使っていませんでした。それより良いのはとある原発推進派のデタラメかも。この方は原発以外でも過激なタイトルで的外れな記事を書いていましたので、かなり売名を意識してやっていると思われます)


 ただ、それ以上に発言内容が心配になるものでしたので、なるべくサラっとですが紹介していきます。

(あと、そういう問題じゃないのですが断っておくと、いわゆる御用学者と定義付けられた人の発言も過去に私は否定しています。同じ量書けと言われると困りますが、プルトニウム1個の重さと人体への影響の推測 ~飛ばないは嘘~はそれです)


 最初は今回の発言関係ですけど、これは武田邦彦中部大教授の青酸カリとセシウムの話と同じ感じですね。

福島のコメ農家はサリンつくったオウム信者と同じだと書いたら怒られたが、なんで怒られたのかいまだにわからない。適切な比較だといまでも思う。RT @09201209: オウム真理教のサティアンに毒物感知のために連れていかれた、カナリアの役目を追わされてますよ!福島の子供が! 2:53 PM Nov 4th HootSuiteから Retweeted by 38 people

HayakawaYukio
早川由紀夫


ツイッターより


 それに対するはてなブックマークコメント。(なるべく過激な批判は除きました)


量の概念のない主張は役立たずだということを学ぶ気はないのか。

そして「早川さんが本当にそんなにひどいことを言ったのか」的な疑問を漏らしていた人はここにはブクマしない。人間って本当に自分の見たいものしか見ない。

"福島のコメ農家はサリンつくったオウム信者と同じだと書いたら怒られたが、なんで怒られたのかいまだにわからない" →①"汚染米"とサリンとの危険度の比較、②それが生計に影響するか否か、くらい すぐ思いつけよ

 ただ、ツイッターでは非難・支持半々の様子。

 支持すること自体はもちろん自由なんですけど、

「地下鉄サリン事件の被害は霞ヶ関周辺。汚染食材の拡散は日本全国」

 のような地下鉄サリン事件の被害者を傷つけるようなツイートは止めるべきだと思います。

(早川由紀夫・群馬大教授のトンデモ発言集2 ~オウム信者に申し訳なかった、自分は煽るだけで責任を取らない~にその後のオウム発言も書きました)


 次はいくつかの発言をまとめて。

国や県が悪いと不平をのべる福島県民がいるが、それは違う。国も県も悪くない。愚かなだけだ。悪いのは原発をつくった東電と、それを自分のところにつくらせた福島県民だ。

HayakawaYukio 2011/07/14 06:04:04


国や県が助けてくれないからを理由に毒米をつくる行為は、どこの世界に行っても肯定されない。主食に毒を混ぜたら国が崩壊する。福島県内の毎時2マイクロシーベルト以上の水田でいま稲を育てている農家は撃つべきである。

HayakawaYukio 2011/07/14 06:08:02


行政による出荷自粛の要請って、ほんとにひどい。農家はなんでそれしたがってるんだろか。全品即金で買い上げろと、なんで交渉しないんだろか。いままでは理解しがたいと思っていたが、いまからはそういう農家は私の敵だとみなすことにした。毒を口に入れられてはたまらない。殺される前に殺す。

HayakawaYukio 2011/07/15 04:28:00


宮城県と岩手県の沿岸には、3月11日の津波のせいで稲の作付ができなかった田んぼがたくさんある。4月と6月、この目でじっさいに見てきた。あの田んぼを思い出すと、放射能に汚染されていることがわかっているのにあえて稲を植えた福島の農家に私はまったく同情できない。敵だとみなす。

HayakawaYukio 2011/07/15 17:51:45


殺される前に殺す(http://togetter.com/li/164984 - 2011年7月25日 01:55 - ウェブ魚拓)より

 「収穫したコメが基準値超えたとき、国は適切な補償が行われるよう万全を期すとだけ書いている。これは、東電に補償させると読む。東電が、作付したかしなかったかで補償の有無を変えるとはどこにも書いてない。変えてはならない。自分の意思で作付しなかった農家にも等しく補償すべきである」

みたいなものの結論は真っ当だと思うんですけど、基本的にところ構わず銃を撃って罪のない人まで殺傷している感じですね。信者の方はそれが許されることなんだって、言うんでしょうけど……。


 真っ当なところもあるというのは、思考停止した方が楽だけどで書いたとおり、すべて正しいことをいう人がいないのと同様、すべて間違ったことをいう人もいないわけです。

 じゃあ、どうやって見分けるの?については、そのときでは辛抱強く一つ一つ考えていきましょうということしか書かなったのですが、一応考える方向性を4つほど考えてみたのでそのうち書きます。(結局、記事3回分になりそうです)

