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イギリスの皇位継承順位、最後のひとりはドイツ人 不人気なチャールズ皇太子を王位につかせたくないイギリス国民


2018/05/26:
●イギリスの皇位継承順位、最後のひとりはドイツ人
●不人気なチャールズ皇太子を王位につかせたくないイギリス国民
●日本でも「皇太子位を秋篠宮様に移譲することを求める請願書」
●日本で皇位継承順位の変更が難しすぎる理由
●サウジアラビアでは皇太子も80歳以上で超高齢!
2013/6/8:
●日本なら無理?英メーガン妃は黒人の血を引くアメリカ人で離婚歴あり  (2021/10/29にまとめ)


●イギリスの皇位継承順位、最後のひとりはドイツ人

2018/05/26:2011/10/15付日本経済新聞 朝刊 春秋が、イギリス国王の優先順位の話が書かれていて、おもしろかったです。

 順番は1701年につくられた法律で決まっているのですけど、系図学者が調べると、王位を継ぐ資格はチャールズ皇太子を筆頭になんと数千人もいるとのこと。一説では、最後のひとりはドイツの地方都市で病院勤めをする30代の女性だといいます。胡散臭いですけど、ルールに従えっていけば特定可能なのでしょう。

 ある血筋に連なっていれば、男女を問わずどこにいようと王位を継承できるというルールのために、こんなに増えてしまいました。

 加えて、もうひとつのルールが男子優先というもの。最初に女の子、次に男の子が生まれると、弟が国王になります。この日経新聞のコラムは、そのルールを第1子が国王につくように改める方針をキャメロン首相が打ち出したタイミングで書かれたものでした。


●不人気なチャールズ皇太子を王位につかせたくないイギリス国民

 この話だけだとあまりにも短すぎるために紹介できていなかったのですが、不人気なチャールズ皇太子を王位につかせぬ議論は柔軟と指摘(SAPIO2012年2月22日号)というのがありましたのでセットで使うことに。

 記事では、"日本だけではなく、世界のロイヤルファミリーにも「お世継ぎ問題」は存在する"と前置き。お世継ぎ』(文春文庫)などの著書があり、日本の皇室や各国の王室事情に詳しい徳島文理大学・八幡和郎教授が解説した記事でした。

 八幡和郎教授によると、1701年の王位継承法により「王位は、ジェームズ1世の孫娘であるハノーヴァー選帝侯妃ソフィアの直系で、かつ、プロテスタントである子孫に継承される」と定められたそうです。現在約2000人の有資格者がいて、継承順位のルールが厳格に決められています。

 現女王エリザベス2世の出生時(1926年)の継承順位は、伯父のエドワード皇太子(現ウィンザー公)、父のヨーク公に次いで第3位でした。10年後、祖父のジョージ5世が死去すると、皇太子がエドワード8世として即位しています。

 独身だった皇太子はアメリカ女性、ウォリス・シンプソンと恋に陥り、結婚しようとしました。しかし彼女には離婚歴があり、しかも交際時は人妻で国民は猛反発。首相から退位を強く迫られ、在位日数わずか325日で国王の座を明け渡してしまったといいます。

 英国国教会は離婚を禁じており、「国王の恋」は到底許されることではなかったとのこと。急遽、弟のヨーク公がジョージ6世として即位、事態を収拾してエリザベス女王に王位をバトンタッチして順番が回ってきました。

 英国王室で特徴的なのは、こうした王位継承についての柔軟性だといいます。前出・エドワード8世の退位もそうだったし、国民に不人気なチャールズ皇太子を飛ばしての、ウィリアム王子の即位の可能性についての最近の議論もそうであるとのこと。継承者の資質や家庭状況など考慮し、国民の支持がなければ王位を継がせないという柔軟な発想がうかがえるとしていました。


