マクドナルドなどのハンバーガーのお店のキャンペーンの話をまとめ。タイトルにしたような大失敗した話だけでなく、成功した話もあります。「バーガーキングの落とし物財布キャンペーン」の方はうまくいったというものであり、その工夫に感心できるものでした。
●マクドナルドの大失敗キャンペーン 「Twitterでいい話」のはずが…
2012/1/30:なぜだかわかりませんけど、ハンバーガー業界のキャンペーンって画期的なものが多いようで、わぁすごいなぁと思うものがときどきあります。以前書いた
マクドナルド・ロッテリアの巧妙なマーケティング戦略・キャンペーン 「コーヒー1杯無料」と「不満足なら返金」は、日本のマクドナルドとロッテリアの例を書いています。
ただ、「マクドナルドの大失敗キャンペーン」というタイトルでわかるように、アメリカのマクドナルドのケースはダメな見本になっています。
良い話を集めるはずのマクドナルドTwitterキャンペーンが大失敗! ひどい話ばかりが投稿される羽目に(ロケットニュース 2012年1月26日)によると、ツイッターのハッシュタグを活用してプロモーションを行ったところ、思わぬ結果を招いてしまったそうです。
アメリカのマクドナルドでは本来、「#McDStories」というタグを作り、これを付けてつぶやくことで、ユーザーの「ちょっといい話」をつぶやいてもらおうと考えていたとのこと。ところが、集まったのはマクドナルドのひどいエピソードや悪口ばかりで、悪評を集める場となってしまい、宣伝のつもりが逆効果になってしまいました。
●ネットで悪い人たちのおもちゃにされてしまったマクドナルド
しかし、この記事の情報は一部間違っているのかもしれません。
米McDonald'sがTwitterキャンペーンで失敗 ネガティブなツイートばかりに(ITmedia 2012年01月25日 20時38分)を見ると、「良い話を集める」という目的とはちょっと違う感じもしますね。
<このキャンペーンは先週開始され、「#MeetTheFarmers」というハッシュタグで、McDonald'sの食材を生産している農家の努力や情熱にスポットライトを当てています。ところが、McDonald'sの公式Twitterアカウントが「#McDStories」(マクドナルドストーリー)という別のハッシュタグも使い始めたところ、このタグと一緒に「食事につけ爪が入ってた」「店にネズミがいた」など、McDonald'sにまつわるいやな経験をツイートするユーザーが相次ぐ事態に。同社はすぐに#McDStoriesのタグを取り下げました>
担当者は「1時間たたないうちに、計画通りに行っていないと分かった」と告白。宣伝ツイートに使う言葉は慎重に選んでいるそうですが、担当者は「ファンもアンチも参加するのは避けられない」としていました。今回の件ではアンチの方が多かったようです。ソーシャルメディアを使ったプロモーションの難しさを示す一件と言えます。
上の記事ではこのように「アンチ」という言葉を使っていたのですが、
海外マクドナルドのTwitterキャンペーンが失敗・大炎上中(2012.01.25 17:38 by chaka DNA)によれば、普段から目の敵にされているマクドナルドが、そのアンチに格好の餌を与えてしまったという軽率さがありました。
<これらがすべて信用できるかどうかは怪しいところ。過去の投稿をざっと見た限りでは、実際の体験談以外に「マクドナルド都市伝説」レベルの話(「○○の原料は××」系など)が結構投稿されていたり、盛り上がりに任せて「ネタ」を書いている人もいるようです。また、過激な投稿をしている人のプロフを見ると動物保護団体やベジタリアンの人であったりと、ややバイアスがかかっている場合が多いように思いました>
●「フライドポテトを6か月間置いておいても普通のポテトのように腐らない」など
ということで、そんないい加減な内容も含むのですが、実際につぶやかれたものは以下のような感じでした。
「バンズ(パン)のうえをネズミが這いずり回ったのを見てからは、マクドナルドを2度と口にしていない」
