小川榮太郎さんの話ふたつをまとめ。こちらのページで書いていたのは、<安倍首相が絶賛していた小川榮太郎氏、マルチ商法や私的流用問題>ですが、それ以前に書いていた<アマゾンレビューがひどい安倍首相本の小川榮太郎、杉田水脈擁護でLGBTと痴漢を同一視>を後半にまとめています。
2018/12/09:
●杉田水脈議員のLGBT擁護の小川榮太郎氏、マルチ商法をやっていた
●小川榮太郎氏は安倍首相が絶賛、百田尚樹氏・上念司氏・有本香氏などと活動
●仲良く仕事をしてきたのに問題が起きて慌てて切り捨て
●金の私的流用では田母神俊雄氏、マルチでは竹田恒泰氏も
2018/09/26:
●小川榮太郎氏、杉田水脈議員擁護でLGBTと痴漢を同一視
●保守派が讃える「親日国」台湾出身者も新潮社前でデモ
2013/7/17:
●在特会に理解を示しすぎな『ネットと愛国』
●『ネットと愛国』のアマゾンレビューがひどい レビュー荒らしか?
●小川榮太郎氏の『約束の日 安倍晋三試論』のアマゾンレビューもひどかった
●小川榮太郎氏は生長の家関連団体幹部、統一教会の支援などの噂
●杉田水脈議員のLGBT擁護の小川榮太郎氏、マルチ商法をやっていた
2018/12/09:政治関係で見逃していた興味深い話がいくつかありました。その一つが、<アマゾンレビューがひどい安倍首相本の小川榮太郎、杉田水脈擁護でLGBTと痴漢を同一視>(後半にまとめ)で書いた小川榮太郎さん。ネットワークビジネス、いわゆる「マルチ商法」をやっていた…という話です。
これは疑惑ではなく、事実。というのも、小川さんが代表取締役を務める「有限会社光明藏」(05年設立)の会社登記簿の目的欄に明記されているため。ズバリ〈1.ネットワークビジネスによる健康食品・栄養補助食品・日用品雑貨・化粧品の購入、小売販売及び販売促進、斡旋〉とあるそうです。
また、小川さんも「週刊文春」の取材に対し、「どうしても一生(引用者注:本や記事を?)書き続けたかったので、生活のための収入手段を複数持っていた。清涼飲料水とかそういうものを売るために、母親や当時の妻と家内工業的に一生懸命やりました」と認めています。関係ないですけど、「当時の妻」という言い方をしているのは離婚されているんでしょうね。
(
『新潮45』休刊論文 小川榮太郎氏に「ネットワークビジネス」の過去 | 文春オンライン 2018/10/03より)
●小川榮太郎氏は安倍首相が絶賛、百田尚樹氏・上念司氏・有本香氏などと活動
首相周辺によると、「小川氏と言えば、『約束の日 安倍晋三試論』の筆者で、“安倍首相の応援団長”とも言える人物です。首相も小川氏の評論活動を『切れ味鋭い』と絶賛してきました」とのことで、小川榮太郎さんはsの安倍首相も褒めていた立派な方だったようです!
他の右派の方とも仲が良いようで、例えば、百田尚樹さんは何度かゲストとして呼んでいたみたいですね。上念司さんや有本香さんともいっしょに動いていた感じです。有本香さんは、「仲の良いお友達」と公言していたとのこと。ここらへんはネットで人気のある右派でおなじみのメンツです。
さらに、百田尚樹さんは、小川榮太郎さんの書籍を読むようにも勧めていました。また、「放送法遵守を求める視聴者の会」は、百田尚樹さんが代表、小川榮太郎さんが事務局長を務めていたという関係も。これまた右派の産経新聞が、
テレビ報道の「偏向」を突く 作家の百田尚樹氏が新しい代表に就いた「放送法遵守を求める視聴者の会」とはどのような団体か - 産経ニュース(2017.4.11 12:00)という大げさな記事をで紹介しました。
●仲良く仕事をしてきたのに問題が起きて慌てて切り捨て
ところが、こうして産経新聞が称賛していた「放送法遵守を求める視聴者の会」で、会計処理を担当していた小川さんに私的流用の話が持ち上がり、揉めていたとのこと。そして、先のマルチ商法報道とともに文春がこの金銭トラブルを報道しようとしたために、慌てて彼らは大の仲良しであったはずの小川榮太郎さんを切り捨てていました。
ニコニコチャンネルの「百田尚樹チャンネル」で前述の3人が、金銭トラブルについて小川榮太郎さんを批判。百田尚樹さんは「小川さんがどういう人かっていうのは、僕らもよくわからないんですよ、じつは」としていたそうです。上記までの話が知っていると、「えええええ!?」とひっくり返るような発言ですね。
文春の報道によると、やはり右派である「視聴者の会」のすぎやまこういちさんが代表呼びかけ人を辞任したのは、この金銭トラブルだった模様。新代表に百田尚樹さんがなっていました。ただ、先の産経新聞の報道でわかるように、この時点では小川榮太郎さんはまだ事務局長をやっているんですよね。すぎやまさん以外はどうも大きく問題視しなかったようです。