  ■物事の真偽の判断基準1 ~基礎と基本がわからない人、間違いだらけの人~

 あと、これアンチがまとめたんじゃなくて、ご本人がまとめられたようです。ですから、「殺される前に殺す」というタイトルや、引用元の最初の「いっけん人がよさそうに見える好々爺がいま福島で、毒米をつくっている」もご本人のようです。リンク先はウェブ魚拓になっているように、消してしまったみたいですが……。


 最後、ついこの前調べたばかりのホメオパシーについて。(前日のニュートリノの光速超え?問題番外編1 ~光速ニュートリノはホメオパシーを援護する~)

 ただし、ニュートリノの光速超え?問題番外編1 ~光速ニュートリノはホメオパシーを援護する~で読んだホメオパシーの理論なら成り立つ、「放射性物質で健康増進」という話ではありません(ホメオパシーにも種類があるので、毒を使わない派みたいです)。文体からすると、ホメオパシーを認めろということのよう。

「世の中には「漢方薬はメカニズムがわからないからニセ科学だ」などと言う人もいるようです。僕たちはそのような立場に与しません。薬が効くか効かないかは、臨床的に研究すればよいのです」

ホメオパシーの治療効果は臨床的研究によって帰納的に否定されたのだろうか。8月24日に日本学術会議が発表した会長談話を読んでもわからない。レメディは、成分が1分子も残らないほど希釈しているから効果がある「ハズ」がないと演繹的に下した評価しかみつからない。漢方薬と同じように臨床的研究を待つ態度を、ホメオパシーに対してはなぜとらないのか。

漢方薬には成分がはいっている。しかしそれは薬になるかもしれないが、毒にもなろう。漢方薬が効くメカニズムはわかっていない。薬効の臨床的研究がすべてについて済んでいるわけではない。まだこれからの「薬」も多いらしい。毒かもしれないものを病人に投与してよいのか。毒にも薬にもならないレメディを飲むほうがむしろ安全ではないか。

(中略)

会長談話は、偽薬効果も認めないのだろうか。心理効果をねらって偽薬を処方することがじっさいに医療現場で行われていると聞く。これも否定するのだろうか。

ホメオパシーと漢方の違いはどこに? 早川由紀夫の火山ブログより

 いろんなところに今日はリンクしていますが、プラセボについても以前書いています。そのうちのプラシーボ効果(プラセボ効果)2 ~人間の先入観の強さ~の最後に書いたのですが、プラセボ効果の利用については否定的な見解があるとともに、一般的な治療法ではないことが示されています。

 医療現場で普通に使われているかのような早川教授の書き方は、ミスディレクション(誤認に導く説明)の疑いが残ります。


 ホメオパシーの部分だけですがブログコメントを読んでみると、意外に否定的な意見ばかりで、

早川先生は、プラセボ効果について間違った認識をお持ちだと思います。
プラセボ効果と同等ということと、薬効として効果は認められないということは、同じ意味です。
したがって、ホメオパシーに偽薬効果があるかないか、という臨床研究というのはナンセンスです。
水であれ小麦粉であれ、プラセボ効果はあるのです。
早川先生の論理でいえば、水も小麦粉も治療に役に立つということになります。
ナンセンスです。

また、医師が治療のために、プラセボ効果を期待して薬を処方することは、通常あり得ません

 という、先程の私の疑問を丁寧に説明して、なおかつもっと大切なところを指摘してくれていたものもありました。


 今日最も使われているプラセボは、新薬の効果を確かめる試験のときです。プラセボ……と言うよりはこの場合日本語の偽薬と言った方がわかりやすいと思いますが、偽薬を飲んだグループと新薬を飲んだグループに分かれて効果を見て、偽薬より良い結果が出ないと薬として話にならないよね、ってな使い方をします。

 ですから、ホメオパシーが偽のお薬(大抵は塩水)と同じ効果がある、と胸を張ってみても全く意味がないわけです。


 ……と偉そうに書きましたが、早川教授の理解は論外だとしても、私もこうやって見逃していたわけで大いに反省せねばなりません。

(ホメオパシーに関しては、早川由紀夫・群馬大教授のトンデモ発言集4 ~親は新生児の命を奪う選択ができる、自然放射能と人工放射能~がもっと酷いです)


 とりあえず、以上。

 「発言集」とした割には、一つ一つにいろいろ書いてあまり数を紹介できませんでした。

 ただ、ある程度補足説明をした方が良いと思うし、これでも十分伝わったかなと思います。

★2012/1/29 早川由紀夫・群馬大教授のトンデモ発言集2 ~オウム信者に申し訳なかった、自分は煽るだけで責任を取らない~

 早川由紀夫・群馬大教授のトンデモ発言集 ~サリン、オウム信者、国も県も悪くない、ホメオパシー~を書いてからずいぶん経ってしまいましたが、一つ引っかかっていたのが進化論の早川由紀夫教授の理解です。

 どうもダーウィンの進化論というのは勘違いされている方が多く、その間違った理解から新たなトンデモ理論が生まれるということがよくある気がしていたので、早川由紀夫教授もその例かな?と気になっていました。

