宇都宮大学の話をまとめ。<宇都宮大教授が外国人学生に問題漏洩 授業せず単位与える准教授も>などをまとめています。
2023/06/04追記:
●宇都宮大が防衛装備庁の公募に応じて軍事研究に参加? 【NEW】
●宇都宮大教授が外国人学生に問題漏洩 授業せず単位与える准教授も
2023/02/28:もともと最初目にしたのは、
大学院入試前に類似問題示す 宇都宮大が60代教授を停職処分|下野新聞 SOON(スーン)(2023/02/28)という記事でした。もう少し情報を得ようと検索すると、同日の
3年間授業せずに単位認定 宇都宮大大学院 男性准教授停職5カ月 | 下野新聞(2023/02/28)という別件の記事も発見。一気に発表されたのかもしれません。
私が目にした順番でまず試験問題漏洩の方から行きましょうか。外国人学生への問題漏洩であり、外国人優遇だ!反日売国奴だ!といった声が出そうですが、「外国人留学生特別選抜」とされていたので、そもそも外国人だけが対象の試験なのかもしれません。受験したのも2人だけだそうです。
<宇都宮大は27日、2020年4月入学の大学院地域創生科学研究科の試験(外国人留学生特別選抜)で、外国人男性1人に入試と類似する問題を事前に提示し受験指導を行ったとして、同科の60代男性教授を停職3カ月の懲戒処分としたと発表した。処分は24日付>
<教授は「本人の自信につなげるため行き過ぎた指導をしてしまった」などと説明。試験は同年3月4日に行われ、男性を含む2人が受験し2人とも合格した。
教授は試験の問題作成や採点に携わっていた。調査の結果、合否に影響はないと判断した>
●単位もらった学生も戸惑い 授業を全くせず単位をあげてた准教授
次に授業をしなかった先生の方の話。同じ大学院地域創生科学研究科の話ですが、40代で准教授ということで別人です。3年間の履修者は計11人でいずれも准教授の研究室所属。大学院だと他の研究室の人が全く来なくて身内だけでやる、出来レース的な授業というのはよくありますが、授業すらしなかったというのはすごいですね。
<宇都宮大は27日、2019~21年度の3年間にわたり、授業を行っていないのに大学院生計11人に単位を与えていたとして、宇大大学院地域創生科学研究科の40代男性准教授を停職5カ月の懲戒処分にしたと発表した。処分は24日付。
(中略)本来は週1回90分の授業を年15回実施すべきだったが、ゼミと学会発表等の指導を授業の代わりとし、学生に2単位を与えていた>
<11人は既に卒業している。今後、対象者に謝罪し、オンラインによる補講の受講を依頼する。元学生に不利益のないよう単位認定と修了要件を確認する>
准教授は宇大の調査に対し、授業を行わなくても学生には基礎的な知識があると判断したとし、「学生も自分自身も、研究に費やす時間を確保したかった」などと説明。ただ、学生との合意があったわけでもなさげ。というのも、以下のようにそもそも学生がアンケートに記載したことで問題が発覚しているためです。
<22年1~2月に授業改善の参考とするため学生に実施したアンケートで、「授業が行われなかったのに単位が与えられた」との記載があり、発覚した。学内関係者でつくる調査委員会の調査などで講義、指導、評価のいずれも実施されていないと認定した>
●宇都宮大が防衛装備庁の公募に応じて軍事研究に参加?
2023/06/04追記:短いので、不正やハラスメントに限らず、宇都宮大学の話を何か…と思って検索してみました。ただ、あまり興味ある話題は見つからず。とりあえず、
「宇都宮大は軍事研究中止を」研究者ら申し入れ 大学側「問題ない」:朝日新聞デジタル(中野渉2021年12月11日 9時23分)を紹介しておきます。
<宇都宮大が今年度の防衛装備庁の公募に応じて研究助成対象に選ばれたことに対し、科学者の軍事研究を問題視する市民団体「軍学共同反対連絡会」は10日、中止するよう申し入れた。>
<宇都宮市の同大学を訪れて抗議したのは、連絡会の小寺隆幸事務局長(元京都橘大教授)ら研究者4人。
宇都宮大は今回初めて選ばれた。研究テーマは「グラフェン被覆アルミ粉末からなる高熱伝導焼結合金の界面設計」というもので、熱伝導性が高く強度なアルミニウム合金の創出などをめざすとしている。防衛装備庁のテーマ「耐熱技術に関する基礎研究」として採択された>
軍学共同反対連絡会は、研究テーマが極超音速飛翔(ひしょう)体やジェットエンジン、通信機器など広い分野で活用される可能性があると指摘。極超音速飛翔体は米ロ中などが開発にしのぎを削っている最新鋭兵器で、「将来そのような兵器に応用されても貴学には責任はないと考えるか」と見解をただす申入書を手渡しました。
一方、大学側は、2019年にまとめた「軍事研究に関する基本方針」などに基づいて学内の審査委員会が審査し、公開性が担保され基礎研究であることから「戦争を目的とした研究ではない」などの基準をクリアした、「審査委員会に適正だと認められたので申請された。軍事研究と判断すれば大学として認めないことになる」などと説明したそうです。
これを読んで思ったのは、難しい話は別として、防衛装備庁の研究なのですから軍事研究絡みなのはほぼ確定なんじゃないの?ということ。というのも、防衛装備庁の研究なのに軍事と関係しない方が「何にお金を使っているの?」と、逆に問題になりそうなため。「軍事と無関係」という説明はしっくり来ません。
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