"お弁当は日本が誇るべき文化?"(2009/10/13)と"海外の反応 ~お弁当、キャラ弁、お風呂、浴槽~"(2011/12/22)をまとめました。
●海外の反応 日本が誇るべき文化であるお弁当
2009/10/13:"NIPPON再認識 アニメ反響大なり「外から目線」"(産経新聞、2009/08/27)によると、日本のお弁当は外国人にとっては「驚きと崇拝の対象」なのだそうです。
リンク切れ
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/it/internet/294583/
記事では海外のアニメ好きの「アニメで知った日本文化への感想」をいくつか紹介しているのですが、そのうちのお弁当に関するところが印象に残りました。以下のような反応です。
「bento(弁当)にあこがれる。あの箱には夢と料理が入ってる」(オランダ)
「いろんな料理がちょっとずつ入っててとってもキュート!」(米国)
「bentoを(日本の)女の子に作ってもらうのは最高の栄誉だと聞いた」(フランス)
●欧米ではお弁当はないの?
記事を見て、「あれ?そうなの?日本の弁当って特別なの?海外って弁当自体ないの?」と不思議に思いました。
そこで、弁当の英訳を調べてみるとpacked lunch、box lunch、bag lunchなどといったものが出てきます。ところが、ただ単にlunchで済ませてしまうこともあるようです。このように弁当を一語で示す単語がないことも、文化の中で弁当がそれほど重要な位置を示していないことの表れなのかもしれません。
さらに、
弁当-Wikipediaを覗いてみると、「調理が済んだ食べ物を携帯する習慣は世界中で見られる」ものの、日本では「他の諸国では例を見ないほどの発展を遂げていった」と書かれています。
その理由をそこではジャポニカ米に求めており、「インディカ米などと比べ、炊いた後冷めてしまってからでもおいしいという特徴を持つため」としています。
先程弁当の英訳を記述しましたが、Wikipediaでは「英語では日本語をそのままに『bento』と呼ばれている」とも書いていました、日本語で言ういわゆる「お弁当」は諸国とは違う特殊性があり、packed lunchなどの指し示すものと異なるから、「bento」とした方がより正確なためかもしれません。
最初の記事には「日本人ほど海外の評価を気にする民族はない」とありますが、こういった日本と海外の文化の差異を知り、その受け取り方を知るのはおもしろいものです。
●あれ何!?タコさんウインナーにも衝撃
もう少しお弁当で海外の人の感想ないかなと思って調べてみると、タコさんウインナーに関する感想が出てきました。
お茶妖精というブログの
海外アニメファンの疑問「お弁当に入ってるアレは何?」で翻訳してくださっている文章ですが、非常におもしろいです。タコは欧米で忌み嫌われているそうですが、形云々よりも「この食べ物は実在するの?」というところからまず引っかかっています。
実物を見たことが無いとアニメの絵だけではウインナーとまでわからないようで、「どんな味で
どこで取れるの?」と収穫するものと勘違いしている節もあります。知っている海外の人がこの疑問を出した方に回答していますが、その中で「弁当、日本のランチボックスはいろんな種類があって独特の芸術形式だよ」と言ってくださっていました。
●いかにも「日本人」という感じがする「キャラ弁」
2011/12/22:日本のお弁当というと、キャラ弁についても注目されることが多いです。
英BBCが「日本のすごいお弁当」に注目 少しずつ戻ってきた平常モード(2011年12月14日 ダイヤモンド・オンライン 加藤祐子)では、海外の取り上げ方を見ると"欧米人から見た「Japanese」のステレオタイプに見事に当てはま"っていることが理由として大きいのでは?と分析していました。
「キャラ弁」というのは、以下のような日本人のステレオタイプに見事に合致しているのだそうです。
「何かというと様式美にこだわり、繊細なものづくりが大得意な日本人」
「アニメやマンガが大好きな日本人、キティちゃんを作った日本人」
「私たちとは違う日本人」
ただ、"ステレオタイプというのは一定の真実を含んでいる"ものの、すべてがそうであるという意味ではないことも指摘。
例えば、BBCビデオを作者がツイッターで紹介したところ、自分には作れないという感想が日本人から出てきました。キャラ弁を作れる日本人というのは、飽くまで一部なのです。
BBC News - Close-up on Japan's amazing lunchboxes
逆に、"イギリス人やアメリカ人の全てが、茶色い紙袋にサンドイッチとリンゴ丸ごとのお弁当を子供にもたせているわけでもない"ということも、我々は注意せねばなりません。
あと、実を言うと、キャラ弁については、楽しくない話もあります。
心に闇を抱えてる親が作ったようなキャラ弁 その理由がいい話でやったように、キャラ弁に起因する問題もあるのです。
●アメリカで徐々に浸透する「bento」文化
前半で弁当の英訳について調べていましたが、作者がコラムのためにいろいろと読んでみたところ、"「bento」とか「bento box」という言葉が英語圏のサイトで注釈なしに使われているのに驚いた"そうです。"イギリス人友人に尋ねたところ、「日本と関係ない文脈で使うことはほとんどない」"そうで、"完全な英語にはまだなって"おらず、日本と絡んでくる「弁当」に限って使われるようです。
そして、アメリカの人たちが"美麗なお弁当を作っている様子は目からウロコでした"ということも書いており、日本的なお弁当をかなり作る人がいるようです。女性に限らず、男性も作っているみたいですね。
一方、"米紙『ワシントン・ポスト』コラムでは、親が子供にもたせるお弁当の中味(栄養バランスはどうか、容器が安全で「環境に優しい」かどうか)について学校がやたら口やかましいとぼやくついでに、「一部のお金持ち地区で最近、bento boxが大人気なのも無理はない」と書いて"いたとのこと。意識高い系みたいな感じでしょうか?
●日本式のお風呂にもアメリカで関心
これ系の良い話はちょっとストックしており、お弁当とは全然関係無いですけど、便乗して放出。
【米国ブログ】日本の浴槽が米国で注目「湯船に漬かると快適」 2011/10/17(月) 10:43 サーチナによると、米国のブログの話でした。どういう位置づけのブログかわかりませんし、本当に流行っているかどうかも怪しいですけどね。
とりあえず、「docmoos」という名前のそのブログは、"米国の住宅でも生活環境の変化から、日本のバスタブのニーズが増えてきている"と書いていたそうです。
アメリカとの違いは、以下のような表現のところで見えています。そう言えば向こうの人は、そもそもあまりお湯に浸からない習慣ですものね。
"日本の浴槽は小さめのバスルームを持つ家にちょうど良い"
"浴槽は米国のバスタブに比べて深いため、体を湯船に漬けるのに十分なお湯を入れることができる"
"日本人は湯船に入る前にシャワーを浴びる習慣があり、浴槽は伝統的には湯船に漬かってくつろぐために使われる"
ブログでは、"日本では、お風呂に漬かることでストレスを減らしたり、血圧を正常に保つことにも役立っていると信じられていると健康上の利点についても伝えて"いたそうです。
ただし、
日本の温泉温度、英国なら危険で違法 お風呂の42度と40度の効果の違いをやっているように、お風呂が悪い効果を与えることもありますのでご注意ください。
【本文中でリンクした投稿】
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