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将来有望なミャンマーと日本の関係 民主化でもっと仲良く 欧米に近づく一方で中国と距離


2012/3/16:
ミャンマーの検閲課長「検閲は廃止されるべき」
テイン・セイン大統領は民主化に本気
ミャンマーで尊敬される僧のデモで変化
アウン・サン・スー・チー氏との和解で世界が驚き
欧米に近づく一方で中国と距離
ミャンマーと日本の関係 民主化でもっと仲良く
将来有望なミャンマー、日本も既に外相や経産相が訪問


●ミャンマーの検閲課長「検閲は廃止されるべき」

2012/3/16:以前気になった記事を紹介する投稿をやっていたときに、トップ自ら「検閲廃止を」 ミャンマー、完全自由化も(2011/10/08 19:54 【共同通信】)という記事を紹介していました。
ミャンマー情報省のティン・スウェ出版検閲・登録課長は8日放送された米国の自由アジア放送とのインタビューで「検閲は近い将来廃止されるべきだ」と述べた。

 ミャンマーでは新聞や雑誌などニュースを報道するメディアに対する事前検閲が今も続いているが、検閲部門のトップ自らが不要との考えを明らかにしたことで、報道が完全自由化される可能性が出てきた。

 ティン・スウェ課長は「大半の国で検閲はなくなっている。(現在進めている)民主化と相いれない」と、廃止を検討すべき理由を説明した。

●テイン・セイン大統領は民主化に本気

 このときは「パフォーマンスかな?と思っていたのですが、ミャンマーは本当にかなり変わってきた感じあります。ニュースが少ないので、ザクッとした印象ですが」といった感想を書いていました。このときに「ニュースが少ないので」と書いたように、日本ではミャンマーへの関心は極めて低いようです。

 しかし、テイン・セイン大統領はゴルバチョフか? 「開花」寸前のミャンマー事情を読む(要登録 ダイヤモンド・オンライン 2012/3/15 山田厚史 [ジャーナリスト 元朝日新聞編集委員])という記事があり、冒頭で私の感触を肯定してくれていました。
アジアの発展から取り残されたミャンマーが変貌している。軍事政権が「国民的和解」へと舵を切り、アウンサンスーチーさんも応じた。「民主化路線はどこまで本物か」という疑いの目もあるが、軍籍を離脱したテイン・セイン大統領は本気のようだ。

●ミャンマーで尊敬される僧のデモで変化

 順番は私の都合でかなり変えていますが、この記事からもう少し引用。この変化のきっかけは「僧」であるといったようです。
 経済は停滞し、2007年に仏教僧の反政府デモが起きた。日本では取材カメラマンの長井健司さんが射殺され大きな問題となったが、ミャンマーでは僧侶を軍が容赦なく弾圧したことで社会は騒然となった。上座仏教が人口の90%余りを占めるミャンマーで、僧は特別な存在である。

(中略)社会の安定勢力である僧が権力に立ち向かったことに、政権は強烈な動揺と反省を迫られた。混乱の中でソーウイン首相は病死した。(中略)

 後を託されたのがテイン・セインだった。小柄で温厚、軍人と言うより穏やかな調整型の官僚で、権力者タンシェの側近を務めていた。

●アウン・サン・スー・チー氏との和解で世界が驚き

 "軍の巻き返しで振り出しに戻った改革は以前にもあった"ため、テイン・セイン大統領が、"守旧派が根強い軍の既得権を剥奪する改革をどこまでやり抜けるのか"は注目されていました。結果、テイン・セイン大統領はかなりの改革を進めています。

 2011年発足した議会は、軍人が無選挙で定数の4分の1占め、残りが選挙。民政移管といいつつ、非常時には軍が実権を握るようにな体勢。ただ、それでも議会が発足し、議場で国政が話し合われるのはミャンマーとしては「画期的」です。

 また、2011年9月、大統領は北部カチン州で中国と共同建設している水力発電用大型ダム「ミッソンダム」の開発中止を表明。スーチーさんらが「環境破壊につながる」として反対していたダムでした。

 そのひと月ほど前、政府系の英字新聞に載った写真は世界を驚かせました。テイン・セイン大統領とスーチーさんが並び、背後の建国の父アウンサン将軍の写真が掲げられていたためです。