「熱心な顧客はいい話をつぶやかないだろう。彼らは機械的に製造されるナゲットを食いたいだけだ」
「チキンナゲットのために、ひよこは生きながらにして消毒される詳しくはここを見て(URLを表記)」
「1度従業員が、私をカウンターに連れ込みみだらな行為をした」
「娼婦がチキンナゲットと引き換えに、ドライブスルーで体を売ってた」
「小学6年生のときの旅行で、同級生が店内で激しく嘔吐するのを見た」
「まあ、こういうひどいエピソードは古くなることはないだろう、チキンナゲットのようにね」
良い話を集めるはずのマクドナルドTwitterキャンペーンが大失敗! ひどい話ばかりが投稿される羽目に(ロケットニュース 2012年1月26日)より
「フライドポテトを6か月間置いておいても普通のポテトのように腐らない」
「弟のポテトの中から付け爪が出てきた」
「パンの包みの周りをネズミが走り回っているのに、なぜこんなにマクドナルドは有名なんだ?」
「ドライブスルーでナゲットの代金に性的サービスを提供しようとしていた女性が捕まってた」
海外マクドナルドのTwitterキャンペーンが失敗・大炎上中(2012.01.25 17:38 by chaka DNA)より
私は以前ベルギーチョコソフトの試食会(
ミニストップ・ベルギーチョコソフト・プリン・パフェ 感想に記載)に参加しましたけど、主催者がすごく気を使っていることに感心しました。悪い印象を与えては口コミが逆効果になりますからね。やっぱりこういう口コミ、特に手軽なツイッターは難しさがるよなと思いました。
なお、このページで書いていたキャンペーンの話はよく読まれていたものの、海外のキャンペーンの件ですしどうかな?と思っていたんですよ。皆さんが求めているものと違うかもしれない…と気になっていました。なので、
ビッグマックのキャンペーン、本当は失敗 王者マクドナルドの曲がり角という日本の失敗キャンペーンの話も投稿しています。
●バーガーキングの落とし物財布キャンペーンは成功!感心できる話
一方、
現金の入った財布をわざと落とし、拾った人にプレゼントするバーガーキングのキャンペーン(2008年11月20日 16時12分00秒 ギガジン)は成功例で、感心できるキャンペーンでした。ハンバーガーチェーン店のバーガーキングが、シカゴ周辺で現金の入った財布をわざと落とすキャンペーンを行ったそうです。
財布の中には「この財布は君のものだ」といった旨が書かれていて、拾った財布を自分のモノにできるという手の込んだもの。バーガーキングが落とした財布は全部で5000個。1ドル~100ドル(当時約95~9500円)の紙幣や5~20ドル(当時約480~1900円)のギフトカードなどが入っています。
実際に発見されたある財布には、5ドル紙幣、ギフトカード、名刺、レシート、バーガーキングの場所を示した地図、バーガーキングの免許証などが入っていました。紙幣の肖像はバーガーキングになっていますが、これはシールで、はがすと通常の紙幣として使えるそうです。ギガジンでは「財布を拾った人は友人や同僚などに教えるでしょうから、キャンペーンとしてはかなり有効な気がします」としていましたが、奇抜な宣伝ですね。
●マクドナルドが新商品と同じ名前の人を無料にというキャンペーン
2015/10/15:もう一つは、だいぶ後に書いたもの。マクドナルドのやり方は私も嫌いだったんですが、この当時は何でもかんでも叩け!という状態になっていて、さすがにかわいそうになってきました。このとき叩かれていたのは、以下のキャンペーンです。
<マクドナルドは10月25日、「おてごろマック」の新バーガー「エッグチーズバーガー」「バーベキューポークバーガー」「ハムレタスバーガー」の発売を記念して、(中略)30万人大規模試食キャンペーンを実施する。
このキャンペーン「エグチさん、バベポさん、ハムタスさんは、おてごろマック無料お試しDAY」は、新しい3つのハンバーガーのニックネーム(「エグチ」「バベポ」「ハムタス」)と同じ名前の人と、その同伴者(最大4人まで)に、3商品の中からいずれか1個を無料で提供するもの>
