●お布施には相場があるか ご法事の時などに尋ねられることがあります。 はっきり言って世間相場という考え方で言えるものではありません。 お布施の基本的な考え方を申しますと。お坊さんへの対価的なお礼と考えられ勝ちですが、それは違います。経済的に余裕がある人はあるように、ない人はそれなりに分に応じてすることです。 御布施の基準を何処におくかという考え方の一つに「生かされている悦び・恵まれている感謝の印として収入の一割を仏に喜捨する」と言った人がありました。 また布施は僧個人にする場合と、お寺に対してするという事があります。 僧個人にする場合は、その僧の法施に対して信仰上の表信を財施として如何に分相応にするか、お寺に対して財施をする場合、お寺の規模にもよるし、運営上の仕組みも異なりますから一概には申せません。 例えば「禅昌寺」を百戸の檀信徒で維持するのと、五百戸・千戸の檀信徒で維持する事を考えてみますと、当然一檀信徒の負担も異なってきますから、世間で言われる「お布施の相場」という物は決められる物ではありません。 お寺に対する表信の表し方が分からないお方の為に、「しおり」と共に「禅昌寺檀信徒規約」「禅昌寺志納基準」を作っております。 禅昌寺護持会へ入会を希望されるお方にはお送りさせて頂きます。 (三)お布施について(日光山禅昌寺) |
お布施 お布施は、葬儀や法事などで読経をしていただいたお礼として僧侶に差し上げる金品のことです。 仏教には「利他」という言葉があります。「利己」の反対です。 人のために尽くす行為の尊さを説いています。 僧侶が修行に励み、その徳の深さをもって在家の私たちを導き、死者の往生を願ってもらうために布施をするのです。 たいていの方は出家しているわけではありませんから、法の体得を求めて出家している僧侶に布施することが、ひいては私たちの仏道修行になるのです。 お布施はどのくらいの金額を包めばいいのかという質問をされる方がおられます。お布施は心が大切です。 金額的に決まったものではありませんので、気持ちを込めて包めばよいと思います。 どうしても気になる場合は、直接僧侶に聞いてみるとよいでしょう。 霊園などでは、お布施の金額を決めていることがほとんどなので、管理事務所などで確認してみるといいでしょう。 霊園で金額を決めているのは、「気持ちでいいですよ」というと、たいていの方がいわゆる相場よりも多い金額をお布施するからだそうです。 お墓や墓石、仏事・法要についての豆知識 |
法事のお布施の金額について 法事の際に僧侶に読経や戒名を頂いたお礼として渡すお金をお布施と言います。法事のお布施の金額は法事の年忌や規模の大きさにもよって違います。相場のような金額も存在せず、あくまでも志といった思いから渡すものなんで一般的な金額というのもないのです。しかし、法事のお布施などは僧侶にとっては大事な資金源であり、お寺の維持経費などに回される場合もあるのでそれらを考慮してあげる必要があるでしょう。 各お寺ごとの考え方があるようなので直接問い合わせるかそこのお寺で法事を行った人なんかに聞いてみると良いでしょう。ただし、菩提寺ではなく葬儀社に依頼して手配してもらった僧侶であれば法事の際は葬儀社に聞くと教えてくれるでしょう。 法事の金額(雑学部屋へようこそ) |
お坊さんのお布施 そもそもお布施というのは文字通り「施し」でありますから、これに料金が定められていること自体不思議に思います。 しかし、寺は葬儀や法事をするためにのみ存在するのではなく、仏法を広めていく拠点としての存在の方が第一義なのです。仏法を広めていくためには、僧侶の生活費や伝道費など、様々な経費が必要となります。 葬儀や法事のお布施は、そうした経費を賄うためのサイドビジネスと考えた場合、そこそこの金額が要求されるのも致し方ないこととも考えます。 (中略) 寺は「寺と檀家」という関係の中で維持されています。「檀家」というのは現代の言葉に直すと「スポンサー」ということです。言い換えれば、NPO法人を維持していくための「会員」と同じということです。 そう考えていくと、ことお葬式についてのみは、「講」であったり「互助会」であるということが言えます。寺が葬式を執行するのは、会員や信者の家族が亡くなられた場合に出向くということが本来の姿なのかもしれません。つまり、会員や信者でない方のお葬式は別の体系に属するのですねぇ。 (中略)葬儀へ坊さんが出てくるのは、何かの関係の中で出てくるのです。それは生前のおつきあいとか、親族が寺の檀家であるとかということですから、全く今まで関係を持たなかった方のお葬式に、お経の合唱団(あるいはソリスト)として雇われていくということ自体がおかしい状態なのです。 それを敢えてという事であれば、当然お布施は会員外として扱われる事になります。日常的に会員(檀家)が寺(伝道の拠点)を維持しているのですから、一見(いちげん)さんにはそれ相応の要求が為されるのは当然かも知れません。 寺は葬式をするためのみに存在するのではないということを認識していただければ、関係の中でお布施の額が変わってくるということが理解してもらえるのではないかと思うのです。 葬儀のお布施 |
そもそも、私たちとお寺とでは、「お布施」に対しての認識に大きなギャップがあるのです。 そのギャップとは、簡単にいえばこういうこと。 ● 消費者 = 読経・戒名などに対しての「費用」 ● お寺 = 費用と言う考え方ではなく、あくまでも「お布施」 本来、仏教的な意味でのお布施とは、何らかの形でお寺を助けることで功徳(くどく=良い行ない)を積むことができるというものです。 ですから、必ずしもお金でなければならないというものではなく、お寺の掃除に行くのもお布施ですし、行事の手伝いを買ってでるのもお布施なのです。 お葬式のときにお金を渡すお布施は、いろいろな方法がある中で、お金という方法をとって、お布施をしているということになるのです。 そして、これがお寺の意識を知る上で大事なことなのですが、お布施とはあなたが自分のために「させていただくもの」であって、「してあげるもの」ではないのです。 そんなこと言っても、お金が出て行くことには変わりありませんよね。でも、この意識のギャップがあるということは、気に留めておいてください。 このギャップを埋めるのって、かなり大変そうです・・・。 と、いうわけで、「お布施」には定価なんてありませんし、 「宗派」「地域」「お寺の格式」「御住職の考え方」「これまでの付き合い方」 などによって、金額が異なってきますので、本来ならば「お布施とはこれくらいが相場」なんてこと、一概には言えないのかもしれません。 【コラム-葬儀費用節約の極意-その7】お布施って何?|葬儀相談員 市川愛事務所 リリーフ |
信仰心の強い方で、熱心な信者さんである場合は、お布施がなんたるかを承知していますので、ご自身の判断でお布施の金額なども決めておられるのだと思います。 しかし、無宗教の方で、なんとなく慣習に従って仏式での葬送をお選びになったご遺族にとっては、お布施の意味、金額、相場がちんぷんかんぷん・・・ はっきりしてよ!というのが本音です。 今時、お気持ちで結構ですよ!などと言われてもピンとこないですよね。 (中略) そもそも無宗教である方たちに、宗教的な考え方で「お布施はお気持ちで」などと押し付けるのは良くありません。 無宗教の方たちにとって、お布施と呼ばれるものは、ただの葬儀費用の一部なのです。 金額を明確にするのが親切というものです。 少々短絡的かもしれませんが、お布施に関するこのような議論も、寺院の本来の取り組みでなくせるはずです。 檀家や葬式に頼らず、布教活動を通じてもっと尊い存在となって頂きたいと願います。 お布施に関するコラム |
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