●日本でも「皇太子位を秋篠宮様に移譲することを求める請願書」

 しかし、ブログを始めた頃の皇位継承は辞退できるのか?で書いたように、日本もある程度柔軟にできそうな気がします。

 で、何かないかなと探すと、同じ「SAPIO2012年2月22日号」に皇太子が皇位継承権を譲ることがなぜ不可能かを専門家解説というものが。

 記事ではまず、雅子妃の適応障害での療養期間は既に8年に及び、「皇太子殿下は皇太子位を秋篠宮殿下に譲るべき」「皇太子もそれを望んでいるのでは」という声まで飛び出しているとしていました。タレントのデヴィ夫人なんかは、自身のホームページで「皇太子位を秋篠宮様に移譲することを求める請願書」への署名運動を実施していたそうです。

 「皇太子廃嫡論」まで出る背景にはまず、"雅子妃殿下が適応障害という病気にもかかわらず、私的な活動では明るく元気な様子がテレビや週刊誌などで報じられている"点が挙げられるとしていました。

 同時に、"妃殿下が朝起きられない時は殿下が内親王殿下の付き添いをしている、などの報道により、「公」よりも「私」を重視しておられるように国民の目には映る"ともしています。


●日本で皇位継承順位の変更が難しすぎる理由

 しかし、現在のルールでこれは無理なのです。皇室典範の11条2項には〈親王(皇太子及び皇太孫を除く。)、内親王、王及び女王は、前項の場合の外、やむを得ない特別の事由があるときは、皇室会議の議により、皇族の身分を離れる〉とあります。親王などに皇籍離脱の規定はあるが、「皇太子は除く」と規定されているのす。

 できるとすれば、皇位継承順位の変更だ。同3条には、〈皇嗣に、精神若しくは身体の不治の重患があり、又は重大な事故があるときは、皇室会議の議により、前条に定める順序に従つて、皇位継承の順序を変えることができる〉とありました。

 ただし、これは相当に厳しい規定だそうです。「不治の重患」は、文字通り治る見込みの無い重病。「重大な事故」は、前例が無いので詳しくはわからないが、例えば「行方不明」や「一切の公務を放棄」などだと考えられます。

 ちなみに、同16条には摂政の規定について書かれているが、その2項には〈天皇が、精神若しくは身体の重患又は重大な事故により、国事に関する行為をみずからすることができないときは、皇室会議の議により、摂政を置く〉とあります。3条では〈不治の重患〉とあったところが〈重患〉に。つまり、皇太子の変更は摂政を置く規定よりも厳しいのです。

 私が以前書いたときにも同じ部分を引用して、柔軟にどうにかなるんじゃないの?と書いたんですけど、専門家の方は以上の判断でした。ただし、私の頭にあったのは天皇や皇太子が超高齢という事態でしたので、元気な皇太子をすっ飛ばそうというものではありません。

 まあ、こうやって揉めてしまうとエネルギーを消費しますので、柔軟にならずに法律どおり四角四面にやるってのも、悪くない判断だと思います。


●サウジアラビアでは皇太子も80歳以上で超高齢!

 …これで終わるはずだったんですけど、書いていて思い出したサウジアラビアの記事を再び掲載しておきます。世界最大の油田地帯が米英の管理下に!?「アラブの春」はサウジアラビアにも及ぶか(ダイヤモンド・オンライン)には、「国内政治で大騒ぎしている日本では、ほとんど関心を払われなくなった「アラブの春」現象は、いま危険水域に入り始めている」とありました。

 サウジアラビアは80歳の皇太子が亡くなりそうで、他の後継者もみな高齢。王位継承をめぐる混乱が起きる、また人気の国王が亡くなると混乱するおそれがあるとのこと。そういった場合、アルカーイダを始めとするイスラム原理主義テロリストの侵入を阻止するという口実で米英は油田などを掌握するのでは?と。その場合に日本は為す術無いとのことで、嫌になります。

