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スポティファイとアップルiTunesのサービスの決定的な違い


 以前も

  ■iチューンズキラーSpotify(スポティファイ)とは? ~日本でのサービスはまだ~
  ■アップル、スポティファイ(spotify)の音楽クラウドサービス、日本では違法か合法か?

 で書いたスポティファイに関してですが、まとめて数記事読んでみました。

 前は記事がすごく古かったり、新しかったりで時期がバラバラだったので、今回はまず経緯的なところを順番に見ていきます。


 最初は2011年4月27日の「さよならスポティファイ」で違法コピーが再び氾濫?音楽配信の無料サービス“半減”に不満続出(要登録 日経ビジネスオンライン大竹 剛)から。この時点では、スポティファイはまだアメリカ進出を果たしていません。

同社は1年以上も前から米国でのサービス立ち上げを準備してきた。だが、世界最大の音楽市場であり、アップルのお膝元でもある米国では、4大レコード会社すべての賛同を得られずサービス開始が遅れている。

 米ウォールストリート・ジャーナルによれば、スポティファイは米国でのサービス立ち上げに向けて、既にソニー・ミュージックやEMIグループとライセンス契約を交わしたほか、ユニバーサル・ミュージック・グループとの契約締結も近いという。だが、ワーナーミュージック・グループとの契約交渉はさらに時間がかかっているようだ。

 背景には、米音楽業界の無料サービスに対する根強い抵抗感があると見られる。英ガーディアン紙は、今回、スポティファイが欧州でサービス内容を変更したのは、無料配信を望まない米レコード会社から、米国でサービスを開始する許可を得るためだったと指摘した。


 加えて、記事ではAmazonのサービスについても触れており、注目のアップルやフェイスブックの動向に関する噂を載せています。

 米国ではアマゾンが今年3月、「アマゾン・クラウド・プレイヤー」というクラウド型の音楽サービスを開始した。スポティファイのような聞き放題のサービスではなく、アマゾンで購入したMP3の音楽をクラウドに蓄積し、パソコンやスマートフォンから聞けるようにするサービスだ。ユーザー自身が所有している音楽も、クラウドにアップロードできる。蓄積容量は5GBまで無料だ。アップルやグーグルも、クラウド型音楽配信サービスを計画していると言われている。

 スポティファイは米国でのサービス開始など事業拡大に備えて近々、フェイスブックなどにも投資しているロシアの投資会社デジタル・スカイ・テクノロジーズ(DST)などから1億ドル(約85億円)規模の資金調達をすると見られている。企業価値は10億ドルとされる。今後、スポティファイは米国で、アップルなどの大企業と共に、ビジネスモデルの優劣を巡って競い合うことになりそうだ。


 上の記事のちょうど1ヶ月後になる2011年5月27日のポティファイとフェイスブックが提携してアップル社に対抗!?~クラウド型音楽サービスの近未来は?(ITmedia 山口哲一)でも、同様にアップルとフェイスブックの情報を伝えていました。

 この数週間、アップル社が大手レコード会社との契約が同意されて、クラウド型のサービスを始めるとの記事が世間を賑わしています。まだサービスの詳細は不明ですが、ヨーロッパで先行しているスポティファイの現状を見ながら、クラウド型の"聴き放題"の音楽ストリーミングサービスについて、考えてみましょう。

(中略)

 アップル社がまもなく、スポティファイと似たようなサービスをアメリカで始めるのは、ほぼ間違いないでしょう。一時期、アップル社がスポティファイ社を買収という憶測記事もありましたが、独自サービスでいくようですね。以前買収した、Lalaがベースになるのでしょうか?

スポティファイがFACEBOOKと緊密な関係を取り、本格的な提携も噂されるように、ソーシャルメディアと連携したサービスになれば、プレイリストの共有など、ユーザー相互のレコメンドの広がりなど、プロモーションについて、新たな手法が生まれることでしょう。アップルは既にPingでソーシャル的な動きを始めてます。


 スポティファイはこの後夏にアメリカデビューを飾りますが、噂のあったフェイスブックとの提携も発表されます。

 2011/9/23のFacebook、公式にSpotifyの統合を発表(The Blog Herald Japan)では、下記のようにありました。

9月22日、フェイスブックの第四回F8 カンファレンスの壇上にスポティファイのCEO、ダニエル・エク氏が上がり、フェイスブックとの提携を発表(中略)

エク氏によると、ユーザーはフェイスブックに接続している間、音楽を楽しむ時間を増やし、幅広い楽曲の選択肢から曲を選んでいるようだ。(中略)