(
安倍応援団の小川榮太郎切りが醜悪!百田、上念、有本、WiLLが小川の悪口と「自分は関係ない」の大合唱|LITERA/リテラ 2018.10.05より)
●金の私的流用では田母神俊雄氏、マルチでは竹田恒泰氏も
右派のお金の問題というと、田母神俊雄さんが思い浮かびます。運動員の買収の他、愛人と報道されている知人女性に洋服を買うといった私的流用も行っていました。
また、このときはかつての仲間からの切り捨ても行われていて、それも似たところ。これは、
三橋貴明「田母神俊雄は最もクリーンな候補」→「田母神氏は嘘つき」で書いている話。右派の親分である安倍首相も森友学園問題では、籠池泰典元理事長の切り捨てを行っていましたね。
あと、以前、マルチ関連で、
詐欺関連の疑惑が多い竹田恒泰氏 マルチ商法・霊感商法・保管料問題といった過去の報道というのも書いています。保守派はこんなんばっかりですね…。
2021/05/05追記:その後、安倍首相の招待枠で、桜を見る会に複数のマルチ商法の人が来て、勧誘に利用されるということが起きています。また、マルチ商法団体が問題視されていたにも関わらず、政治案件とされて対応が大きく遅れて、被害が拡大されたことも指摘されていました。
●小川榮太郎氏、杉田水脈議員擁護でLGBTと痴漢を同一視
2018/09/26:杉田水脈議員の問題はタイミングを逸して書いていませんでしたが、小川榮太郎さんの名前を見て、アマゾンレビューがひどかった安倍首相本を書いていた人だ!と思って、ここに追記することに。
まず問題だったのは、保守派月刊誌『新潮45』8月号で、自民党の杉田水脈衆院議員が、LGBTカップルは子どもをつくらないから「生産性がない」「そこに税金を投入することが果たしていいのか」と主張したこと。当然、批判を浴びたのですけど、これに自民党内から擁護が出たことで、問題は杉田議員だけでなく自民党にもあることが判明していました。
さらに『新潮45』の最新刊10月号で、「そんなにおかしいか『杉田水脈(みお)』論文」を特集し、火に油を注ぐことに。文芸評論家ということになっている小川栄太郎さんは、「生きづらさ」という点でLGBTと痴漢を同列視し、「彼らの触る権利を社会は保障すべきではないのか。触られる女のショックを思えというか」というめちゃくちゃなことを書いていたそうです。
(
『新潮45』の杉田氏擁護特集/社内から批判、作家も/「差別を野放しするな」 2018年9月22日より)
●保守派が讃える「親日国」台湾出身者も新潮社前でデモ
喧嘩を売ってさらに炎上したためか、新潮社では『新潮45』の休刊を発表。ただ、何が悪かったのかの検証をしていませんし、納得できない人らが新潮社前でデモ。
保守派が親日国と持ち上げる台湾出身の男性も「杉田氏一人の寄稿だけではなく、組織ぐるみで擁護をしたことに怒りを覚えた。新潮社は掲載内容のどこが間違っていたのか、きちんと説明すべきだ」と怒っていました。
(
「組織ぐるみ擁護に怒り」新潮社前でデモ 毎日新聞2018年9月25日 21時34分(最終更新 9月25日 22時52分より)
確か台湾は日本よりLGBTへの理解が進んでいるんじゃなかったかな、前になにか書いた気がします。…ブログ内を検索してみると、出てきましたわ。
アジア初の同性婚容認は台湾 同性婚認めない現行民法は「違憲」と判断ですね。保守派の人は、台湾にシンパシーを感じているみたいですけど、実際には保守派の思想と似た国ではないのかもしれません。
LGBT問題はここまで。以降はもともと書いていた小川榮太郎さんの本などに関する投稿です。
●在特会に理解を示しすぎな『ネットと愛国』という本はネトウヨ本?
2013/7/17:初っ端をすっ飛ばして読んだため、最初はてっきり『ネットと愛国』はネット愛国者を讃えた本だと思っていて、読み進むうちにあれ?と思いました。実際は、こういう本だそうです。
ネットと愛国 在特会の「闇」を追いかけて (g2book)
内容紹介
第三十四回講談社ノンフィクション賞受賞作、そして第四十四回大宅壮一ノンフィクション賞候補作品。
聞くに堪えないようなヘイトスピーチを駆使して集団街宣を行う、日本最大の「市民保守団体」、在特会(在日特権を許さない市民の会 会員数約1万人)。
だが、取材に応じた個々のメンバーは、その大半がどことなく頼りなげで大人しい、ごく普通の、イマドキの若者たちだった・・・・・・。
いったい彼らは何に魅せられ、怨嗟と憎悪のレイシズムに走るのか。
現代日本が抱える新たなタブー集団に体当たりで切り込んだ鮮烈なノンフィクション。
彼らはわれわれ日本人の“意識”が生み出した怪物ではないのか?
