ウナギ不漁の話をまとめ。<ウナギは食べるべき・食べないべき?絶滅危機の一方、売れ残りと報道>、<ウナギを食べる人たちを攻撃するべきではない 食べる自由はある>などをまとめています。
2023/11/06:
一部見直し
●ウナギは食べるべき・食べないべき?絶滅危機の一方、売れ残りと報道
2018/07/24:記録的なうなぎの稚魚の不漁によって、出荷量が減少。その結果、国産うなぎの価格が高騰しているそうです。その一方で国産よりも比較的安価な外国産うなぎの需要が高まり、結果的に値段の高い国産うなぎが余ってしまっているとされていました。この報道について、以下のような反応があったといいます。
“うなぎ。 なんだか今年は食べたい気分なんだけど、絶滅の危機って言うんで自粛してたんだよね。 だけど、外国産の方が売れちゃって国産はダブついてるっていうじゃない。 どうするのか正解なんだろう。”(原文ママ)
“ニュースで国産ウナギが売れていないってやってるんだけど、絶滅するんじゃなかったの? つーか食べていいの?控えた方がいいの?”
(
価格高騰で余る国産うなぎ 「種の存続」と「売れ残り阻止」で板挟み状態に STANDBY / 2018年7月20日 8時58分より)
これを紹介していた記事では、"この問題は、どちらが正解ということでもないだろうが、食べるべきか食べないべきか、頭を悩ませる人は多いようだ"と、頭を使っていないことを書いていました。ただ、答えは簡単。絶滅の危機を気にしている方であるなら、食べない方が良いのです。
●食べるべきか・控えるべきかの考え方 長期的に考えてみると良い
ウナギに限らずなぜお店屋さんが商品を仕入れるか?と考えると、それは売るためだとわかりますよね。したがって、売れない商品を一生懸命仕入れるということは当然せず、売れないものはあまり仕入れなくなります。なので、みんなでウナギを買わないようにすると、ウナギは守られることになるでしょう。
確かに一時的に捨てられるウナギはもったいなく感じるのですけど、ウナギが売れなくなることによって仕入れが減り、長期的に見るとウナギの保護に繋がっていきます。また、そもそも記事の説明を見ても、明らかに買ってはいけないとわかりそうなものでした。なぜ国産ウナギが高いかという理由を考えると、以下のように、うなぎ不足が理由のためです。
国産ウナギが余った理由は? → 価格が高いため
国産ウナギの価格が高い理由は? → 記録的なうなぎの稚魚の不漁のため
これだけ価格が高まっても国産ウナギが売れるとなると、記録的なうなぎの稚魚の不漁であるにも関わらず、さらに仕入れてウナギ不足を加速させます。どう考えても、買わない方が正解。
うなぎ・マグロ不足は食べ過ぎだから 稚魚まで獲るから当然減るでやったように、ウナギが減るのは食べすぎなためでした。
●ウナギを食べる人たちを攻撃するべきではない 食べる自由はある
ただ、これは最初のところで書いたように、飽くまで「絶滅の危機を気にしている方なら」という話。食べすぎなので控えてほしいとは思うものの、買うか買わないかは個人の自由であり、ウナギを食べる人を攻撃するというのは行き過ぎ。同様にウナギを扱う人たちを叩くのもまた本質ではないですね。
ところが、そうなるとウナギは絶滅の道まっしぐらになるのも事実なんですよね。なので、消費者や関係者らに精神的に攻撃して抑制しようとするのではなく、こういうときこそ国がルールを決めて、関係者らに守らせていくべきなのです。
日本だけ漁業衰退の原因は政治 先進国は人気成長産業で収入数倍という話もそうでしたけど、こうした問題の多くは政府の怠慢が原因となっています。
●環境省、ウナギを予約して食べるように推奨して炎上する
2019/07/23追記:
環境省、ウナギ投稿削除 「いただきましょう」に批判 | 共同通信(2019/7/23 12:57)というニュースがありました。環境省が公式ツイッターで「食品ロスにならないよう(ウナギを)大事にいただきましょう。食べる方はできるだけ予約して、季節の行事を楽しみましょう!」と呼び掛け、批判を受けて削除したそうです。
自民党の原田義昭環境相は、まだ食べられるのに捨てられる食品ロスが全国的に問題になっているとして、「ウナギを積極的に食べようということではなく、食品ロスを防ぐ趣旨だった」と説明。最初に紹介した人のように、ウナギが余るのが問題というところばかり考えているようです。
ただ、一般人ならともかく、環境省の中の人がこれ?と思って驚き。また、最初にも書いたように、ウナギが絶滅危機なのは政府の怠慢であり、「お前らはそんなことするより対策しろよ」という話でもあります。
あと、こその後うちでは、
ウナギは密漁と密売で違法だらけ…イオンで売っているウナギは?という話をやっています。今までウナギ絶滅を危惧する人は「食べない」一択だったのですが、イオンが密漁ではないウナギを発売したことで、捕りすぎていないことが確実なウナギだけを食べるという選択肢もできました。
向こうで書いたように、違法の可能性があるウナギは絶対食べない…というだけでも、ウナギの需要が減り、ウナギ保護に繋がります。ウナギ保護で一番良いのはすべてのウナギを食べないことですが、より穏健な選択肢ができたことで幅が広がりました。他社にも真似してほしいところです。
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