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新種の野菜 はなっこりー・スティックセニョール・ロマネスコ(カリブロ)・トマピー・ハクランなど


 以前のカボッコリーの名前の由来と特徴では、ブロッコリーは、同じアブラナ科の大根とかけ合わせてブロッコン、同じくアブラナ科のカリフラワーとかけ合わせてブロッコフラワー(カリブロ)、アブラナ科の中国野菜サイシン(菜心)とかけ合わせてはなっこりー(名前の由来は花菜)となったという話が出てきました。

 結局、かぼっコリーはそういうのじゃなかったのですけど、それ以外のブロッコンなど、二種類の野菜を掛け合わせて作られた野菜をハイブリッド野菜と呼ぶそうです。今日はそういうのをいくつか。(2012/3/19)

 「実はかなり昔からあったロマネスコ」「ロマネスコはブロッコリーとカリフラワーどっちに近い?」を追加し、全体に修正しました。(2018/02/07)


●名前も可愛らしい「はなっこりー」

2012/3/19:ブロッコリー+サイシン(菜心) 山口県でブロッコリーと中国野菜のサイシンを掛け合わせた野菜。2003年市場に登場したが、まだ生産量は全国に流通するほどには達していないとのこと。(Wikipediaより)

2018/02/07追記:以前探したときは全然見つからず、テーマ選びに失敗したかと思ったのですけど、今見ると結構売っています。


 楽天もアマゾンも両方見つかりました。



●サカタのタネが作った「スティックセニョール」

 サカタのタネにより開発された、ブロッコリーと中国野菜カイランを掛け合わせた野菜[。主に花と共に伸びる茎を食べるブロッコリーとして流通。(Wikipediaより)


 良かった、見つかりました。

 これでもかと言うほど、茎が長いです。アマゾンも発見。



●別名が多いロマネスコは、カリブロ、ブロッコフラワー、カリッコリーなどとも

 ブロッコリーに味の似たカリフラワーの変種。イタリア・ローマ近郊で開発され、1990年代よりヨーロッパで流通している。単にカリフラワーの形でブロッコリーのような緑色をしたものと、フラクタル図形をした多数の突起が特徴の2種類があり、味はカリフラワーに近い。日本では「カリブロ」「カリブロ」等の名称でも流通している。 ((Wikipediaより)

 カリブロ(ロマネスコ)に関してはハイブリッド野菜で分類されているところがあったので入れましたが、説明を読むと違うような気もします。以前、私は「アブラナ科のカリフラワーとかけ合わせてブロッコフラワー(カリブロ)」と書いているので、どこかでそういう表記があったのだは思うんですけど…。

 ロマネスコは見た目が独特で「きれい」というより、「美しい」と言いたくなる形状。アートのようです。





●実はかなり昔からあったロマネスコ

2018/02/07追記:今回追記したのは、ロマネスコが実際には新種じゃないらしいというのを知ったためでした。ロマネスコ - Wikipediaによると、16世紀にローマ近郊で開発されたとされています。これには異論もあるのですけど、ドイツでも同時期から栽培の記録があるとのことで、古いことは間違いありません。

 カリフラワーよりむしろ古いと書いているサイトもあったものの、こちらは間違いのよう。カリフラワーは15世紀にはできていたようで、カリフラワーの方が古いです。どちらも昔から有るんですね。ただ、ロマネスコの生産が盛んになって知名度が上がったのは最近という話です。

 ローマ近郊で開発されたとありました。これは名前の由来ともなっています。日本でのロマネスコという名前は、イタリア語での呼び名である Broccolo Romanesco(ブロッコロ・ロマネスコ、ローマのブロッコリーの意)に由来するそうです。


●ロマネスコはブロッコリーとカリフラワーどっちに近い?

 前掲の写真を見てわかるように、色は黄緑色(クリーム色から緑色の中間色)。姿はブロッコリーに近く背が高めで葉は展開します。一方、頂花蕾のみで側枝は発達せずカリフラワーの性質を示すというややこしいことに。また、味はブロッコリーに近く、食感はカリフラワーに近いとやはりよくわかりません。

 この様に中間的な性質から、野菜市場、種子市場ともにどちらの品種とするか混乱があるとのこと。さらに緑色のカリフラワー(broccoflower)との混同が、これに輪を掛けているといいます。ああ、ブロッコフラワーは別名じゃなくて、別種なのか。これも私が以前見た情報が間違っていたんですね。

 一応、現状、ロマネスコは分類上カリフラワーとなっています。一方で、呼び名はブロッコリー(英: Romanesco broccoli)が優勢となっており、やはり混乱します。

 私が知りたかったのは、緑黄色野菜かどうか。ただ、検索しても、βカロテンの量を記載したサイトはなし。なので、推測になるものの、分類上はカリフラワーということで、おそらくカリフラワーと同じ淡色野菜でしょう。

