「無料をうまく使った宣伝方法 漫画のWeb無料公開と0円カフェの成功」として書いていたものの、表題の話は
フリーミアムの事例と問題点 最大の成功例はスマホゲーム業界にまとめました。こちらは、そちらにまとめなかった「全9章で構成される鈴木光司書き下ろしホラー小説トイレットペーパー」を掲載。ただ、これだけだと短いのでトイレットペーパー絡みの新しい話を追加しています。
2009/6/21:
●全9章で構成される鈴木光司書き下ろしホラー小説トイレットペーパー
2018/08/04:
●なぜ?トイレットペーパーの芯などゴミがオークションで売れる
2021/10/21追記:
●マツキヨのトイレットペーパーにはおもしろさより優しさがある 【NEW】
●全9章で構成される鈴木光司書き下ろしホラー小説トイレットペーパー
2009/6/21:映画『リング』や『仄暗い水の底から』などの原作者・鈴木光司 氏の書き下ろし小説がプリントされたトイレットペーパー『鈴木光司のトイレで読む体感ホラー ドロップ』が、林製紙より発売されるそうです。わりと本気で意味がわかんない商品なのですけど、突拍子もないアイデア、なおかつそれを本当に商品化してしまったことに敬意を表して紹介します。
キャッチコピーは“日本一怖いトイレットペーパー”。しかし、そもそも怖いトイレットペーパー自体他にないでしょう。そんなことは誰も期待していません。ギャグかなとも思いましたが、1個210円でちゃんと売るそうですし、小説はこのためにわざわざ書き下ろしたものらしく、無駄に本気です。
1章10行前後、全9章で構成されているとのこと。しかし、家族で使ったりすると続きがわからなくなってしまうでしょう。実用性もありません。
実はこの会社これまでにもこういうトイレットペーパーを発売しており、「過去には漫画家のやくみつる氏が“食”に関する4 コママンガを描いた『やくみつるのフードトイペ』や、経済アナリストの森永卓郎氏が節約術を説く『森永卓郎の年収崩壊時代生き残り10箇条』などを発表している」とありました。
(
鈴木光司氏のホラー小説がプリントされた、日本一怖いトイレットペーパー(オリコンライフ) 2009年05月22日 10時00分より)
トイレで「食べ物の話」とか「節約の説教」とか何考えているんでしょう? すごい会社ですね。
●なぜ?トイレットペーパーの芯などゴミがオークションで売れる
2018/08/04:アイデア商品系であれば、トイレットペーパーじゃなくても良かったのですけど、何かおもしろい話がないかと検索してみたら、
トイレットペーパーの芯10本が100円で売れる不思議 | 日刊SPA!(2013年11月17日)というものが出てきました。アイデア商品の話ではなかったのですけど、おもしろそうなので読んでみました。
記事によると、トイレットペーパーの芯10本が、100円程度で売れることがあったとのこと。1本単位ではなく、まとめて出品すると落札率が上がるらしいです。どういった用途で買っているのかは不明で、答えは書かれていません。ただ、編集者は、幼稚園や小中学校の工作用に使うのでは?と予想していました。
また、ベルマーク1枚が1円で売れることもあるそうな。やはり大量に売った方が良いみたいです。PTAの方々がノルマ達成のために購入してくれる…と、こちらについては理由が断言されていました。PTAがベルマーク集めるのは、日本の悪習ですけどね。
もう一つ変わっていたのが、新聞広告のキリヌキが1200円もの高値で売れることがあるということ。ただ、もちろんどのページでも良いというわけではありません。ヤフオク転売をしている竹内かなとさんによると、「嵐やキムタクなどジャニーズ系が出ている一面広告は、人気が高いアイテム」だといいます。発行日や発売エリアなどの説明書きをすると高くなりやすいという特徴もあるそうです。
●マツキヨのトイレットペーパーにはおもしろさより優しさがある
2021/10/21追記:
「体験」を売るマツキヨのトイレットペーパー:日経ビジネス電子版(2018.11.14 大山 繁樹)を読んだら、1つ目の「全9章で構成される鈴木光司書き下ろしホラー小説トイレットペーパー」に近い方向性でした。ただ、ペーパーではなく、パッケージのデザインの方が変わっているという例です。
<赤ちゃんや鍛えた腹筋、ラジカセ、野菜の入ったショッピングバッグ……。一見すると何の商品か分からないが、これらはマツモトキヨシホールディングス(HD)のプライベートブランド「matsukiyo」のトイレットペーパーだ。
(中略)店頭で人気商品となったばかりか、デザインの面でも高く評価された。(中略)世界三大広告賞の一つ「The One Show」のメリット賞を受賞するなど、5冠を達成している>
マツキヨが考えたアイデアではなく、このパッケージをマツキヨHDに提案した会社があったそうな。ブランディング専門会社のインターブランドジャパンだそうです。同社のウィリアム・ヴォドゥシェッグCCOによると、トイレットペーパーに着目したのは、店舗でトイレットペーパーを買った女性が持ち帰る際に、中身が見えないように銀色の大きなレジ袋に入れるよう頼んでいる様子を目にしたことだったそうです。
そこで「買った人が喜んで持ち運べるような、楽しくて周りからも注目されるデザインに変えようと思った」とのこと。単なるおもしろデザインと思いきや、裏にはこんな優しさがあったんですね。他のスタッフも面白グッズ的なデザインにはしたくなかったとしていました。思いがけず「いい話」になっていて、予想外な話でしたわ…。
<「我々はパッケージのデザインを作っているのではなく、持って歩くと楽しいという体験を作るにはどうすべきかを考えていた」(宮城氏)。(中略)最終的には、多くの生活者に共通する体験の記憶と言えそうな、赤ちゃんやラジカセなどのデザインを採用した。これらのデザインは、体験の記憶を引き出し、楽しい思い出をよみがえらせてくれる>
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