彼らがネットとともに台頭してきたのは確かだが、この現象には、もっと大きな背景があるのではないだろうか。
著者・安田浩一氏の徹底取材はこうした疑問から始まった。
2010年末から2011年にかけて、ノンフィクション雑誌「G2」に掲載され、大きな反響を呼んだ傑作ルポルタージュ、待望の単行本化。
ただし、内容としてはむしろ"「在特会に理解を示しすぎだ」という批評がされるくらい、この本は在特会に対する「理解」を重視している"そうで、"リアルな存在としての在特会を理解しようとせずに批判する側への警鐘"になっているそうです。
●『ネットと愛国』のアマゾンレビューがひどい レビュー荒らしか?
じゃあ、あんまり徹底的な批判じゃないよね?という話なのですが、
ネットと愛国のamazonレビューを分析してみる - 情報の海の漂流者によると、それでも許せない右派の方はいるようで、レビュー荒らしのようなことが行われていたとのこと。
このページの作者がご覧になった時点で、レビューの星の数は5と1に二分された状態でした。しかし、以下のように中身を見ていくと、最低評価の星1をつけている人に政治活動の気配があったようです。また、レビュー回数が少ない人ほど低評価という傾向もあったといいます。
総レビュー数1回(この本以外にレビューなし)のユーザーで星1を付けている人が4人(ネットと愛国専用dis)
総レビュー数1回(この本以外にレビューなし)のユーザーで星5をつけている人は0人
総レビュー数2回で、嫌韓・嫌中関係の活動のみのユーザーで星1をつけている人が3名(嫌韓・嫌中活動専用アカウント)
(フジデモ関係・sengoku38関係・韓国産の焼酎?で以前にレビュー荒らし行為が行われた商品)
レビュー件数70件程のうち7件がこんな感じだったら、そりゃ評価が二つに割れてしまうだろうなぁという感じ。
●小川榮太郎氏の『約束の日 安倍晋三試論』のアマゾンレビューもひどかった
これで思い出したのが、池田信夫さんの話。安倍晋三さんが総裁に選ばれるちょっと前の頃、朝日新聞批判の日記の中で、小川榮太郎氏の『約束の日 安倍晋三試論』について、以下のようなことを書いていました。こちらのアマゾンレビューは逆方向のひどさだったのです。
<本書は安倍晋三氏の自民党総裁選のために出版された「提灯本」で、私だけでなく多くの人に寄贈されたようだ。
アマゾンでも8位に入り、66件の書評がついているが、すべて似たような文体で本書を絶賛している。これは世耕元補佐官の得意の「メディア戦略」かもしれない>
(
2012年09月27日 12:15 安倍晋三vs朝日新聞より)
約束の日 安倍晋三試論
世耕元補佐官というのは、世耕弘成さんですね。私はむしろ好きな方の政治家だったんですが、これのせいで何かイメージが悪くなりました。まあ、池田信夫さんが言っているだけで、証拠はないんですけどね。ただし、この前の
ネトサポの工作、自民党の平井卓也議員が告白 自身も「あべぴょん、がんばれ」「黙れ、ばばあ!」と自演コメントの件もありますし、思い出してみてますますありそうな気がしてくる今日このごろです。
●小川榮太郎氏は生長の家関連団体幹部、統一教会の支援などの噂
余談ですが、「約束の日 安倍晋三試論」作者の小川榮太郎さんを検索すると、新宗教団体「生長の家」関連団体の幹部だという噂が出ています。また、その関係かは不明ですが、とりあえず安倍晋三さんは実際に「生長の家」関連団体で講演したという話もあります。でも、安倍晋三さんで宗教と言えば、統一教会(
韓国統一教会と政治家 安倍晋三、麻生太郎、鳩山由紀夫、中曽根康弘、ジョージ・ブッシュなど参照)だったので、こういうのは割と自由なんだなと思いました
…と書いていましたが、「生長の家」そのものではなく、関連団体だったみたいですので訂正。「創誠天志塾」という団体さん。ここは統一教会の世界日報が支援しているとのこと。そうなると統一教会の公認だったということで、私の最後の疑問は解決します。
あと、「噂」のまま済ましておくのもあれなんで、もうちょっと検索。生長の家や世界日報が協賛する団体「日本経済人懇話会」を母体に設立した団体の後継団体が「創誠天志塾」、小川榮太郎さんは前身の幹事長、「創誠天志塾」の塾長というところは確認しました。ソースを明らかにしてまとめた方が良いと思いますが、これをメインに書くのは選挙期間中の微妙な時期だと嫌なので、後にします。
とりあえず、リンクは1つだけ。今は協賛企業から消えているので、過去の魚拓です。魚拓も消されるおそれはあるので、一応ローカルに保存はしました。
http://megalodon.jp/2012-0226-1530-55/www.nikkeikon.jp/j31-a.html【本文中でリンクした投稿】
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詐欺関連の疑惑が多い竹田恒泰氏 マルチ商法・霊感商法・保管料問題といった過去の報道 ■
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