 しかしながら、これに関してはあまりわかりやすい例が見つかりませんでした。一応それも今度紹介します。


 最初はこういう話題でのいつも書いている断り書きなのですが、前回の方をどうぞ。

 前回と今回の間で新たに書いた関連するものとしては、東電をボロッくそ言っている

  ■東電が倒産しない一方で、電気料金値上げで倒産する企業が出る
  ■送電分離のデメリットにいただいたコメントについて

 あたりです。


 じゃあ、問題発言へ。

 冒頭に書いたように興味あるのは科学的な理解なのですけど、こういう発言の方が知りたいんじゃないかな?という過激発言を。(初めだけにする気でしたが、長くなったので今日はこれだけです)

 早川由紀夫教授はこういった発言に事欠かず、収集してもキリがありませんが、サクっと早川先生 福島農家への罵倒を再開する → 農家の次男坊 先生を痛撃する . #青プリン(togetter)から引用。

 なお、「青プリン」というのは早川由紀夫教授のあだ名のようです。嘲笑的な意味が込められているのかな?以前どこかで書きましたけど、こういう手法は好きじゃありませんので私は絶対使いません。

カネさえあれば、この放射能惨禍はしのげると思う。
HayakawaYukio 2012/01/27 08:26:16


貧乏人は福島のコメを食って死ね。RT @otaru_ok: 1家庭4~60万?はちょっと厳しい
HayakawaYukio 2012/01/27 09:04:19

ま、よその原発のストレステストなんてどうでもいいや。この国はフクシマでどうせ終わるんだから。
HayakawaYukio 2012/01/18 18:05:16


6月12日「東北自動車道からみた福島県内の田んぼは、水を張っていて青い苗が並んでいた。表土を一枚はぐことをせずに耕してしまったのだろう。日本国に対して戦争を仕掛けていると感じた。一方、仙台空港近くの田んぼは、津波にやられたまま放置。むしろ
HayakawaYukio 2012/01/18 18:18:27

(引用者注:中途半端に終わっているように見えますが、原文ママです)


@HayakawaYukio 養殖以外の漁業は今日獲った魚を今日売りますが、農家は今日作付けをした作物を販売できるのは数ヶ月後です。作付け時期に保障補填の話も無く、政府の指示、農協の指導も無かった。農家も被害者です。春作付けしないと冬を越せないんです。植えるしか無かったんです。
w_unagiimo_w 2012/01/18 19:40:41


↓ そんな泣き言はとうてい認めない。福島農民がいっせいに田んぼを耕した時点で、日本国に対して戦争を仕掛けたと私は判断した。無知とかやむを得ずとかは関係ない。殺意があったと解する。
HayakawaYukio 2012/01/18 19:52:37


早川先生「福島農民がいっせいに田んぼを耕した時点で、日本国に対して戦争を仕掛けたと私は判断した。」水田の耕起が済んだ後に原発事故が起きたのです。この論理的矛盾について、コメントを頂けますでしょうか?http://t.co/tbHGUcFt @HayakawaYukio
mido4299 2012/01/19 22:59:37


何らかの間違いが「無知ゆえ」だった場合、そこに「意志」が無いのは明らかなんだけどね。 だから「無知とか関係なく殺意があった」って主張は論理矛盾。 勝手に「解釈」するのはいいけど、「正しい解釈が出来ない」なら他人を傷つける発言は慎んだ方がいいよ。
oredayooreore 2012/01/22 15:16:00


 一番気になったのは、次の部分。

国も専門家も大丈夫とは言ってないよ。彼らの発言をよく聞いてね。彼らは(農家と違って)馬鹿じゃないよ。【毒】RT @tomato56: 国も専門家も大丈夫と言えば作付けしてたと思います。
HayakawaYukio 2012/01/18 21:12:33


専門家を信じたらダメ。専門家には何の責任もない。彼らは補償しない。RT @silverjohna: 大丈夫と言っている専門家もいますよ。何を信じていいのか分かりません
HayakawaYukio 2012/01/18 21:35:59

 実はこれ以外のところで、「自分は医学も生物学も知らない」といった内容のことを言ってたようです。(次回紹介します)

 その後の流れで、

責任一切持たない。一銭も補償しない。だから避難しろと口が裂けても言ってない。RT @t_shimaya: 早川先生は言動に責任をお持ちで、損害があったら補償もされるのですか?
HayakawaYukio 2012/01/18 21:55:06

そのとおり。RT @t_shimaya: 早川先生を信じたらダメ。先生は何の責任も取らない。先生は補償しない。
HayakawaYukio 2012/01/18 22:05:46

