安倍、福田……ひ弱な二世をつくる「後援会」と題する記事について 2009年2月19日発売の『週刊文春』(2009年2月26日号)に「安倍、福田……ひ弱な二世をつくる「後援会」」と題する記事で、安倍元総理を批判した。これに対して安倍事務所は、「事実無根のでっち上げの捏造記事」として週刊文春編集部を通じて上杉に公開質問状を送付した。 「週刊文春」名義で回答したが、『当回答は、未公表の著作物ですので、そのままHPで引用、公開されることはお控えください。』と記してあったと、安倍事務所は安倍のホームページで批判した。安倍事務所は、「週刊誌という媒体を使い大々的に安倍議員を誹謗中傷しておきながら抗議されると『それは密室でやりましょう』というのは虫が良すぎる」などと指摘し、HP上に上杉隆の主張を否定する証拠写真などを掲載し、上杉に再度公開質問状を3月5日付けで提出した。しかし上杉は、安倍側が設定した回答期限に従わず、2度の「回答延期のお願い」をした上で、 3月22日に回答した。さらに上杉が「二千人以上収容可能な事務所を設営」と書いた記事について、上杉は回答の中で「読売新聞」 から引用したと説明したが、安倍事務所は、週刊文春の記事に引用元が示されておらず、元の読売新聞の記事自体が誤りであり、さらに上杉はその記事の内容を改竄して記事をデッチあげた、と批判した。 また安倍事務所は、「当初は週刊文春編集部の影に隠れ、今度は文春の顧問弁護士に任せるという卑劣な手段に出た」「上杉隆氏のデタラメさがはっきりし、これは大変と弁護士に依頼されたのだと思います」と批判している。 これらに対し上杉は、「安倍晋三氏のHPの質問についての当ブログでの対応は、これから誠実に行なう予定だ」と述べ、「安倍氏からの数回にわたる通知書については、「週刊文春」編集部を通じて、正式に回答を出している」、「「逃げている」という安倍氏の筆者に対する批判は当たらない」とし、「強く抗議する」と自身のブログで主張している。 ただし、安倍と並べて抗議の対象となった阿比留は「彼から抗議や撤回要求の申し入れは来ていない」としている。 |
安倍事務所は2009年7月3日にホームページで、上杉のブログでの発言「責任ある回答は、必ず、届ける」を引用し、上杉から何の回答もなく嘘つきだと批判した。 |
私達がこれまで当ホームページ上で週刊文春2月26日号に掲載された上杉隆氏の署名記事が悪意に満ちた捏造記事であることを証拠写真、証言に基づいて明らかにしてきましたが、冒頭の文言は3月末に上杉氏が自身のブログで公開した文章です。 しかし、これまで上杉氏から何の回答もありませんでした。「責任ある回答は、必ず、届ける」という文言も結局は、真っ赤な嘘だったということです。 自称「ジャーナリスト」の上杉氏の署名記事が捏造であることは明白ですが、上杉氏は週刊文春編集部と弁護士の陰に隠れ、記事内容の証明さえ一切行なわず、責任を回避してきました。(中略) その上杉氏が7月9日号の週刊文春で「麻生と安倍 亡国の『二人三脚』」と題する署名記事を書いています。相変わらず、事実関係はデタラメであり、あきれるばかりです。安倍晋三議員、当事務所に取材の申し込みもなければ、事実関係の確認も全くありませんでした。具体的に問題点を指摘するのは、ばかばかしいので止めておきますが、上杉氏の原稿にはいくつものコメントが出てきます。ところが、記者会見の内容を除いて発言した人物の実名は記されていません。「麻生周辺」とか「議員のひとり」という表記で、発言した人物を特定できません。 (中略) 上杉氏が本当に取材し、相手がそのようなコメントをしたのか、確認することができないのです。上杉氏が記事の構成上、都合のいいコメント内容を作り上げているとしか思えません。テレビ番組であれば、自作自演の「ヤラセ」ということになるでしょう。 私達は上杉氏の捏造記事を問題にし、ホームページ上でかつて上杉氏がある週刊誌に掲載した署名記事をめぐって法廷で争われ、最高裁が原告側の「捏造記事」との主張を認めた判決を下した事実をお知らせしました。 上杉氏のような自称「ジャーナリスト」がマスコミに登場すること自体、不思議なことです。さすがに良識あるテレビ局は上杉氏をコメンテーターとして使わないと聞いていますが、当然でしょう。 安倍晋三事務所 N |
これに対し、上杉は2010年1月7日のTwitterにおいて、自身に寄せられた「安倍に謝罪したのか」という趣旨のコメントに答える形で「多いんです。wikipediaを鵜呑みにする方。反論せずに逃げているのは安倍元首相の方ですよ。wikiの記述が逆に書かれているだけ。ずっと放置してますけど(笑)」「過去10年間、安倍晋三氏には30回以上もの質問状やインタビュー依頼を送ったが、すべて拒否して逃げています」と発言。この「2009年の週刊文春記事への安倍側の批判」と「自身の長年の、質問・取材要請への安倍の拒否」を対比させて問題をすり替え、「逃げているのは安倍である」とする主張は、2009年3月27 日付のブログ記事でもなされている。また、『たかじんのそこまでやって委員会』の動画でも、上杉は「安倍さんに対して現地で取材をしたときにこの件に対して直接反論したにもかかわらずホームページには反論を載せずに”一回も反論をせずに逃げ回っている”と嘘を書いている」(ただし上杉自身も反論を公表していない。)、「この記事で間違っていたのは壇上には上がっていたが真ん中ではなく端っこだった。これについては私の記述ミスです。それ以外の内容には間違いがない」と話している。 |
