2012/1/2:
男泣き・涙は女の武器…日本とイタリアで違う涙への反応
イタリアでは「男が泣けば人情があると言われ、女が泣くと弱虫」
●男泣き・涙は女の武器…日本とイタリアで違う涙への反応
2012/1/2:日本には「男泣き」という男性の涙に肯定的な言葉があります。ただ、どちらかと言うと、「女性の涙」の方に肯定的な印象が、個人的にはあります。女性に関しては「涙は女の武器」という言葉が広く知られており、そういうことを言った議員さん(自民党の大臣だと思ったものの、名前は失念)もおりました。
私はこうした印象だったので、おもしろいと思ったのが、
イタリア:女性閣僚が「涙」の会見…論議呼ぶ(2011年12月7日 9時59分 更新:12月7日 10時20分 毎日新聞 藤原章生)という記事です。
記事では、"イタリアの女性閣僚で経済学者のエルサ・フォルネロ労働・社会政策相(63)が4日夜、記者会見で財政緊縮策を発表中に嗚咽(おえつ)したことが、議論を呼んでいる"とまずあります。以下のような場面での涙でした。
フォルネロ氏は財政緊縮策で自身が担当する、年金の受給開始年齢を段階的に66歳に引き上げる改革を発表しようとした際、「(国民には)心理的にもかなりの負担となり、犠……」と言ったところで声を詰まらせた。横にいたモンティ首相が「犠牲と言いたかったんでしょう」と助け舟を出したが、フォルネロ氏は発表を続けられなかった。
イタリアでは「公の場での涙が珍しい」「男性が会見で泣くことはまずなく、日本人の涙の会見が『珍しいもの』としてよく放映される」という説明も見えます。基本的には泣いている場面を見ることが珍しく、この時点で日本との違いがあります。
●イタリアでは「男が泣けば人情があると言われ、女が泣くと弱虫」
コリエレ紙は「重責のストレスだろう」「人間的だ」「男が泣けば人情があると言われ、女が泣くと弱虫と言われる」とフォルネロさんを擁護する識者の声を取り上げたが、「危機のイタリア」を象徴する出来事と伝えたとのこと。
擁護の声を伝えていたものの、世間の反応はそういったものではなく、ボロクソといった方が良さそうなものでした。
元与党連合「北部同盟」のマローニ前内相は5日の国営放送で「ちょっと悲壮。大臣というよりハリウッド俳優みたいだね」と早速皮肉たっぷりに語った。人気コメディアン、フィオレッロ氏も国営放送の人気番組で「かつては政府の緊縮策で国民が泣いたけど、大臣が泣くようじゃ、もう終わりだ」と揶揄(やゆ)した。
この二人は、野党議員とコメディアンで特殊なのですけど、一般市民にも不評。ネット調査ですので偏っている可能性があるものの、コリエレ・デラ・セラ紙電子版の二者択一アンケートでは回答者約35万人の72%が「いらついた」とする一方、28%が「感動した」を選んだそうな。
記事では、「イタリアならではの反応だ」とありました。日本とは違う…という見方です。
私が一番びっくりしたのは、擁護の声の中で出てきた「男が泣けば人情があると言われ、女が泣くと弱虫」という話。イタリアではこれが普通だという認識なんですね。私の日本でのイメージと全く逆。どちらかと言うと、女性の涙の方が許されないというのです。
イタリアの男性はマザコン…というステレオタイプなイメージがある(関連:
海外の犯罪こぼれ話 マザコンイタリア男が警察へ行った理由など)のですけど、イタリアでは女性の方が強いのが普通なんでしょうか?
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