私はデータを提供するだけ。それを自分のリスク対応に採用するかしないかは自分の判断。自己責任。
HayakawaYukio 2012/01/18 22:08:58

 という自己矛盾。

 これ一番酷い逃げじゃありません?これだけ煽って、農家の人や間違いを指摘する人などを攻撃して、人々を不安にさせて、自分は専門家じゃないし、補償もしていないと言うのです。

 最初の「国も専門家も大丈夫とは言ってないよ。彼らの発言をよく聞いてね。彼らは(農家と違って)馬鹿じゃないよ」がそのまま自分に跳ね返ってきています。

 また、毒物だなどと断定することが、「データを提供するだけ」などとは到底言えないでしょう。人格攻撃は良くないことだと思いますが、酷い性格だとしか言いようがありません。


 これ以外にも、


「不安を煽る」のと「不安はないとウソの断定をする」のと、どっちが害毒だろうか? 12:46 PM Sep 16th, 2011 HootSuiteから Retweeted by 60 people

HayakawaYukio
早川由紀夫

http://twitter.com/HayakawaYukio/status/114787134140973057

 と不安を煽っていることを半ば肯定しながら、

あんまり心配し過ぎるとですね、
食べ物がかたよって病気になりますから、
野菜も食べないとダメです。

それから、運動もしないとダメです。

http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-1450.html

 といった説明もしています。


 さらに驚いたツイートが次のもの。

引用は正しくしてくれないか。私が言ったのは「福島の農家はオウム信者と同じ」だ。あんなひどいことをした福島農家と一緒にしてしまって、オウム信者に申し訳なかったと思っている。RT @lensmanjp: 福島の農家の人達をオウムと罵ったあなたがそれをいいますか?
6:25 PM Jan 12th HootSuiteから Retweeted by 100+ people

HayakawaYukio
早川由紀夫

http://twitter.com/HayakawaYukio/statuses/157649548511166464

 最初早川由紀夫・群馬大教授のトンデモ発言集 ~サリン、オウム信者、国も県も悪くない、ホメオパシー~で紹介した発言を撤回したんだと勘違いしましたが、そうではありませんでした。

 逆に福島の農家の方に比べれば、サリン事件というテロを起こしたオウム真理教信者の方がずっと罪ではないという見解のようです。


 思ったよりたくさん引用したので、進化論の話などはまた今度にします。

 今日はもう読んでいて本当悲しくなりました。

★2012/1/30 早川由紀夫・群馬大教授のトンデモ発言集3 ~嘘、詭弁、ダブルスタンダード~

 進化論の話を書きたいんですけど、またそこまで行けなそうな勢いで気になる発言が多数あります。

 土壌による農作物の移行係数ついてのまとめ ~米の作付けの判断基準について、地質学者の早川先生へ聞いてみました。~(togetter)は正直頭がこんがらがってきたんですけど、何とかポイントを拾ってみようと思います。

国や県が助けてくれないからを理由に毒米をつくる行為は、どこの世界に行っても肯定されない。主食に毒を混ぜたら国が崩壊する。福島県内の毎時2マイクロシーベルト以上の水田でいま稲を育てている農家は撃つべきである。
HayakawaYukio 2011/07/14 06:08:02

 に関して、

米の作付制限は5千Bq/kg以上だから、2μSv/h以上は誰も作付していないのでは?2μSv/h比重1.3表面5cm、1kBq/m2=282μSv/h、Cs(134+137)で1万7000Bq/kg RT @HayakawaYukio: http://t.co/sFtfDWC3
mido4299 2011/12/15 20:54:04

 というツイートをした方がいました。

 これに対しては、

スーパー楽天家ですね。RT @mido4299: 米の作付制限は5千Bq/kg以上だから、2μSv/h以上は誰も作付していないのでは?2μSv/h比重1.3表面5cm、1kBq/m2=282μSv/h、Cs(134+137)で1万7000Bq/kg
HayakawaYukio 2011/12/15 21:43:29

 という返信。

 しかし、以下のような話になっています。

文科省の土壌調査は表層5cmですが、水田は15cm、畑地は30cmのはず。15cmで5000なら2μ超えそうです。@HayakawaYukio :スーパー楽天家ですね @mido4299 :米の作付制限は5千Bq/kg以上だから、2μSv/h以上は誰も作付していないのでは?
y_morigucci 2011/12/15 22:43:27

@y_morigucci @HayakawaYukio 15cmでしたか。探しても出て来なかったんですよ。すると1/3になって作付け制限と同じ程度ですね。玄米へのCs移行係数は0.1で想定。実際は土壌の粘土質のCs固定化によりその一桁以下で予想より汚染が少なかった。精米後は半減。
mido4299 2011/12/15 22:36:42(よく見ると時間が逆になっていますので、先に直接交わしたツイートがあった?)