 その後、サウジアラビア:スルタン皇太子が病気のため国外で死去という記事がありました。記事で不思議だったのは「米CNNテレビは81歳としているが諸説ある」という記述。諸説あるということは、情報がきちんと公開されていないんですね。

 また、"2009年2月下旬にニューヨークで腹部の外科手術を受けたほか、08年11月にもがんの手術のため訪米したと伝えられていた。国王自身も椎間板ヘルニアの手術を受けるなど健康不安を抱えている"とあり、やはり今後の状況も注視が必要でしょう。
(2018/05/26追記:サウジアラビアではその後国王が亡くなっています。大量に人が亡くなるようなことにはなっていないものの、権力闘争による粛清の嵐で結構混乱してはいます)

 最後はすっかり話が逸れましたが、各国の皇位や国王継承問題ということでお許し下さい。


●日本なら無理?英メーガン妃は黒人の血を引くアメリカ人で離婚歴あり

2021/10/29:別のページで「日本なら無理?英メーガン妃は黒人の血を引くアメリカ人で離婚歴あり」というタイトルで書いていた話もこちらにまとめました。また、その後、メーガン妃らには「英国王室離脱」騒動があったのですが、書くのがたいへんなので、Wikipediaだけリンクしておきます。

2018/05/28:英王室のヘンリー王子と女優として活動した米国人のメーガン・マークルさんが結婚しました。このメーガン妃の出自や経歴とその反応は興味深いものがあります。メーガン妃はイギリス人ではなくアメリカ人。しかも、離婚経験があり、母親がアフリカ系アメリカ人、つまり、黒人の血を引いているわけです。

 英ヘンリー王子が挙式 80年ぶり米女性と結婚 (写真=ロイター) :日本経済新聞 (2018/5/19 20:32更新)によると、実際、イギリスでも当初は上記のことを理由に、王室入りへの反対論も一部で浮上したとのこと。ただ、妃の気さくな人柄や慈善事業に積極的な姿勢が好感され、世論調査では王室入りを歓迎する声が大半だといいます。


●80年前にアメリカ人と結婚した国王を猛バッシングで退位させていた英国民

 英王族と米女性の結婚は初めてではなく、約80年ぶりでした。じゃあ、当時のイギリス人も受け入れていたのか?と言うと、さにあらず。昔書いた<イギリスの皇位継承順位、最後のひとりはドイツ人 不人気なチャールズ皇太子を王位につかせたくないイギリス国民>(まとめたので同じページの前半の話)を読み直したら、そのときの話が出ていました。

 その80年前にアメリカ人と結婚したというエドワード皇太子(現ウィンザー公)は国王になったはいいものの、国民は猛反発。首相から退位を強く迫られ、在位日数わずか325日で国王の座を明け渡してしまったといいます。そういう民度だったんですね。

 また、メーガン妃と同じく離婚歴があったのですけど、英国国教会は離婚を禁じており、「国王の恋」は到底許されることではなかったとされていました。当時は離婚に関しても理解がなかったのです。ただし、メーガン妃とは異なる特殊事情もあります。離婚歴があると書いたのですけど、実を言うと、最初に交際を始めたときは人妻…つまり、不倫でした。そりゃ反発されるというのもわかります。


●アメリカはメーガン妃の結婚で大はしゃぎ!黒人社会でも大きな反応

 なお、ヘンリー王子と米女優の婚約に、全米が熱狂「アメリカンプリンセス誕生だ!」 | 女子SPA!によると、今回の結婚は、イギリスではなくアメリカの方も大歓迎。米新聞各紙は、「革命だ! ハリー王子がヤンキー(米国人)と結婚する」(ニューヨークポスト New York Post)、「プリンセス・ブライド! 米スターと王子が婚約」(NY デイリーニュース NY Daily News)と一面記事で大はしゃぎだったそうです。

 こちらは理由がわかりやすいですよね。たぶん日本人も日本の皇族が外国人と結婚することには怒っても、日本人が外国の皇族と結婚することには歓迎すると思われます。「さすが日本人は世界から愛されている」といった感じで、特に問題にはならなかったどころか、大いに喜ぶ人が多くなると想像しました。

