2012/3/30:
●ゲームは暴力に繋がると警告入れる法案、アメリカでバカ議員が提出
●ゲーム内容が暴力的でなくても「暴力的なゲームで~」のラベル
●バカ議員は諦めない!過去にもゲームに警告文を入れようとして失敗
●欠陥のある調査と役に立たない科学…ボロクソに言われている主張
●ゲームがマルチタスクや子どもの想像力に影響を及ぼす…という研究
●ゲームは暴力に繋がると警告入れる法案、アメリカでバカ議員が提出
2012/3/30:以前の
ゲームと犯罪に因果関係はある?暴力が減少したある意外な出来事と合わせて読んでほしいような話なのですけど、ゲームは暴力に繋がると警告を入れる法案がアメリカで提出されたそうです。
この関連の記事でゲーム反対派の議員をバカ議員と書いているのを読んで、最初てっきりそのような科学的根拠のない主張をする議員はバカだと揶揄しているのだと思ってしまいました。ただ、よくよく読むと、バカというのは名前だったみたいです。
「タバコ同様にビデオゲームにも警告ラベルを貼付けるべき」という法案、米国で提出される (2012-03-22 07:00:00 財経新聞)によると、「ビデオゲームの暴力を警告するラベル表示に関する法案」を提出した米国下院議員は、Joe BacaさんとFrank Wolfさん。前者がバカさんなんですね。
●ゲーム内容が暴力的でなくても「暴力的なゲームで~」のラベル
記事では、この法案について、以下のように紹介しています。どうも暴力的かどうかすら考えずにラベリングしようというもので、バカ議員はかなり過激なゲーム反対派なのかもしれません。
<同法案は、「EC(3歳以上対象)」の格付けがされているビデオゲーム以外はすべて、「警告:暴力的なビデオゲームに晒されると攻撃的な行動に繋がることが明らかにされています」との警告文を記載したラベル表示を行うよう提案している(本家/.、The Hill、ars technica記事)。
同法案では、「E(6歳以上)」及び「E10+(10歳以上)」、「T(13歳以上)」、「M(17歳以上)」、「A(18歳以上)」に格付けされているビデオゲーム、つまり
大半のゲームが、暴力的であるか否かに関わらず警告ラベル表示の対象となっている。>
また、もうひとりのWolf(ウルフ、ヴォルフ?)さんは、「喫煙家に対して喫煙が健康に及ぼす被害を警告しているように、保護者や子供達に対しても、暴力的なビデオゲームと攻撃的な振る舞いの関連性を示す科学的証拠が次々と出てきているとことを警告するべきである」と主張しているそうです。
●バカ議員は諦めない!過去にもゲームに警告文を入れようとして失敗
他にも「暴力的なビデオゲームと攻撃的な振る舞いの関連性を示す科学的証拠が次々と出てきている」と主張しているとのこと。ただ、
ゲームと犯罪に因果関係はある?暴力が減少したある意外な出来事では、違う話が出ており、ここらへんは慎重に見る必要がありそうでした。
この問題に関しては、
諦めません! 米議員:ゲームにタバコのような警告文を入れるよう今年も要求(2012.03.22 22:40 Kotaku JAPAN)という記事で詳しいです。こちらによると、どうやら初めての提出ではなかったみたいです。
<ジョー・バカ議員が今年も法案をひっさげ帰ってきました。どうやら昨年同様、警告文をゲームのパッケージに入れるよう義務付ける法案を提出しています>
こちらの記事には"この法案が通ると、レーティングがEC(3才以上向け)以外のアメリカで販売されるゲームのパッケージには上記のような文が載ることになってしまいます"とあり、最初のものより広範に警告が入る感じでした。
●欠陥のある調査と役に立たない科学…ボロクソに言われている主張
さらに、こちらの記事では、法案提出に対するアメリカのゲーム関連の業界団体「エンターテインメントソフトウェア協会」(ESA)の反論を掲載。
「残念ながら、バカ議員の違憲な法案(2002年以降、連続する6つの議会で無駄に終わり続けている)は、欠陥のある調査と役に立たない科学で、不必要に保護者を心配にさせています。(中略)独立した研究者によればビデオゲームと現実の暴力に関する因果関係は見つかっていません。」
他にも、暴力的なゲームを遊ぶ人は、その暴力性をゲーム中で発散することで、現実世界では暴力を行使しないという研究結果もあると紹介されていました。
一方、同じKotaku JAPANは
マルチタスクならまかせて! ゲームは脳の認識能力を向上させることが判明(2012.03.08 21:40 中川真知子)において、"インディアナ大学の研究によると、暴力的なゲームは短期間で脳の感情的な機能に変化を及ぼす"という話も載せていました。
これは私が
ゲームと犯罪に因果関係はある?暴力が減少したある意外な出来事で、短期的な影響と長期的な影響は違うと書いたことの元の研究かもしれません。
●ゲームがマルチタスクや子どもの想像力に影響を及ぼす…という研究
それから、こちらの記事のメインは、研究者は『スタークラフト 2』をプレイした15万人のゲーム内での行動を調査した結果、以下のような結論に達したという話でした。
「アクションゲームをプレイする人達は、そうでない人に比べ、正確性を犠牲にすることなく素早く判断を下すことができます。そして熟練したゲーマーは、混乱することなく同時に複数の事に対して注意を払うことが可能です。」(Wall Street Journal より抄訳)
また、ミシガン州立大学が中学生を対象にした研究によれば、どんな種類のゲームでも子供の想像力を増長すると結論づけられています。これらはむしろプラスだといった話でした。
【本文中でリンクした投稿】
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