 ただ、ここがわからなかったところでもあります。ツイッターの文字制限ゆえなのかもしれませんけど、結論にたどり着くまでの過程がよくわからないので正しいのかどうかさっぱりわかりません。

 とりあえず、早川由紀夫教授の訴えている値は政府の制限と同程度だったということみたいです。

 早川教授は政府の制限値と自分の訴えている数値との比較をしていなかったようですが、おそらく他のところの理解度からすると、計算したくても能力的にできないんじゃないかと思われます。


 この計算と「作付け制限と同じ程度ですね」の結論については、早川教授は直接否定しませんでした。で、なぜか下記のような噛み合わない返事をしています。

 実はここもまたわからないところで、

@y_morigucci @mido4299 そんな繁雑な計算しなくても、2マイクロ以上のいたるところでコメつくったのは事実です。 http://t.co/rHz5cnWo
HayakawaYukio 2011/12/15 22:49:16

@HayakawaYukio @y_morigucci それは知っています。実家に近いので。サンプル点の問題はあるものの、作付けして検査したからこそ知見が集まって来たと思います。私はもっとひどいと予想してましたが、地形や水源とか土壌成分の違いが大きく影響しているという感想です。
mido4299 2011/12/15 22:56:26

 という会話なんですけど、どう理解すれば良いのでしょうか?

 あとから「土壌からのCs移行率」という話が出ているのと、「サンプル点の問題はあるものの、作付けして検査したからこそ知見が集まって来た」という言い方からすると、制限かけられていたところで実際に作ってみてどれくらいお米にセシウムが入るかを実験したってことでしょうか?

 とりあえず、最初の質問は早川教授が無知であることを引き出すためにわざとしたものだったみたいで、早川教授はたいへん怒っていました。

 これはまあ卑怯だと批判があるかもしれませんが、最初からデタラメでなくちゃんと計算していれば問題なかったわけで、ひどい事だとは思いません。

 ただ、その後の

どうやら、早川先生にブロックされたみたい。光栄です。「釣り」に引っかかったのが悔しかったのかなぁ。ごめんね先生。でも私は暴言は吐いていません。先生との会話での収穫は、これからの福島の農業をどうしたらいいかについて全く興味が無いってことが分かりました。あっそれは既知でしたね。

 という嫌味は余計だったと思います。(実際、早川教授は福島を再生させるなといった発言をしていますけど)


 なお、

早川氏は殺人農家の条件を少しづつ追加して、対象農家を限定化して来ているようですね。 6月12日「福島県」→7月14日「2μSv/h以上の稲作農家」→11月29日「規制値超玄米を出荷した農家」→12月3日「ただし会津を.. http://t.co/I9cYOe1H
mido4299 2012/01/15 01:14:47

以前の主張と暴言はとりあえず置いておくと、現在の彼が問題視している点は「国と県で決めた土壌(表層15cm)5000Bq/kg(移行係数0.1) を目安として決めた作付け制限地域でも、2μSv/h超(便宜的条件)または.. http://t.co/I9cYOe1H
mido4299 2012/01/15 01:32:53

私の所感では「初年度の政府と農家の対応」と「最新の早川氏の主張」は大同小異であるという結論を得ました。来年度の政府の方針は「今年の収穫結果や土壌の測定結果を元に作付制限地域を拡大し、農家は施肥方法の見直しや農地除染を.. http://t.co/I9cYOe1H
mido4299 2012/01/15 02:05:43

 ということで、早川教授の主張は変遷しているようです。


 あと、初回 に取り上げた問題について、「早川由紀夫氏訓告問題」について(初回公開日:2011年12月25日 最終更新日:2011年12月29日 PseuDoctorの科学とニセ科学、それと趣味)というものを読みました。

 問題点は以下とまとめています。

1)表現が過激で乱暴である。
2)嘘吐き、もしくは無責任。
3)差別的である。
4)明らかに知識不足であり、にも関わらず(だからこそ?)俗流・独自解釈に固執する。
5)詭弁を多用する。
6)ワガママで自分勝手。
7)上記5)6)からの帰結として、しばしばダブルスタンダードに陥る

 ポイントだけ引用すると、

2)嘘吐き、もしくは無責任
伝聞ですが、12/8の記者会見では「殺すの表現は9月以降はしていない」と述べた(ソースはこちら)そうですが、これは嘘です。彼は10/25の時点でも「殺す」と述べています(その発言はこちら)。
つまり暴言を吐くだけではなく、嘘吐き(ないしは自分の発言に責任を持たない人)という事であり、これは6)の項目にも関連してきます。
また会見内でも堂々と「医学も生物学も解らない」と公言しています。それでいて「放射能」の危険を煽り「毒で死ぬ」だのと暴言を吐く訳です。この無責任さには呆れます。
更に、彼をいわゆる「早川マップ」の作成者として評価する向きもある様ですが、そのマップはそもそも彼以外の人の努力による部分が大きい(この事は本人も認めています)うえに、その内容に関してもクリティカルな批判が成されています(例えばこちらのまとめを御覧ください)。
そのまとめにも書かれていますが、早川氏は間違ったデータを安易に採用した上に、それを指摘した堀田さんの事をブロックし、勿論間違いの訂正もしていません(後略)


