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三毛別羆事件 Wikipediaの削除部


 三毛別羆事件 ~クマは怖い動物~で書いたWikipediaの削除部についてです。

 ごそっと減っていたのは、最終的にクマを撃ち殺した山本兵吉さんに関する部分です。単に冗長であるから整理を試みたのかもしれませんけど、英雄的なエピソードの部分ですので脚色された誇張が含まれている、あるいは物語的な記述であるなどの可能性もあります。

 前回書いたようにノートを見ましたが、これについての記載はありませんでした。


 なお、いっしょに削除された部分に人々を襲ったヒグマの通称として「袈裟懸け」が使われていますが、こちらはノートに記載がありました。

 どうやら出所不明で確認が取れないものだそうですので、この通称についてはそういった理由で削除されたようです。


 前後の繋がりがありますので、前回と重なる面がありますが、多めに引用します。(2009年10月12日 (月) 15:35時点における版より)


 2009年10月12日 (月) 15:35時点の改訂で変更された部分

●12月10日

(中略)

□羆撃ちと「袈裟懸け」

 一方、家族に襲い掛かった悲劇を知る由も無い斉藤石五郎は、役所と警察に太田家の事件を報告し、苫前に宿を取った。同じく明景安太郎はさらに足を伸ばし、道中噂を聞いたヒグマ撃ちの名手・山本兵吉を訪ねていた。日露戦争を経験し常に軍帽を身につけていた山本は、話を聞き、件のヒグマが以前女三人を食い殺した「袈裟懸け」という異名を持つ獣だと直感したという。しかしその時、山本は鉄砲を質入れして酒代に換えていたため、安太郎の依頼を断った。仕方なく安太郎は鬼鹿(現:小平町)に泊まり、彼も自宅の惨状を知らぬまま床についた。

(中略)

●12月13日

 早朝、六線沢に一人の男が到着した。それは、一度は羆撃ちの依頼を断った山本兵吉だった。山本は「袈裟懸け」出現の報をどうしても無視することが出来ず、質入していた愛銃のロシア銃を質屋に頼み込んで借用し、夜通しで山越えをしてまで駆けつけたのだった。そして、ここに来る道中で山本が見た情報により村内を捜索した一行は、太田家が三度荒らされているのを発見した。越冬用に備蓄した食糧を食い荒らし、室内で執拗に暴れまわった形跡が見られた。この日、村外からの応援と60丁もの鉄砲が届いたことに気を強くした菅警部は、山狩りを実行に移し、同時に六線沢への通路を確保するために中断していた三毛別川の氷橋作りも再開させた。一方、ヒグマは村人不在の家々を荒らし廻っていた。飼われていた鶏を食い殺し、食べ物を荒らし、さらに、服や寝具などをずたずたにしていた。中でも特徴的なことは、女が使っていた枕などに異様な程の執着を示していたことだった。これを知った山本は、件のヒグマがやはり「袈裟懸け」だとの確信を強く持った(女性の体を4人分食べていたために、味を占めていたと思われる 引用者注:この部分はやや断定的すぎると思われ、削除の理由が想像できます)。この被害に遭った家は8軒以上にのぼったが、山狩り隊や単独行動を取る山本もヒグマを発見するには至らなかった。

 しかし、その暴れぶりからも「袈裟懸け」の行動は慎重さを欠き始めていた。味を占めた獲物が見つからず、昼間にも拘らず大胆に人家に踏み込むなど警戒心が薄れていた。そして、行動域が段々と下流まで伸びており、発見される危険性の高まりを認識出来ていなかった。これを読み取った菅警部は、氷橋を防衛線とし、ここに撃ち手を配置し警戒に当てた。

 そして夜、橋で警備に就いていた一人が、対岸の切り株の影に不審を感じた。本数を数えると明らかに1本多く、しかも微かに動いているものがある。報告を受けた菅警部が、人間かも知れないと大声で話しかけるも返答が無かった。意を決し、命令のもと撃ち手が対岸や橋の上から銃を放った。すると怪しい影は動き出し、闇に紛れて姿を消した。やはり「袈裟懸け」だったのだと仕留めそこないを悔やむ声も上がったが、警部は手応えを感じ取っていた。

●12月14日

 空が白むのを待ち対岸を調査した一行は、そこにヒグマの足跡と血痕を見つけた。銃弾を受けていれば動きが鈍るはず。雪が舞い始めた空模様を睨み、足跡を追えるうちにと急ぎ討伐隊を差し向ける決定が下された。いち早く山に入ったのは、池田亀次郎を案内に連れた山本だった。歩みが遅くなりがちな集団行動を嫌う彼は、また降雪が足跡を消してしまうことを恐れていた。「袈裟懸け」の老練さを熟知した山本は、追っ手を撹乱させるヒグマ独特の足取りをことごとく見破り、慎重に風下に廻りこみながら、静かに標的に迫っていた。

 「袈裟懸け」はナラの木につかまり、体を休めていた。その意識はふもとを登る討伐隊に向けられ、忍びつつ近づく山本の存在には全く気づいていない。20mほどまで近づいた山本はハルニレの樹に一旦身を隠し、銃を構えた。そして、凍てつく空気の中、銃声が響いた。一発目の弾は「袈裟懸け」の心臓を正確に撃ちぬいた。即座に次の弾を込め、すばやく放たれた二発目は頭部を射抜いた。急ぎ駆けつけた討伐隊の男たちが見たものは、村を恐怖の底に叩き落した悪魔の屠られた姿だった。(引用者注:「悪魔」というたとえも物語的であるためか、後に書き換えられています)


 私の以前読んだ覚えがあった部分というのは、以上です。

 本当は怖い「森のくまさん」を書いたのは2010年でしたが、どうやら私が読んだのは改訂のあった2009年10月12日以前だったみたいです。


 なお、今回この改訂部を探すのに相当時間がかかったのですが、この項目は本当に何度も何度も改訂を繰り返されていました。

 Wikipediaは他の記事でもそうなのですけど、無償でこういった作業をなさっている編集者の方には本当頭が下がります。

 そういった方々のことと、三毛別羆事件の犠牲者、被害者の方々のことを思いながら本日は終わりにします。

 続き
  ■三毛別羆事件の教訓 ~熊被害を防ぐには?~


 関連
  ■三毛別羆事件 ~クマは怖い動物~
  ■本当は怖い「森のくまさん」
  ■共食いはよくあること
  ■多子問題を共食いで解決する動物たち
  ■大人の嫌いな動物ランキング
  ■その他の動物・生物について書いた記事

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