長寿に関する話をまとめ。<ケンブリッジ大のグレイ博士「我々の寿命は1000歳になる」>、<本当に超長寿社会は幸せか?反応はネガティブなものばかり>、<現在でも問題になる格差…負け組と勝ち組の差はさらに増大か?>、<マッドサイエンティストな発言で名前が「グレイ」…2つの意味>などをまとめています。
2023/07/16:
一部見直し
↓以下はX51.ORG作者が作った写真集だそうです。
●ケンブリッジ大のグレイ博士「我々の寿命は1000歳になる」
2012/3/7:X51.ORGに
人間の寿命は今後20年で1000歳以上に(2004年12月10日 08:08)という記事がありました。ケンブリッジ大学遺伝学者オーブリー・デ・グレイ博士は、「老化は、身体的現象の一つに過ぎません」と言っているそうです。
「老化は、身体的現象の一つに過ぎません」と言われても、何を言いたいの?と戸惑う人もいるかもしれません。わかりづらい言い方ですけど、要するに老化は解決が可能なもの…つまり、老化の阻止が可能だという主張です。また、さらに以下のような怪しいことも主張していました。
「老化防止実現に、かなり近いところまできています」
「ここで使われる技術は我々で既に用いられている技術、あるいは臨床試験中の技術を単に組み合わせて行うものです」
「おそらく今後10年の間に我々はまずネズミに対して実験を行い、その寿命を著しく延ばす事に成功するでしょう」
「そしてその次の10年間で、人間にも適用することが可能になると見込んでいます」
「この技術が完成すれば、我々はもはや老化による老衰や虚弱、そしてそれらに起因にする疾病を恐れることはなくなるわけです」
「私の推測では、この技術は現在生きている我々の世代に適用することが可能だと考えています」
「この技術が完成し、1000歳まで生きることになる最初の世代は、今現在60歳程度の世代になるのではないかと考えています」
「今後、人の平均寿命は大体数千年単位の範囲になるでしょう」
●本当に超長寿社会は幸せか?反応はネガティブなものばかり
私は昔のこのページを保存していました。コメント欄がおもしろかったというのもあります。以下のようにかなり否定的なコメントが多かったのです。こんなに見事にネガティブなものばかりになるのか…とびっくり。私には予想外の反応でした。
<その前に地球が滅びるだろうに>
<エネルギーと食糧も同時に増やさないとね。
長寿と人口増加が比例しないならいいけど。>
<短いからこそ一生懸命生きようとするわけで・・・。
人類も遂に、老年期突入ですか?>
<1000年も生きられるようになれば、子孫を残す必要性がなくなってくるよね。>
<そんなことしたら人類は確実に滅びるな>
ネガティブコメントはまだまだあるのですけど、「短いからこそ一生懸命生きようとするわけで」というよくある陳腐なセリフも登場していました…。とはいえ、これは結構わかる気がします。
人間というのは、元気なときはあまり「生」を意識しません。それを意識するのは自分が弱ったとき、あるいは他人の弱ったとき、誰かの死などです。「生」のありがたみが薄くなって、明日でいいや病(と勝手に名づけましたが)が悪化する人もいるでしょう。寿命が伸びると将来困る時間は増えるので本当は余計頑張らなきゃいけないんですが、ダメ人間がむしろ増加するかもしれません。
●現在でも問題になる格差…負け組と勝ち組の差はさらに増大か?
将来困る時間は増える…に関するコメントもあります。貧富の格差は今よりさらに増大するでしょうね。そもそもグレイ博士が言うような先進的な医療を受けられるのは、一部の金持ちだけになりそうですけど…。
定年650歳?いつまで働くねん?
つらい人生1000年も生きたくないよ
一方、オーブリー・デ・グレイ博士は極めてポジティブでした。
「一部にはこのように革命的に人々の寿命が延びたならば、人は恐ろしく退屈な日々を送ることになるのではないか、と主張する人もいます。しかし、私に言わせれば、まったく逆です。寿命が延びることにより、人はその生命を最大限に利用して、能力を高めていくことが出来るでしょう。実際今日でさえ、しっかりとした教育を受け、探求心を持った人は退屈など感じる暇さえありません。それに人が興味を持つべきものがこの世から全く無くなるなんていうことは想像もできません」
ただ、これも「しっかりとした教育を受け、探求心を持った人は」という制限つき。そうじゃない人はやはりツライってことでしょう。負け組はやはり負け組だということを、博士も認めるような形になっています。
●老化阻止より若返りが実現してほしい…それも可能か?