3)差別的である。
あくまで一例としてですが、彼は震災以前から血液型差別に関して極めて無神経な発言を繰り返しています(不快なのでいちいち挙げませんが)。
(後略)


5)詭弁を多用する。
彼の述べる事は、表現の過激さや幼稚さを除くと、一見すると論理的に見えなくもありません。しかし丁寧に論旨を追っていくと、時々奇妙に論理が捻れるのです。何故捻れるのかというと、自分に都合が悪くなりそうな部分だけを誤魔化しているのですね。その為全体としておかしな結論を出してしまう。しかし一部だけ見ると論理的な部分もあるで、おかしさに気付き難いのです。
これを具体的に示す為には、ある程度丹念に論理展開を追っていく必要があるので、端的に示せないのが残念です。
また、広義には上記4)や下記6)で述べた内容も詭弁の一種と言えるかもしれません。


6)ワガママで自分勝手。
(前略)要するに、自分の要求は通って当然と思っているけれど、他者からの同様の要求は拒否するのです。
一言で言えば「自分は良いけど他人はダメ」という幼稚なメンタリティです。


7)上記5)6)からの帰結として、しばしばダブルスタンダードに陥る。
一例を挙げます。彼はこちらのTweetで「学問の自由に抵触するような記事を、全国紙が書いてはいけない」と述べています。これは、朝日新聞が大学の授業内容について批判的な記事を書いた事に関してのものです。つまり早川氏によれば、新聞が大学の授業内容について批判的に言及するのは「学問の自由」に抵触する行為らしいですね。
はて、「言論の自由」は一体何処に行ってしまったのでしょう?新聞が大学の授業内容について批判するのは「言論の自由」の行使ではないのでしょうか?「言論の自由」を行使する事が「学問の自由」に抵触する?
普段からフリーダム過ぎる発言で「言論の自由」を謳歌していると思われる早川氏も、他者の「言論の自由」に関しては著しく不寛容な様です。どうやら彼が守りたいのは「自分の」言論の自由であり、「自分の」学問の自由の様ですね。つまり、彼はとにかく「ひたすら自分に都合の良い様に解釈し振舞う」という態度を取っていると推測できます。その意味ではむしろ「一貫した態度」だと言えるのかもしれません。

 また、言論の自由に関しては以下のような指摘をされています。

「言論の自由」がそれほど大切なものならば、早川氏の発言がどれほど不快で有害なものであったとしても、発言自体は守られるべきなのでしょうか?
ここで、刑法には「名誉毀損罪」「侮辱罪」といった罪が定められています。これらは「言論に対する刑罰」であると看做せます。(中略)

「人権は何よりも尊重されるべきだから、それに対抗できるものなんて無い」と思いますか?違いますよね。
「貴方の人権」に対抗しうるのは「他者の人権」です。つまり、貴方の人権を守る事が他者の人権を侵害する事になるのなら、それは矛盾ですので、調整する必要があります。

 これ、私の場合は日本国憲法の範囲内で説明する予定だったという違いがありますけど、似たようなことを書きたいと思っていました。本当は当然の話なんですけど、わかっていない人も残念ながらいらっしゃいます。


 やっぱり進化論の件は書けませんでしたけど、それはまた次で。

★2012/1/31 早川由紀夫・群馬大教授のトンデモ発言集4 ~親は新生児の命を奪う選択ができる、自然放射能と人工放射能~

 やっと進化論の話に入れましたが、メインは最初にもやったホメオパシーです。山口新生児ビタミンK欠乏性出血症死亡事故というホメオパシーの関わった事件があり、これについて早川教授は繰り返し言及しています。

 Wikipediaによると、事件は以下のような内容です。

山口新生児ビタミンK欠乏性出血症死亡事故(やまぐちしんせいじビタミンケーけつぼうせいしゅっけつしょうしぼうじこ)とは、2009年10月に山口県山口市で起きた、いわゆる「ホメオパシー」にもとづく治療によって新生児が死亡したとされる事故。


概要

2009年8月、山口市在住の女性が助産師の指導のもと長女を自宅出産した。しかし、2ヶ月後の10月に、生後2ヶ月の新生児であった長女がビタミンK欠乏性出血症による硬膜下血腫が原因で死亡する事故が起きた。

この事故によって亡くなった新生児は、ビタミンK欠乏症によって出血死(新生児メレナ)したと考えられる。母子を担当した助産師は、ビタミンKの「記憶」や「波動」、「オーラ」を持ち「ビタミンK」と同程度の効果を持つと彼女や彼女が所属していた団体が主張している砂糖(いわゆる「レメディー」)をビタミンKの代わりに新生児に舐めさせた。担当医師に気づかれないよう母子手帳には「ビタミンK投与」と偽って記載されていたことがわかっている。