上記は、
マックが新バーガー30万人無料、新商品と同じ名前の人&同伴者に。 2015/10/15(木)15:45 ナリナリドットコムからの情報。「名前が同じ」という条件には、以下のような人、すべてが当てはまるとされていました。
・「江口さん」など、実際に商品のニックネームと同じ名前。
・「栄口さん」「瀬口(Seguchi)さん」など、名前に商品のニックネームと同じ読みを含む。
・ SNSなどの登録名に、同じ名前や、同じ読みを含む。
・ 国籍、言語は問わない。
●同じ名前の人無料のマクドナルドキャンペーン、反応は概ね不評
上記を見たのはニコニコニュースでしたが、批判の嵐。とにかく不評そうです。
“糞不味い食品提供しやがって早く潰れろよ。不味い高いとかゴミ以下やろ赤字の理由理解せえや”(くりぼー)
“ご愁傷様です”(よーり)
“その食べ物中に無数の生物兵器入ってそう”(ハク)
“盛者必衰 落ちたもんだ”(ma1)
“損を抑えて宣伝するのが目的なのかもしれないけど、馬鹿っぽさが目立ちすぎて効果としてはデメリットのほうが大きい。これにかける費用が無駄。”(geos)
“ううーん自分はこういう無料とかででかくPRする姿勢に違和感覚あるんだよなあ。なんか蔑まれてる様な気すらしてしまう。被害妄想ですな。”(ツナひじきごはん)
“ここまでくると、滑稽だねぇ。残されたエネルギーを出し尽くそうとしている。最期を見届ける日は近い”(UNITE)
“もう名前遊びしてる場合じゃないとおもうんですけどね”(のぞみ)
“よくもまぁ~、次から次へと面白くもない企画を思いつくねw”(エルモ コヲタ)
●不評のマックの同じ名前で無料キャンペーンは白木屋のパクリ?
パクリ批判があるかな?と思ったらなくて意外だったのですが、こういう名前にちなんだサービスって結構あると思うんですよね。比較的最近だと、白木屋などを運営するモンテローザのやっていたキャンペーンがあったのを覚えています。
白木屋や笑笑などを展開の『モンテローザ』が『ヱヴァ』とコラボ! キャラクターと同名で割引だゾ / ネットの声「無理だろ……」 2012年10月1日 18時0分 ロケットニュース24によると、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」公開間近! 白木屋や笑笑、月の宴などを展開する大手企業「モンテローザ」が本日10月1日より開始するタイアップキャンペーンが話題となっていたそうです。
<ヱヴァの登場人物と同じ名前の場合最大77パーセント引きになるというもの。マジかっ! めちゃ太っ腹やん!! 対象となる名前は以下のとおり。「碇シンジ」「綾波レイ」「式波・アスカ・ラングレー」「真希波・マリ・イラストリアス」「渚カヲル」。
(中略)名字に限定して言えば非常に厳しいと言えるだろう。しかし、割引率は下がるものの名前の読み方が同じ、すなわち「シンジ」、「アスカ」、「レイ」、「カヲル(カオル)」、「マリ」でもOKとのこと。その際は15パーセント割だ>
●マクドナルドは差別されている?エヴァ・コラボは悪くない反応だった
エヴァとのコラボでなおかつエヴァの「シンクロ率」と引っ掛けている、原作ファンを取り込んでいるなど、異なる点も結構ありますが、このときは好評っぽかったんですよね。以下は、記事で引用していたネットの反応です。
「モンテローザめ(笑)」
「また無茶な企画を」
「条件の割に割引が安い! 」
「無理だろ……」
「割り引く気はあるのかよ」
「なぜ鈴原トウジを外したぁぁぁ!」
「私の周りには一人もいなーい!」
ニコニコニュースにコメントする人は何でも文句言う人だから…というのもあるかもしれませんが、マックはもう何をやっても叩かれるといういじめられっ子状態なのかもしれません。
【本文中でリンクした投稿】
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