「ほどけない靴紐」という話特集といった感じ。いろいろなアプローチがあり、意外にバラエティに富んでいます。「靴紐」そのものを工夫するというのが正攻法ですがこれだけでなく、普通の靴紐にスプレーをかけたり、靴紐に器具を取り付けたりといったアイデアも。また、そもそも紐がない自動調整ハイテクシューズまで出ていました。
2012/1/18:
●ほどけない靴紐がほしい…器具を使って解決するBaneくつヒモとれな~い
●構造で工夫…結ばなくてもフィットする靴紐エクステネクス
●靴紐をほどけなくするスプレー「靴ヒモキープでシュー」
●ほどけやすいことに定評のあるドクターマーチンの靴ヒモでは?
2019/02/23:
●究極のほどけない靴紐?自動調整でフィットするナイキアダプトBB
●ナイキアダプトBB、いきなり最難関のバスケットシューズに採用される
●「でもお高いんでしょ」と思ったらマジで高かった…そのお値段とは?
2019/04/19:
●ナイキの靴が崩壊して選手が怪我、株価も大暴落 どのモデルが破損?
●ナイキはもう絶対履かない?復帰戦で「今日のシューズは素晴らしかった」
●ほどけない靴紐がほしい…器具を使って解決するBaneくつヒモとれな~い
2012/1/18:私は靴紐を結ぶのが下手ですぐほどけてしまうのですが、世の中にはほどけにくい靴紐というのがあるそうな。早速楽天で検索かけてみると、最初に出てきたのは、紐を工夫したのではなく、器具を取り付けるというものでした。紐を器具の穴に通して縛る形にするようです。
●構造で工夫…結ばなくてもフィットする靴紐エクステネクス
これはこれで工夫していると思うのですけど、何か最先端の技術を用いた繊維によって……みたいなのを期待したので、勝手に裏切られた気分。
しかし、その後に、結ぶ必要のない靴紐エクステネクス(Xtenex)というなんか凄そうなのを発見。紐の一定間隔ごとにまるく出張ったところがあります。結構かっこいいと思います。
これはそもそも結ばなくて良いというものですからまたちょっと違うのですが、構造的な工夫があるのが楽しいです。ちょっと興奮。
(2012年に売っていたお店の)感想も「結ばなくていいことも、とても楽ですが何より履いていて、何となく違和感を感じていた靴がピタッと合うようになったことが嬉しかったです」「フィット感抜群!ジョギングシューズのレースとして購入しました。フィット感が高まってGood、しかも履き脱ぎがし易くてこれまたGood」と好評でした。
●靴紐をほどけなくするスプレー「靴ヒモキープでシュー」
実はほどけにくい靴紐があると知ったのは、
靴ヒモを解けにくくするスプレー(2012年1月7日 10時00分 エキサイト)という記事でした。これはスプレーの話だったのです。現在、“解けにくいヒモ”という商品はすでに存在しているが、“靴ヒモを解けにくくする”というアイテムは日本初という売りでした。
アズマ工業から発売されている『靴ヒモキープでシュー』なるスプレー。靴ヒモの結び目に向け、しっとり湿る程度に吹きかけることで、靴ヒモが解けにくくなるとのことでした。
「以前より、生協様と一緒に生協組合員向けにシューズブラシの共同開発をさせていただいておりました。そんな中、『靴のヒモがよく解けてわずらわしい』という声を数多く聞いていたんです」(同社・担当者)
その原理は、「内容成分が粘着樹脂となっています。簡単に申しますと、糊と考えてください」(担当者)との説明されています。
●ほどけやすいことに定評のあるドクターマーチンの靴ヒモでは?