 また、今回の場合、アフリカ系アメリカ人の母親を持つことから、黒人コミュニティからも様々な声が上がっています。「黒人のプリンセスだぜ。彼らの結婚式は俺のスーパーボウル(引用者注:アメリカで最も人気があるスポーツイベント)だ」「差別主義者がご立腹なのが笑える」黒人女性はメーガンを理不尽な差別から守る用意ができています」といったツイートが出ているとのことでした。


●悲惨な未来?メーガン妃には差別と偏見の未来が待っている可能性も

 黒人の反応の最後で差別に関する話が出ていましたが、ヘンリー王子の結婚で英王室は変わるのか | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト(2018年5月17日(木)18時00分 ヤスミン・アリバイブラウン(ジャーナリスト、作家))によると、「開かれた王室」をアピールする王室には、今でも異人種への悪意や偏見を抱いている人がいるといいます。

 また、EU離脱投票の際にあらわになったのでわかるように、今は排他的な政党や政治家が声高に意見を主張し、幅を利かせています。最近も、白人集団に殺された黒人少年の追悼記念日を設けると政府が発表したことにすら、激怒する白人がいたそうです。さらに、国家警察署長協議会によれば、あの国民投票後にヘイトクライム(人種などを理由とした犯罪)は49%も増えているとのこと。

 この記事を書いた海外出身の作者ヤスミン・アリバイブラウンさんに対し、離脱派のある老人は「国を取り戻したい。あんたはイギリス人と結婚しているが、絶対に私たちの仲間にはなれない」と言っていたようです。日本でもそうなのですけど、人種差別主義者はそういった自覚がなく、「私は人種差別主義者ではないが、あんたみたいなパキ(引用者注:パキスタン人に対する蔑称。ただし作者はアフリカのウガンダ生まれ)はこの国にいらない」と全く悪気がない様子でした。


●当初のイギリスの反応「下層出身だ」「奴隷が王室に入るぞ!」

 最初に書いた日経新聞が「王室入りへの反対論も一部で浮上」と軽く済ませていた当時の報道もひどい差別的なものだったみたいですね。例に出ているのは、日本で言う産経新聞社の夕刊フジにあたる「タブロイド紙」と、前述の外国人差別に繋がったEU離脱派ジョンソン外相の妹だけですが、とりあえず、ひどいものはあったようです。

・タブロイド紙デイリー・メールは「奴隷から王室へ」とツイート。(日本でも、「黒人奴隷が大統領に」などと言っていた政治家がいました)
・ボリス・ジョンソン外相の妹でジャーナリストのレーチェル・ジョンソンは、メーガン妃の母親を「髪をドレッドにした下層出身のアフリカ系」と評した。

 差別を監視するラニーミード財団によれば、イギリス白人の25%は特定の人種に対する偏見を抱いていおり、親戚がイスラム教徒と結婚することに抵抗を感じる白人は50%に上るとのことでした。かなり高い割合で特定の人種に抵抗があります。メーガン妃が辛い経験をする心配をしなくてはならないようです。


【本文中でリンクした投稿】
  ■丸山和也「野党へ投票する人は脳がおかしい」「黒人奴隷が大統領に」「日本が米国の51番目の州になる」

【関連投稿】
  ■竹田恒泰氏は106位?民間人を含めた男系男子の皇位継承権の順位 梶野行良氏や徳大寺公仁氏の名前が挙がる
  ■ホリエモン「天皇と新聞は戦争責任とってない」発言、問題にならず
  ■竹田恒泰氏、旧皇族を詐称?「旧皇族には皇籍復帰の覚悟あり」という論文も
  ■男系で見ると遠い竹田恒泰氏などの旧皇族の子孫 一番近いのは華園家
  ■社会・時事問題・マスコミについての投稿まとめ

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