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セブン&アイのセブンファームやローソンファーム、農業重視で拡大の意向


 農業参入企業のTPPに備えた取り組み ~セブンファーム、ローソンファームなど~の補足的に、もう少し小売りの農業参入について。

 セブンファームに関しては、オフィシャルサイトのセブンファームの理念にこうありました。

もったいないことですが、食品は販売期限が切れた瞬間「ゴミ」として扱われます。
食料の約60%を海外に頼りながら、それでも大量の食べものを捨てている。
それが、日本の現実。残念ながら、私達の店舗も例外ではありませんでした。

しかし、販売期限が切れたばかりの食品を「資源」と見直せば、実はそこから栄養価の高い堆肥がうまれます。
この新しい発想のもと、この度イトーヨーカドーは富里市農業協同組合の皆様とともに農業生産法人
「セブンファーム」を設立。直営農場の運営を昨年スタートしました。

店舗から出される販売期限切れの食品などを堆肥へリサイクル。
その良質な堆肥を使って地域の農家の方々に教わりながら野菜を育て、できた野菜は輸送コストをできるだけかけずに地元のイトーヨーカドーの店頭へ。
それは、日本初の「環境循環型農業」です。

 農業会社『セブンファームつくば』設立のお知らせのPDF資料を見ると、「環境循環型農業」と呼んでいるものの概要がわかります。


(1)店舗

・セブンファームで栽培作物を店頭で販売
・食品残さを堆肥場へ運搬

 今まで通り店舗は食品を販売します。しかし、以前は廃棄されていた売れ残った食品は、堆肥場へ運搬することになります。

 ブログを始めた初期のころ、コンビニ弁当、廃棄でなく値下げをという話を書きましたが、実は廃棄にかかる費用が馬鹿になりません。コンビニ本部は積極的に売れ残りが出るような仕入れを強いりますので、コンビニの場合は営業を圧迫するほどです。

 廃棄しないためにセブンイレブンには弁当の割引販売をむしろ推奨するくらいしてほしいのですが、それでも売れ残りは絶対に出るのでこういった試みは良いことだと思います。

 セブンファームつくばの場合は、茨城県内のイトーヨーカドー店舗が対象です。


(2)堆肥化工場

・お店で出た食品残さを堆肥化処理

 店舗から回収してきた食品残さをここで堆肥に変えます。ここはノウハウがいるところだと思いますけど、堆肥化工場を所有しているのはつくば農業生産組合だそうです。

 つくば農業生産組合はセブンファームつくばへも10%出資しており、このリサイクルがうまく行けばお互いに利益が得られるようになっています。


(3)セブンファーム

・残さで作られた堆肥を使って作物を栽培し、イトーヨーカ堂に出荷

 ここが話題のセブンファームです。セブンファームつくばの場合はレタス、小松菜、水菜、ジャガイモ、茄子、南瓜、トウモロコシ等、露地野菜を中心に10 品目程度作り、茨城県内のイトーヨーカドー全店で販売します。

 そして、(1)に戻ってグルグルと回るわけで、「環境循環型農業」の完成です。


 もう一つ前回で書いたローソンファームに関しては、(2011年12月27日10時49分 朝日新聞)という記事がありました。

 ローソンの新浪剛史社長は朝日新聞のインタビューに応じ、店の魅力を高める「切り札」として、野菜の生産に関わっていく方針を明らかにした。店で扱う野菜のうち、自社グループや提携先が生産する割合を、5年後には7割以上に引き上げたい考えだ。

 ローソンは現在、出資する農業法人「ローソンファーム」を全国4カ所に設け、収穫した野菜を買い取って店頭で販売している。これを将来的には全国50カ所に拡大。各地のJAで個性的な栽培に取り組んでいれば、買い取り契約を結んでいく。

 新浪社長は「ものを売るだけではなく、原材料の調達や作るところから関わりたい」と語る。農家以外にも、新たな冷凍技術や土壌改良に使うバイオ酵素を扱うベンチャー企業への出資も検討する。「作っている人の顔、努力、こだわりが見える野菜を安心して買っていただきたい」との考えからだ。

 JAの話がポンと出ていますけど、「個性的な栽培に取り組んでいれば」の条件付き。努力するJAは新たな顧客を得ることができますが、そうでなければどんどん差が開いていくということになります。

 「ローソンファーム」に関しては積極的に拡大する意向で、ベンチャー企業への出資も検討とのこと。こういう方向性だとローソンもグループ内で循環するような形を将来的に作るかもしれません。


 ローソンは今のところ当てはまらないものの、先のセブンファームの一連のリサイクルの過程を見ると、地産地消的な概念にも当てはまるのがわかります。

 前回で書いたようにこの体制で利益を出せているという話でしたが、輸送・運搬コストが少なくても済むというのも利点なのでしょう。


 ネットでは他にこのセブン&アイの「環境循環型農業」をソーシャルビジネスやCSRといった言葉で表している例がありました。

 ソーシャルビジネスとは、環境や貧困などの社会問題の解決を目的として収益事業に取り組むビジネスのことです。

 CSRの方は企業の社会的責任と訳されますが、企業が利益を追求するだけでなく、組織活動が社会へ与える影響に責任をもち、あらゆるステークホルダー(利害関係者:消費者、投資家等、及び社会全体)からの要求に対して適切な意思決定をすることを指すそうです。

 CSRには、

・適切な企業統治とコンプライアンス(法令遵守)を実施し、「リスクマネジメント」、「内部統制」を徹底する活動

・持続可能な社会を実現するため、環境や労働問題などについて企業が自主的に取り組む活動

 という2つの側面があるそうですが、セブンファームの場合はおそらく後者の活動を意識して言っているのでしょう。


 私は以前寄付よりもっと役に立つ社会貢献というものを書いていますが、持続性のなく気まぐれで、企業の懐事情で捨ててしまうような活動は好みません。

 スポーツ支援活動などと言ってスポーツチームを持っても、お金がなくなればハイさよなら……という例は、そういった無責任さを示すものとしてはわかりやすいと思います。

 これについてはまた別の機会にもう少し詳しく書きますが、「利益を出せる」というのは「持続できる」というとても大切なことであり、必ずしも無償奉仕が良いわけではないということです。

 ですから、農業で利益を出そうというチャレンジもまた非常に重要なものだと思います。


 関連
  ■農業参入企業のTPPに備えた取り組み ~セブンファーム、ローソンファームなど~
  ■コンビニ弁当、廃棄でなく値下げを
  ■寄付よりもっと役に立つ社会貢献
  ■農家のための農協に戻る JA越前たけふの全農離脱
  ■みずほの村市場 ~高くても売れる農産物直売所~
  ■米を研ぐ理由1 ~米は研がなくて良い~
  ■農林水産省出身者や農業関係者でTPPに賛成する人もいる
  ■その他の企業などについて書いた記事

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