記者はお気に入りだというドクターマーチンの靴ヒモでチャレンジ。検索してみると、ドクターマーチンというのはどうもほどけやすいという口コミがある商品みたいですね。
靴ヒモを結んですからスプレー。締め付け効果はほどくまで持続。履きっぱなしだと一日だとのこと。で、スプレーしてたことを忘れてたほど、ほどけなかったといいます。今までは一時間に1度は解けてたっていうので、ひどい商品でしたね。
なお、意外なことに「靴を脱ぐ際、ヒモを簡単に解けるようにした点に苦労しました」とのこと。「解けやすくなる調整ばかりしていると、それはそれで元々の目的を果たせなくなってしまいます」ということで、ほどけづらくする方が簡単だったようです。
「少年野球チームの監督さんから、『プレー中によくスパイクのヒモが解けていたが、これで集中してプレーをさせることができる』といったお話を伺いました。また、プレゼントのラッピング時における“リボン止め”目的で購入された方もいるようです」といった利用法も。確かにスポーツで靴紐脱げていたら煩わしいですし、パフォーマンスも落ちるかもしれません。
スプレーの「靴ヒモキープでシュー」の方は680円で、楽天で安かったのは下記です。(2019/02/23:今は売り切れ。他でも売っていないので不評で販売終了したのかもしれません)
スプレーはなくなったら終わりですから実は意外に安くない気がしますが、家族みんなの分といった感じでたくさんの靴に使うのならスプレーじゃないと駄目です。用途に合わせてでしょうね。
●究極のほどけない靴紐?自動調整でフィットするナイキアダプトBB
2019/02/23:
ナイキの厚底靴が日本マラソンや箱根駅伝で活躍 設楽悠太や大迫傑が使用のヴェイパーフライ4%のナイキがまたおもしろそうな靴を作っていました。以前、
ほどけない靴紐と靴紐スプレー ~エクステネクス、結ぶ靴ヒモキープでシュー~という話をやっており、その点でも興味を感じます。
「ナイキ アダプトBB」の大きな特徴はパワーレース機能を搭載し、個々人に合ったフィットに調整できること。このうちのパワーレースというのは、自動靴ひも調整という意味。ただ、人が自分で縛るような紐は見当たりません。記事によっては「紐なし」と紹介していますね。
なお、パワーレース機能を搭載したシューズは、2017年に発売した「ナイキ ハイパーアダプト1.0」もあったそう。ただ、全然感覚が違うといいます。ハイパーアダプト1.0は、足の甲の部分を中心に締める従来の靴ひもを締めるのと似た感覚。一方、アダプトBBは、かかとを中心にがっちり固められる感じだそうです。
締め具合の調整方法は、本体のボタンでできます。ただ、アダプトBBはスマホとも連携しており、これでより微妙なフィット感を調整できるとのこと。スマホの方が姿勢的も楽にできるんじゃないかと思います。
(
30年越しの夢 ナイキ「スマート靴」の衝撃:日経クロストレンド 2019年02月13日 山下 奉仁 日経クロストレンド 副編集長より)
●ナイキアダプトBB、いきなり最難関のバスケットシューズに採用される
アスリートのために徹底的に貢献する文化のあるナイキなので、記事ではスポーツ的な話もあります。アダプトBBはバスケットシューズに採用されたのですが、「まず簡単なバスケットシューズから」ということではないようです。むしろ「なぜ数あるスポーツの中でも、動きが激しいとされるバスケットボールのシューズに?」という難しいところなんだそうな…。
「バスケットボールは運動量や動きの激しさなどでシューズにすごく負担がかかる競技。そのバスケットボールで高いレベルのフィットが提供できれば、ほかのスポーツにも応用できると考えた」(米ナイキ イベーション担当バイスプレジデント兼クリエイティブ・ディレクターのエリック・エイバーさん)
改良を続けることで、靴の中での足の動きを4割抑えられるように。そして、「それによってアスリートのスピードを支えられ、コートと足の連動性も高まる」とのこと。普通の人が履いても履きやすくて便利そうだと思ったのですけど、先のかかとを中心にがっちり固められる感じはスポーツ選手が喜びそうなところにも見えます。靴と足が一体化する感覚だともあり、より自然な感覚で運動できそうです。
●「でもお高いんでしょ」と思ったらマジで高かった…そのお値段とは?