(中略)

ビタミンK投与の必然性

ビタミンKを産生する腸内細菌叢が発達していない、また、母乳中にはビタミンKが少ない、といった理由から新生児は常にビタミンK不足の傾向にある。ビタミンKが不足すると凝固因子が正常に産生できず、出血傾向をきたす。新生児へのビタミンK投与が半ば常識化する以前は、出血傾向の結果として頭蓋内出血をきたす児が存在した。頭蓋内出血をきたすと、死亡したり重い障害を抱えるケースが多い。

厚生労働省は、ビタミンKの欠乏に陥りやすい新生児には、出生直後1ヶ月以内に計3回ビタミンKを経口投与するよう、強く指導している。母乳育児の場合には、新生児メレナの発症確率は2000人に1人程度と推計されている。


事件の影響、および関連団体の反応

亡くなった新生児の母が訴訟を起こしたことで、大手マスコミがこの事件を報道したほか、事件を起こした助産師が所属していた日本助産師会やホメオパシーを推進する団体の多くも、この件についてコメントした。 また、助産師が所属していたホメオパシー団体「ホメオパシー医学協会」の会長由井寅子は2011年に発売した著書「毒と私」において、この事件を契機に起こったホメオパシーへの批判に反発する記述をした上で死亡した女児の遺族のプライバシーに関わる記述を行ったため、その内容が虚偽であるとして遺族は親交のあるブロガーを通じて声明を行った。

 早川由紀夫・群馬大教授のトンデモ発言集 ~サリン、オウム信者、国も県も悪くない、ホメオパシー~で書いたとおり、早川教授はホメオパシーを擁護していますが、この事件に関して触れたツイートがこれです。


@ubitw 新生児の命をどう育むかは、母親と父親(もしくは親権者)に全権委任されていると考えられませんか。新生児はひとりではまったく生きられないのだから。考えることもできない。選択はまったなしです。ビタミンKを摂取するのも選択のうちです。 2:42 AM Jul 12th, 2010 HootSuiteから Retweeted by 3 people

HayakawaYukio
早川由紀夫

http://twitter.com/HayakawaYukio/status/18342870275

 表題の「親は新生児の命を奪う選択ができる」は、これの内容を短くしたものです。悩んで何度も変えたのですが、とりあえず、これで投稿しました。

 上記以外のホメオパシーに関する、そして、私が気になっていた進化論の無理解が見えたのが自然放射能と人工放射能のリスクは同じかです。

自然放射能による被ばくと人工放射能による被ばくを一緒にしてはいけないの意見を耳にして、その理由がわからなかったが、先日わかった。自然放射能には生物進化の過程で耐性がついているが、人工放射能にはそれがない。だから少量でも避けるべき。NY往復による被ばくと安易に比べてはいけない。
HayakawaYukio 2011/05/23 16:46:37


自然放射能をうまくやりすごせる方法を私たち生物は進化の過程で身に付けた。別の言い方をすると、その能力を持つ生物だけがいま地球上に残っている。他は絶滅した。人工放射能とうまくつきあう能力をどの生物ももっていない。もちろん人間も持っていない。
HayakawaYukio 2011/05/23 16:51:32

 とりあえず、ウランなどは「天然」のものであり、発電所でも使っています。天然のウランの採掘場でずっと浴び続ければ、そりゃ健康被害を受けますよ。問題は量です。


 これらのうちのホメオパシー的な発想というのは「耐性がつく」というところです。

 ホメオパシーのもともとの思いつきは、薄い毒を飲めば濃い毒にも耐性がつくというものだからです。「ビタミンK」のケースはその発展型ですけどね。


 それから、進化論に関してですけど、「その能力を持つ生物だけがいま地球上に残っている。他は絶滅した」というのは典型的な勘違いです。

 ある条件に対して対応し得る能力を備えた生物"だけが生き残る"というわけでなく、正しくは"生き残りやすくなるだろう"ということです。

 だから、同じ地域においても何種類もの生物が暮らしており、特定の条件に対する有利・不利はさまざまです。全部得意である必要は全くないのです。

 と言うか、さまざまな条件で"だけが生き残る"の考え方を当てはめると、一種の生物以外はいなくなると思うんですけどね。

 さらに話が逸れちゃいますけど、ある環境に特化しすぎたタイプは、環境の変化に耐えられないのでむしろ絶滅しやすいです。化石を見ると、地球上で大繁栄した生物が激減、別の生物が今度は隆盛……というのを繰り返しています。そこそこで良いから、融通が利く方が生き残っちゃったりします。


 放射線への耐性で言えば、そらナイーブすぎる生物はすぐ死んだでしょうけど、発電所ができるはるか前から日常的に、生物は早川教授の言う「自然放射能」の影響を受け続けてきました。