 民主化派が勢いづくのを恐れ、軍政はアウンサン将軍の存在を無視してきました。その肖像を大統領公邸に飾り、スーチーさんを迎えてツーショットに納まったことで、世界に「ミャンマーは変わった」と印象づけました。

 テイン・セインのもとで民政化の装いは着々と進んでいてます。新憲法は国民投票で承認され、2010年12月に総選挙を実施、翌年3月に国会が招集され大統領制度に移行。最高権力者タンシェ議長が君臨する国家平和発展評議会は解散しました。

 テイン・セイン大統領が既成事実を積み上げていく中、スーチーさんは何の手も打てませんでした。そこで今まで妥協を拒否して非難するだけだったスーチーさんも、中に入って変える路線へ転換したのではないかとしていました。


●欧米に近づく一方で中国と距離

 クリントン国務相がヤンゴンを訪問して、関係の改善に乗り出したアメリカですが、重視しているのはミャンマー政府が中国と距離を置き始めたことだそうです。

 中国は巧みにアジアの他の国への影響力を増すのでそれはすごいなと思いますが、やはりミャンマーも「千年の昔から中国の膨圧に脅かされてきた」といった影響があるようです。ただ、米中どっちかにつくという極端なものではなく、バランスが良いですね。日本人もこれを見習うべきでしょう。
 アウンサンスーチーさんら民主化勢力を弾圧し、国際社会で孤立したミャンマーを支えたのは中国だった。(中略)

 ミャンマーは中国との関係は切れないが、従属はしない。英国の植民地として辛酸をなめた時代があった。この時、手先となって支配したのがインド人で、商売のうまみを吸ったのが華人だった。西欧流の民主主義には抵抗がある。内政に干渉する米国には反発するが、米国と敵対するだけでは損であることは分かっている。中国の支援を受けるが従属はしない。牽制するためにインドとも仲良くする。自主独立を模索する小国の外交術に長けている。

●ミャンマーと日本の関係 民主化でもっと仲良く

 一方の日本は下手っくそなわけですが、作者は「さてそこで日本である」として、以下のようにまとめていました。
大国と緊張関係を強いられるミャンマーにとって、日本はいい位置にある。アウンサン将軍が日本軍と組んで独立運動を進めたつながりもあり、対日感情は悪くない。

 日本が戦後に復活した途上国援助(ODA)はミャンマー(当時はビルマ)から始まった。1960年代から友好関係にあったが、経済制裁する米国に気遣い、関係は希薄になっていた。(中略)

 アジアで友達が少ない日本が対等な関係を築ける相手がミャンマーではないか。

●将来有望なミャンマー、日本も既に外相や経産相が訪問

 "人口6000万人、識字率は高く、仏教が生活に根付く穏やかな社会で、人件費はベトナムの3分の1"ということで、ミャンマーは先進国から注目されています。

 日本も既に2011年12月には玄葉外相が訪問し、凍結していた援助を再開。20122月には枝野経産相が訪れスーチーさんと会談しています。3月にヤンゴンで日本企業の見本市が開かれ、4月にはコシノジュンコさんも加わった文化交流ミッションが現地入りするとのこと。さらにスズキ自動車は自動車生産を再開するべく提携先の選定に入っています。

 以前紹介した記事でも、"安い労働力、優秀な人材を求めてベトナム、タイ、中国の内陸部などに入り込んできたが、今後日本企業は、ミャンマーに向かうであろう"と予想されていました。有望なのです。

 日本とミャンマーは、経済的にも政治的にももっと関係が深くなれると良いですね。


【関連投稿】
  ■日本の中古車であふれるミャンマーで異変 日本車輸入禁止の提案も
  ■群馬県館林市にミャンマーの民族ロヒンギャ族定住 グンマーネタと誤解される
  ■大統領に権限なし!アウン・サン・スー・チー氏の独裁宣言(?)に波紋
  ■ミャンマーでロヒンギャ族迫害 アウンサンスーチー氏も加害者
  ■アウン・サン・スー・チー氏に感じるタレント政治家・世襲議員としての問題点
  ■海外・世界・国際についての投稿まとめ

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