オフィシャルページも見てみました。以下のような情報があります。
・バスケットボールシューズとしては初めて電動のシューレース調整機能を搭載。
・不快感ゼロのプレーを可能にする。
・シューズのあらゆるディテールに、NBAトッププレーヤーの意見が生かされている。
・着用中にバッテリーがゼロになってもシューレースを緩めることはできるので、脱げなくなる心配は不要。
ただ、価格は3万7800円と高いですね。普通の人が「靴紐のない便利な靴」だけの目的で買うにはかなり高いでしょう。高すぎですわ。それでもほしい!という需要はありそうですが、私には手が出せません。
●ナイキの靴が崩壊して選手が怪我、株価も大暴落 どのモデルが破損?
2019/04/19:デューク大学1年で、プロバスケットボールのドラフト全体1位候補と言われているザイオン・ウィリアムソン選手(18)の靴が、試合開始開始わずか36秒で壊れました。膝をねんざして退場、その後、試合を休み続けるというたいへん深刻な事態になってしまいました。。
元バスケット日本代表ヘッドコーチで解説者の倉石平さんは「バスケットを始めて50年になるが、50年の中であれだけ壊れたシューズを見るのは初めて」というほどの崩壊だったそうです。これはナイキの靴でした。そのため、ナイキの株式はスポンサー契約を失う可能性や訴訟に発展することなどを懸念した売りにより大幅に下落。時価総額で11億ドル、およそ1200億円の損失となりました。
(
「ナイキ」靴底パックリ!シューズ壊れスター選手負傷…株価下落で約1200億円損失 - FNN.jpプライムオンライン 2019年2月22日より)
また、気になったのが、なんという靴かというところ。最初の投稿で取り上げていた自動調整靴だろうか?と思ったのですけど、これとは違ったみたいですね。「NIKE PG 2.5 EP ポール・ジョージ バッシュ」というシューズのよう。ポール・ジョージというのはバスケ選手。このシューズをナイキと共同開発したオクラホマシティ・サンダーのポール・ジョージが批判にされてしまったというニュースでわかりました。彼を責めるのは違う気がするのですけど…。
「何が問題だったのか、何が起きたのか、ナイキと話したんだ。僕はこのシューズに誇りを持っている。僕のシューズはカレッジだけではなくNBAでも成功を収めていて、多くの人に履いてもらっている。だから何が起きたのか、よく分からないんだ。これまでこんなことはなかったからね」
「でも、皆シューズのことにばかり注目しているけど、大事なのはザイオンと、彼のケガだ。僕が心配しているのはザイオンのことだけだよ」
(
ナイキシューズ破損問題で、ポール・ジョージに批判殺到 本人もコメント | Sporting Newsより)
●ナイキはもう絶対履かない?復帰戦で「今日のシューズは素晴らしかった」
他の話題でもそうなのですが、どうもナイキを嫌いな人は多いようで、他社と違って安全性を犠牲にしているなどと大バッシングでした。この関係で、彼がその後ナイキのシューズを履くかどうかも気になるところでしょう。復帰戦で彼は「今日のシューズは素晴らしかった」とコメントしていました。
ナイキシューズ破損のバスケ選手が復帰「今日のシューズは素晴らしかった」/デイリースポーツ online(2019.03.16)によると、彼が使用したのは、NBAのスター、アービング(セルティックス)のモデルを特別に改良したシューズだとのことですが、記事ではナイキかどうか不明でした。
しかし、他の記事を見てみると、どうも結局ナイキだったみたいですね。どこで読んだか忘れましたが、大学がナイキと契約していたという話があったと思います。なので、ナイキ以外の選択肢はないんじゃないかと想像されます。
「今日のシューズは素晴らしかった」というコメントだけだと皮肉かもと思う人もいるでしょうが、「このバッシュは素晴らしかったよ。普通のKyrie 4より少しだけ強化されてるのは知ってるから、Nikeに感謝したいね」ともコメントしていた模様。こちらでは、使用したのは、〈Nike(ナイキ)〉Kyrie 4のデューク大PEとの説明もされていました。
(
ザイオン・ウィリアムソンが復帰戦に着用したバッシュとは? | HYPEBEAST.JPより)
【本文中でリンクした投稿】
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