コメントでは、老化より若返りって反応もちょこちょこありました。
多くの人は、老化を止めることよりも、
若返りたいと思ってるんじゃないかな。
60歳でこれをやったら残り900年も60歳の肉体で生きろってことか
ちょっとやだな
ただ、「現在中年や老年の身体に蓄積された損傷も修復することが可能」と言っていたのは若返りを指しているのではないかと思われます。
以下は、それ以外の反応をいくつか。たまにポジティブなものもありました。
長く生きれるとわかったら確実に悪人が増えるだろうね。
善人で生きている人は、死んだ後に天国にいけるから。とか考えるんだろうけど、老衰が無くなるってことは、ほとんど死ぬってことが考えられなくなるのと同じなのではないだろうか?
そんな世の中で善人で生きていて得なことってなんだろう?
生きている限り国に尽くさなければならない とか、
生きている限り自分の親や子は大事にしなければならない。
こんなことをず~~と考え続けていると絶対に何十年~何百年後かには爆発するでしょう・・・。
人間の興味がなくなることはないっていうけど、実際生きれる年を増やす前にいろいろと法律やらなんやらを変えなければならないとおもうね。40代以上の中卒の人とかが気軽に通える高校とか。
「元気で生きる」か「死ぬ」の二つしか無いと思うのがこの話の間違いなわけで。
長く生きていれば「生きてるけど動けない人」の割合が増えてくるわけだよね。
そうなった時が一番の社会システムの危機なんだけど、それってまんま高齢化社会の問題そのものだ。
1000年も生きたら何を考えるんだろうな。
人格も変わってくるだろう。
そのうち誰もが争うことがどれほど下らないことか悟ってくれたらいいなぁ
それにしてもネガティブな意見が結構多いですね。
●マッドサイエンティストな発言で名前が「グレイ」…2つの意味
コメントの感じに「みんな若いのかな?」って印象を受けたんですけど、どうなんでしょう?おじさんとかでもこんな意見ですかね?反応は
老化を防止して1000年生きる世界 老衰で死ねずに事故で死ぬって方が辛くない?などでもっと紹介したのですけど、今日は最後に以下2つを紹介して終わり。
<マンガに出てきそうなマッド・サイエンティスト。
でも、いずれ彼が神と崇められる日が来るのかも。>
<まてみんな。
とりあえず博士の名前に注目だ。
・・・グ レ イ だぞw>
そうか、高度な技術を持った宇宙人だったのか!?
2020/09/11追記:超絶今更なのですけど、最後の話の補足。Wikipediaには、ズバリ
グレイ (宇宙人) - Wikipediaという項目があり、空飛ぶ円盤や宇宙人来訪に関係する雑誌記事やテレビ番組の中で、よく取り扱われる宇宙人(異星人、エイリアン)のタイプのひとつと説明されていました。
グレイのつづりは「Grey」であり、普通は「灰色」を意味します。宇宙人のグレイもたいてい灰色です。Wikipediaでは、アメリカでは宇宙人による誘拐(アブダクション)事件など、目撃報告が多数ある宇宙人でもあるという説明もありました。ただ、アメリカで多いとされるグレイのつづりは「gray」であり、つづりが異なりますね。実際には、アメリカでも色のグレイは「gray」「grey」どちらも使われるそうですけど…。
ちなみに「gray」「grey」には白髪という意味があり、さらに動詞として「白髪になる」、これが転じて「歳を取る」といった意味でも使われます。こちらで解釈すると、老化防止を主張するグレイ博士の名前が「歳を取る」という皮肉なことにもまりますね…。
【本文中でリンクした投稿】
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老化を防止して1000年生きる世界 老衰で死ねずに事故で死ぬって方が辛くない?など【関連投稿】
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