さらに、エク氏は、スポティファイでユーザーがより多くの曲を発見し、フェイスブックとの提携により、音楽を聴く習慣を拡大してほしいと述べていた


 アップルについては以前アップル、スポティファイ(spotify)の音楽クラウドサービス、日本では違法か合法か?で紹介したクラウド型サービス「iCloud」が始まっています。

 はっきりとした時期がわかりませんが、昨年の秋頃と思われます。

 日本では導入されていないサービスとして、下記が紹介れていました。

「iTunesイン・ザ・クラウド」……「iTunesストア」で購入した楽曲をクラウドを介してスマホやタブレット(多機能携帯端末)、パソコンなど異なる機器で共有できる。

「iTunesマッチ」……年間24.99ドルで、利用者が自分のCDから取り込んだ楽曲と「同じ曲」をiCloud上で利用できる。

 ただ、内容を見てわかる通り、スポティファイとはまだ異なっており、データかCDでの購入が必要です。


 この違いは極めて大きく、今年の記事である欧州発の音楽配信が米国上陸、月額固定の料金で人気急上昇(2012年1月17日 瀧口 範子:日経PC21 2012年1月号)にはこうありました。

 こうした月額固定制サービスの売り上げは、今後4年間で4倍にも拡大すると、調査会社のガートナーが予測するなど、注目の分野になっている。実際に使ってみると、やはり固定料金で何曲でも聴けるのは大きい。例えば、話題の新譜を片っ端から聴くといったことが、気兼ねなくできる。音楽の楽しみ方は確実に変わるだろう。

 先の「さよならスポティファイ」で違法コピーが再び氾濫?音楽配信の無料サービス“半減”に不満続出(要登録 日経ビジネスオンライン大竹 剛 2011年4月27日)の作者も、

 無料サービスでは、数曲ごとに30秒程度の広告が挿入される。広告は、パソコンにダウンロードした専用ソフトにも表示される。確かに、広告は煩わしい。

 それでも、多くのユーザーが無料サービスを使い続けるのはなぜか。それは、好きな曲を気軽に探して“プレーリスト”を作ったり、フェイスブックを介して友達とスポティファイ上で音楽を共有したりできるメリットの方が、広告の煩わしさを上回っているからだ。パソコンにダウンロードして使う専用ソフトの操作性は、米アップルの「アイチューンズ(iTunes)」と同等か、それを上回るほどシンプルで使い勝手が良く、それが“iTunes キラー”と呼ばれるゆえんでもあった。

 プレミアム会員である記者自身の感覚に照らせば、確かに月間9.99ポンドは安くはない。それでも、パソコンだけではなく、iPhone(以前はノキアのスマートフォン)でもスポティファイを使いたいから、プレミアム会員を続けてきた。必ずしもヘビーユーザーではないため、クレジットカードの請求書を見て、「あぁ、今月はあまり使わなかったな」と少し悔しい思いをすることもある。

 ただ、確かに音楽を聞く時には非常に便利だ。「iTunesキラー」と呼ばれるだけあり、実際、パソコンやiPhoneでアップルのiTunesをほとんど使わなくなってしまった。その最大の理由は、スポティファイでは、iTunesのようにCDから音楽を取り込むという面倒な作業をしなくて済むことと、ダウンロードする場合も「1曲いくら」と気にすることなく、少しでも気になった曲を気楽に検索して聞けるようになったことだ。

 日々の使い方を振り返ると、通勤やランニングの時には、iPhoneにインストールしたスポティファイで音楽を聞いている。自宅では、そのiPhone をオーディオ機器に接続し、スポティファイで音楽を流している。「CDを買うほど興味はないが、もう1~2回聞いてみたい」、「テレビで最近よく見かけるあのアーチストは、ほかにどんな曲を歌っているのだろうか」と気になった時など、ふとしたきっかけであれこれ曲を検索して楽しんでいる。

約1年間、実際に使い続けてみた感覚から言えば、スポティファイのようなクラウド型音楽配信サービスは、仮に広告に頼った無料サービスが失速したとしても、ユーザーにとってのメリットは先に挙げたように少なくない。普及のカギは、料金設定とサービス内容のバランスだ。

 とその魅力を語っています。

 既に紹介していたメリットとも重なりますが、あまり強調してこなかった「購入まで行かない音楽を気兼ねなく試すことができる」という点においても、スポティファイは音楽との新たな付き合い方を示したように思えます。

 続き
  ■スポティファイのビジネスモデルの収益性と違法コピー撲滅効果
  ■スポティファイ(spotify)は日本上陸間近で、まもなくサービス開始というのは本当なのか?

 関連
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