光源氏ファンに怒られるかもとか以前書いたんですけど、なんかこういう話題の方がウケが良いんじゃないかと思って、ついこんな話に……。
とりあえず、今までの源氏物語シリーズはこちらです。
■
光源氏の女性遍歴 ~光源氏の恋人たち12人の紹介~ ■
”深夜アニメ版「源氏物語」 「性描写過激すぎる」と波紋” ■
光源氏のモデル源融 ■
源氏物語に関する豆知識、トリビア、雑学 若紫(源氏物語のある巻の呼称)で登場した紫の上(このころの呼び名は「紫の君」、稀に「若紫」)は、当時10歳ほどでした。
光源氏は通りかかった家で彼女を垣間見て、恋焦がれる藤壺の面影を見ます。また、その藤壺の姪であると知って、ますます執着することになります。
この藤壺というのは光源氏の初恋の女性で、光源氏の亡くなった母に似ていると言われていました。ですから、タイトルではロリコンとしたものの、光源氏はロリコンではなく本質的にはマザコンであるという意見があり、私もそれに説得力を感じます。
また、当時の社会常識であれば全く問題がなく、現在の価値観に当てはめるという方が邪道かもしれません。
ヤフー知恵袋でのそのものズバリ、
という質問には、
当時の寿命や結婚の年齢等を考えるとロリコンと言えるかどうか疑問ですが、 「紫の上」は14歳と言われていますし、当時では11歳からは女性は大人とみられていたようです。 「藤壺の宮」ですら23歳ですから、今からすると若いですよね。 |
との回答があり、11歳ならオッケーなようです。
関係ない話ばかり書きましたけど、好みの女の子を見つけた光源氏はどうしたか?と言うと、紫の上を育てていた祖母の北山の尼君に、後見を申し出ます。(引き続き、
若紫より)
この書き方だと単に養育かな?と思いましたが、直後に
「結婚相手とするにはあまりに少女が幼いため、尼君は本気にしなかった」
とありましたので、結婚という意味だったようです。
しかも、「あまりに少女が幼い」と書いてありますので、さっきの「11歳ならオッケー」という感覚は本当かな?と疑われます。
このときは願いが叶わなかった光源氏ですが、後に尼君が亡くなると、彼女の父兵部卿宮(ひょうぶきょうのみや、彼が光源氏の好きな藤壺の兄だから、紫の上は藤壺の姪となる)に先んじて自らの邸二条院に連れ帰ります。
これをWikipediaの
紫の上では、
略取……奪い取ること
と表現しています。辞書で見るといっしょに「略取誘拐罪」などという物騒な単語も出てくるので、ドキッとしています。
ただ実際、紫の上の父親は数年間娘がどこにいるのかすら知らないといった状態でしたので、的外れな表現ではなさそうです。(ただし、このお父さんの方も性格に大いに難があり、光源氏が誘拐しなかったらそれはそれでたいへんだったと思われます)
しかし、光源氏は奪い取ってきた紫の上とすぐには妻とはせず、藤壺の身代わりとして理想的な女性に育てることにしました。
ここらへんの理由がやはり当時の常識でも結婚にはまだ早いというものだとすれば、"光源氏はロリコンじゃない"説を補強する重要な部分となるかもしれません。
検索で出てくるところでは、妻となったときの紫の上は14歳とか15歳とか書かれています。定かではありませんが、このくらいとなるともう十分であるということでしょうか?
ただし、これは正妻である「葵の上の四十九日が済んだ後」(直後か?
葵 (源氏物語)より)でした。別に正妻がいたって問題なかろうと思いますけど、正妻に関する問題が理由で妻にできなかっただけという可能性もありそうです。
ともかく光源氏はめでたく紫の上を妻とすることになりましたが、これは光源氏から見た場合に限ります。
紫の上の方は心の準備ができていなかったらしく、
葵 (源氏物語)には、
「突然のことに紫の上は衝撃を受けてすっかりふさぎこみ口をきこうともしなかった」
と書かれています。
今日のタイトルには養女と書きましたが、おそらく紫の上は妻にするために養育されていたというつもりは、全然なかったんじゃないかと想像します。(関係ないですけど、今日のタイトルは養女じゃなくて幼女でも話が通じるかな?とちょっと考えました。でも、幼女って言ったら普通もっと下でしょうね。たぶん中学生を幼女とは言いません)
これは飽くまで私の想像ですので、もうちょっと何か……と探しているとそこらへんの事情がわかりそうなものが出てきたのですが、長くなったので一旦終わります。 →
紫の上は光源氏に本当に愛されていたのか? 関連
■
光源氏の女性遍歴 ~光源氏の恋人たち12人の紹介~ ■
”深夜アニメ版「源氏物語」 「性描写過激すぎる」と波紋” ■
光源氏のモデル源融 ■
源氏物語に関する豆知識、トリビア、雑学 ■
その他の歴史・考古学について書いた記事
Appendix
広告
【過去の人気投稿】厳選300投稿からランダム表示
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
|