週刊文春の記事によると「安倍議員の地元後援会活動の中心は安倍議員ではなく、安倍洋子である」との趣旨の馬鹿げた捏造記事を上杉氏が書いています。 そして「『お腹が痛い』と政権を投げ出した安倍元総理でも母洋子が守る地盤は微動だにしなかった。政治家にとって不可欠な『選挙の洗礼』を実質的に回避していることが二世議員のひ弱さの原点なのだっ!」とまで下劣な表現で書いていますが、その根拠として次のような出来事を事実として挙げています。 1. 安倍夫妻のほかに母・洋子の姿も見える。いや正確に記したほうがいいかもしれない。安倍母子がステージの中央に並び、妻の昭恵は隅に立っている。 2. 母がマイクを握る。圧倒的な拍手。まるで洋子のために後援会が存在するかのようなワンシーンだった。 3. 安倍の最初の選挙において母洋子自らが陣頭指揮を執って、大選挙キャンペーンを展開した。 そして他の候補と比べ著しく金をかけているとのイメージを振りまくため、次ぎのようなことを事実として挙げています。 4. 二千人以上収容可能な事務所を設営した。 5. 安倍派秘書を山口に送り込んでローラー作戦を実施した。 (中略) ※当時は安倍派ではなく、三塚派です。 |
①については安倍夫妻がステージ中央に立っており、洋子氏は市議会議員、県議会議員の遙か端、ステージに向かって右端隅に立っています。また全てに登壇しているわけでなく、乾杯の時と万歳三唱の時のみ登壇しています。写真をご閲覧ください。 ②洋子氏がマイクを握って話した事実は全くありません。その場に居合わせた東京からの同行記者(朝日新聞社、毎日新聞社、読売新聞社、東京新聞社、共同通信社、時事通信社、北海道新聞社、NHK、日本テレビ、東京放送、フジテレビ、テレビ朝日、テレビ東京) 全員が「そんな事実は無い」と証言しています。TV局記者の中には当日撮ったVTRを見て確認をして答える記者もいました。当時2000人以上の人達がその場に居ました。その場にいた人達すべてが目撃者であり、証人です。もし当方の主張が違うのであれば、誰か一人でも反証する人を見つければ良いのです。しかし、それは出来ないでしょう。なぜなら上杉氏のあげた事実はでっちあげだからです。 ③ については安倍議員がいかにも「母親に頼っている」とのイメージを作るための①②と同じ創作です。 安倍洋子氏が事務所や後援会に指示を出した事は全くありません。 候補者の母親がそんな事をすれば後援会は機能せず、選挙戦は失敗します。安倍議員は当該選挙でトップ当選し最近の3回の選挙の平均得票率は全国一です。 また上杉氏は「母洋子が守る地盤」と書いているが、洋子氏は東京に住んでおり、ほとんど地元山口県には帰りません。昨年行われた200回近くの安倍議員のミニ集会には、もちろん1回も出ていません。最初の選挙以来この姿勢は一貫しています。上杉氏の記事はろくな取材もせず、まず結論ありきのでっち上げです。 ④については、全国で2000人も収容できる事務所を作った人がいるでしょうか(もしあるのならば、後学の為に見てみたいものです) ⑤は、当時は中選挙区時代で山口1区には三塚派から安倍議員以外に河村建夫氏が立候補しており、「一方の議員のためだけにローラー作戦を行わない」という事は、選挙に関する知識が少しでもあればわかることです。もちろん実際にローラー作戦が行われたという事実はありません。週刊文春側の今回の回答に対する反論は公開質問状をお読み下さい。 ①②に就いては上杉氏側は全く証拠や証言を示せず、③は腰砕け、④⑤は回答すら出来ていません。そんなことだから回答書が公開されては「困る」というよりも「恥ずかしい」のでしょう。 上杉氏の記事を捏造し、読者に事実と思い込ませる手法は詐欺師の手口にも等しいとの非難を浴びても仕方ないでしょう。 上杉氏の安倍議員に対する記事、テレビでのコメントは事実と異なる事が多く、その大多数が誹謗中傷に満ちたものでした。今まではいちいち指摘してもキリがないと我慢してきましたが、上杉氏の安倍議員に対する記事、コメントはストーカー的にエスカレートしており、また今回の記事で、その記事を事実と信じた人達から議員自身や事務所等への嫌がらせも発生しています。 |
他のメディアでは、産経新聞、東京新聞、テレビ東京、時事通信が「囲み取材には参加していなかった」としており、東京新聞は紙面で共同通信の配信であることを明らかにした。日本テレビ、TBS、テレビ朝日などは取材に対し、取材の過程については答えられない旨を回答。フジテレビは「取材の結果、報道する必要があると判断した」とし、記者が現場にいたかは明らかにしていない。 (中略)辞任会見で鉢呂氏が、議員宿舎での取材を「非公式の懇談」と語ったことについては「議員宿舎の玄関付近での取材は自由であり、扱いについて特段のルールはない」としている。〉 http://digital.asahi.com/articles/TKY201109120533.html?id1=2&id2=cabbajbd こんな程度の取材でニュースを作れるとは日本の記者たちはずいぶんとお気楽な職業に就いているものである。 |
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