 なぜそれでも生き続けていられるかと言うと、特別に耐性があるからではなく、自己修復能力が上回るからであり、浴びる量が多すぎればもちろん健康被害を無視できません。

 だからこそ放射線量を測定したり、浴びる量を計算したりしているのです。


 ちょっと短いので、関連するものをと探していたら、ホメオパシーと進化論が仲良くいっしょに出てくる一連のツイートが出てきました。

「ちゃんと理解した上で、あえてビタミンK2を拒んだとでもいうのだろうか?もしちゃんと理解していたら、拒むということ自体がありないと思うのだが」 朝日新聞 久保田裕 http://ht.ly­/3v8FX  甘い。日本人で確率概念を正しく理解しているのは1/3に過ぎない(木下冨雄)

「私には、ホメオパシーの利用は自己責任なので、協会側には責任は生じない、と宣言しているかのように読めて仕方がない。」 (同) これはパターナリズムの考え方だ。個人の自主独立をないがしろにしている。

確率を理解できない日本人の2/3にも、みずから下した判断の結果責任がかかる。自己責任だ。確率概念が理解できからの理由で免責されることは、ない。

不勉強なひとが先に死ぬのだ。死にたくなければ勉強しなければならない。

それが、ダーウィン進化論(適者生存)が教えるところである。

(中略)


もう一度。「もしちゃんと理解していたら、拒むということ自体がありないと思うのだが。」 確率概念の理解とは別の面からも言っておきたい。人間は、そんなに合理的な生き物ではない。むしろ不合理のかたまりである。理解した通りに行動するとは限らない。だからこそ人間なのだ。


http://hiwihhi.com/hayakawayukio/status/19731495220416512?nr=10

 たぶん上記の山口新生児ビタミンK欠乏性出血症死亡事故に関してなんですけど、話がよくわかんないのでリンクのあったホメオパシー論争、改めて整理しよう(久保田裕 2010年12月28日)を見ます。

 が、一応その前に「適者生存」のところ。前述と同じ勘違いです。

 あと、「不勉強なひとが先に死ぬ」の論理で行けば、医学も生物学も知らないと開き直り、間違った理解を指摘されても改めず、わからない話になると無視したり誤魔化したりする早川教授は真っ先に死ぬと思われます。


 じゃあ、記事の方。

 日本ホメオパシー医学協会もそのホームページの冒頭で、「ホメオパシーを受けるものは、自由意志でホメオパシーを選択している。その方の自由意志で、現代医学など他の療法の選択を希望する場合、 JPHMA及び会員はこれをなんら制限することはない」と謳っている。

 私には、ホメオパシーの利用は自己責任なので、協会側には責任は生じない、と宣言しているかのように読めて仕方がない。

 だが、自己責任を問えるというのは、その判断すべき事項に対して正確で十分な知識を、判断する個人の側がちゃんと持っている、ことが前提条件としてあるべきだろう。

 例えば山口で起きた訴訟で、乳児を亡くしてしまった母親は、ビタミンK2が乳児にとっていかに大切なものであり、レメディーはビタミンK2のシロップの代用にはならないものだ、ということを、ちゃんと理解した上で、あえてビタミンK2を拒んだとでもいうのだろうか? もしちゃんと理解していたら、拒むということ自体がありないと思うのだが。

 関連部はおそらく上記の部分です。

 で、上記の

"ちゃんと理解した上で、あえてビタミンK2を拒んだとでもいうのだろうか?もしちゃんと理解していたら、拒むということ自体がありないと思うのだが"(記事より)

 に対して、

"甘い。日本人で確率概念を正しく理解しているのは1/3に過ぎない"

"人間は、そんなに合理的な生き物ではない。むしろ不合理のかたまりである"

 です。

 何かホメオパシーを糾弾しているようにも見えるんですけど、「死ぬ可能性を聞いたのに敢えて選択した」という主張でしょうか?


 また、

"私には、ホメオパシーの利用は自己責任なので、協会側には責任は生じない、と宣言しているかのように読めて仕方がない"(記事より)

 に対して、

"これはパターナリズムの考え方だ。個人の自主独立をないがしろにしている"

 の方は、んー、何でしょう?


 「ある行為を推奨してもそれを実行するかどうかは自己責任だから、当然推奨者に責任はない」という実に早川教授らしい考え方なんだとは思いますが、パターナリズム、個人の自主独立はどこから来たのかわかりません。

 ホメオパシーを強制するのは「個人の自主独立をないがしろにしている」というのならわかるんですけど、問題なのはそうやって間違った思想を絶対に間違っていないと言い張って、実質的に信者に強制しながら責任だけ逃れていることでしょう?

 まさしく早川教授の毒米の件に当てはまり、ある意味首尾一貫しているなぁと感じました。

(国は悪くなく、農家が悪いと言っているのも同様の考え方でしょう。そうすると、オウム真理教の指導者層に罪はなく、信者が悪いということも言い出しそうです)


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