日本の外国人犯罪、1位は中国人ではなく親日国のベトナム人だった

　外国人犯罪の話をまとめ。＜日本の外国人犯罪、1位は中国人ではなく親日国のベトナム人だった＞、＜来日ベトナム人は1割しかいないのに外国人犯罪は3割という異常性＞などをまとめています。

2023/08/11：
一部見直し


●日本の外国人犯罪、1位は中国人ではなく親日国のベトナム人だった

2018/07/26：日本に来日する中国人が多いので、中国人の犯罪が一番多いというのでしたら、単純で驚きのない話。ただ、最近はベトナム人の犯罪の方が多いんだそうな。だからと言って、ベトナムを叩くように方向転換されても困るのですけど、「親日国」と持ち上げられている国ですので意外かもしれません。

　警察庁によると、２０１７年に全国の警察が摘発した来日外国人の犯罪１万７００６件のうち、ベトナム人による事件が５１４０件と３割を占め、統計を取り始めた１９８９年以降、国籍別で初めて最多になったそうです。前年まで最多だったのはやはり中国でしたが、それを４３９件上回ったというので結構差がつきました。一気に増えたみたいですね。

　警察庁によると、ベトナム人の犯罪が増えた理由はまず単純に来日ベトナム人の急増しているということ。ただし、摘発されたベトナム人の事件の４割を占める店舗での万引きでは、盗品をベトナム本国に空輸するなどして、換金しているそうなので、最初から犯罪が目的で来日している人が多そうです。

　中国人もそうですけど、みんな犯罪者というわけではなく、その国の一部である犯罪者が来ているので犯罪が多いという順番でしょう。
(ベトナム最多　摘発４割万引き　昨年・警察庁　毎日新聞2018年4月12日内橋寿明 より)


●来日ベトナム人は1割しかいないのに外国人犯罪は3割という異常性

　私がこの話を知ったのは、「日本の外国人犯罪、1位は中国人ではない」の書き込み、中国ネットの反応は？　Record China / 2018年7月25日 7時50分という記事。日本新華僑報の蒋豊編集長が「日本の外国人犯罪、1位は中国人ではない」とつぶやいたところ、話題になったというニュースでした。

　こちらによると、日本メディアが「17年末時点で在日ベトナム人は約26万人。在日外国人全体に占める比率は約10％だが、外国人犯罪の30％を占めている」などのデータを示したことも説明。やはり単なる来日ベトナム人の急増では、説明がつかない犯罪の多さ。前述の通り、本職の方が来ていると考えるべきでしょう。

　ちなみに、菅義偉官房長官は「中国人観光客増加でも犯罪は増えていない」 といったことも以前言っていました。ベトナム人は本職の犯罪者が来ているから犯罪が多い説が正しければ、中国は逆にプロの犯罪者の割合は減少傾向なのかもしれません。


●中国系マスコミが紹介した理由はベトナム叩きでも日本叩きでもない

　なお、この日本新華僑報(2023/08/11追記：日本新華僑報は名前からして…と検索すると、日本国内の中国語新聞みたいですね)の編集長はこの話を紹介することでベトナムを叩いているわけではありませんし、日本の偏見を叩いているわけでもありません。中国人らに注意喚起するのが目的です。

　「1つのことだけで全体を判断するやり方には賛成しないが、1人ひとりが『自分はこの集団の名刺なのだ』という意識を持つべきだと考える。その国の文化を尊重して法律を守ってこそ、集団への尊重が確立されるのだ」と呼び掛けていました。

　また、中国のネットユーザーからは「(引用者注：中国もベトナムも)五十歩百歩だよ」という声も出ていたとのこと。日本人が日本についてこう言えば、「反日売国奴の左翼」と罵られる内容です。こうした発言が行き過ぎると、自分たちの国を卑下しすぎることになり、それも確かに問題ではあります。

　ただ、ある程度自分たちの気を引き締めるような見方をするというのは、悪いことではないでしょう。日本新華僑報の編集長が言っていたような前向きな捉え方をするのは大事ですね。


【本文中でリンクした投稿】
　　■菅義偉官房長官「中国人観光客増加でも犯罪は増えていない」

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