 Wikipediaによれば、栄養価はおおよそブロッコリーなどと同じであるが、ビタミンCの含量は1)ブロッコリー、2)カリフラワー、3)ロマネスコの順だとのこと。βカロテンはビタミンAと関連する物質であり、こちらもやはりビタミンCと同様に少ないのではないかと想像しています。


●失敗作で消えてしまった「ポマト」

2012/3/19:上記以外は、売っていることが全然確認できなくて弱りました。仕方ないのであとは名前だけ紹介。

 ポマト(pomato)は、細胞融合によって作られたジャガイモ(potato)とトマト(tomato)の雑種。ポマトの「ポ」はたぶんポテトの「ポ」なんでしょうね。ジャガイモの茎にトマトを接いだ「ジャガトマ」というのもありますが、これとは異なります。

 1978年に西ドイツ(当時)のマックス・プランク研究所(分子細胞生物学・遺伝学研究所)のメルヒャーズ(Melchers)が初めて作出したもの。

 ポマトは本来ジャガイモとトマトの一挙両得を狙ったものではなく、暖地性のトマトにジャガイモの耐寒性を持たせる目的で開発されたのだそうな。ところが、完成した植物はトマトとしてもジャガイモとしても不完全で役に立たない失敗作であり、一時期未来の植物と注目されたポマトは消えていったとのこと。(Wikipediaより)

 どうも失敗作だった模様。じゃあ、今は見つからなくて当然でしたね。


●トマトの様な形をした新種のパプリカ「トマピー」

 トマピーは花柄で、トマトの様な形をした新種のパプリカです。濃い鮮やかな紅色で、肉厚であり、パリっとした歯ごたえと、口に広がるみずみずしさは気品のある香りとほのかな甘味をともなっています。

 トマピーにはピーマンの様な独特の苦味や臭いがほとんどないので、ピーマン嫌いの子供たちでもサラダとして生で食べられます。

 トマピーのビタミンCはレモンの2倍もあり、ビタミンAとB2もそれぞれピーマンの数倍も含まれています。また、煮ても焼いてもほとんど退色しません。 (トマピー 神果神戸株式会社より)

↓2012/10/22に調べ直すと、売り切れですが栽培セットの写真を発見。




●「ハクラン」は実在するけど、「レタモン」は嘘

他に名前が出ていた 「ハクラン」は、ハクサイとカンランの雑種。細胞融合による新種作成の成功例だそうです。(Wikipediaより)

 一方、「レタモン」というのがあると聞いたのでWikipedia内で検索したら、架空の植物一覧がヒット。

 「レタモン(ファイブミニCM・レタスとレモンの交配)」とあったので、この情報は間違いのようでした。


●遺伝子に組み換えで強烈に青いブルー・イチゴが誕生

 さらに、交配品種ではありませんけど、強烈に青いブルー・イチゴが誕生…寒さに強い遺伝子に組み換え(らばQ 2012年03月16日 08:46)というニュースも最近ありました。

 ハイブリッドと限定せずに、新野菜などのテーマにすれば、写真も集まりやすかったかもしれません。
目の覚めるような濃い青色をしているこのイチゴは、科学者により人工的に作られたものです。

遺伝子組換えにより出来た食品なのですが、ちょっと変わった遺伝子が組み込まれました。

北極に生息する魚のカレイの中には、凍てつく水温から身を守るため、凍結を防止するための物質を作り出す種がいるそうです。

その特徴に目を向けた科学者が、この凍結防止遺伝子だけを抽出してイチゴの苗に注入、その結果誕生したのがこのブルー・ストロベリーです。

この青いイチゴは氷点下の過酷な気候を耐え抜くことができ、冷凍庫に入れてもペーストっぽくならないとのことです。(中略)

「もしかして魚(カレイ)の味がするの?」と心配する人もいましたが、遺伝子として抽出する以外に魚に触れることはないので大丈夫とのこと。でも、さすがに現段階で食べるのは不安がありますよね。

 抵抗ある方も多いでしょうが、私は食べてみたいなと思います。


【本文中でリンクした投稿】
  ■カボッコリーの名前の由来と特徴

【関連投稿】
  ■主な緑黄色野菜一覧 と 実は緑黄色野菜じゃない淡色野菜の種類
  ■ほうれん草の語源・由来 意味はペルシャ草、以前は唐菜(中国菜)
  ■日本のかぼちゃの英語、実はパンプキン(pumpkin)じゃなかった……
  ■冷蔵庫に入れない野菜・野菜室に入れる野菜 その他食材の長持ち保存の仕方
  ■不自然な工場野菜が人気の理由 高齢者の意外な支持、安全・安心など
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