Appendix

広告

Entries

内定辞退メールは禁忌、引き止めという名の嫌がらせも


2012/4/26:
●採用試験には企業のブランド価値を下げる機会がたくさんある!
●内定辞退に引き止めという名の嫌がらせ「九州まで来い」
●入れ代わり立ち代わり社員からしつこく電話・メールという異常さ
●他社の採用を間違いなく全部断われ!内定学生に圧力をかけ続けた結果…
●内定辞退メールは禁忌、学生側にもきちんとした断り方が必要
●今の内定辞退のひきとめは甘い…バブル時代はもっとすごかった!
●内定辞退や「他社には行きません」の約束破りは法律違反になる?
●辞退者が出ることを想定できていない?アホなこと言う担当者も


●採用試験には企業のブランド価値を下げる機会がたくさんある!

2012/4/26:きちんとそこまで考えている会社ってあんまりない気がしますけど、採用試験というのは企業にとって採用は下手するとブランド価値や評判を下げるリスクも大きいと思います。だって、「落ちた」というだけで、たいてい良い思いはしません。しかも、不快感を残すような採用活動や落とし方をしてしまった場合はなおさらです。

 でも、今日は落とされる話ではなく、内定を貰った人が企業側をお断りする話という。以下のようなぜいたくな悩みのお話がテーマです。

<2社以上から内定をもらうと、どこかは辞退しないといけなくなる。内定をたくさんもらったらどうしよう――まだ選考途中の学生にとってはぜいたくな悩みかもしれないが、いざという時に困らないよう、内定を断るとどうなるのか>


●内定辞退に引き止めという名の嫌がらせ「九州まで来い」

 元にする記事は、「この会社は最初に私の言ったようなこと全く考えていないんだろうな」という感じのタイトルである、 内定を断ったら九州に呼び出された(就活探偵) (日経新聞 2012/4/11 7:00)というもの。すごいエピソードが満載でした。

 タイトルになっていたのは、九州のある放送局から内定を獲得した東京都在住の学生。内定者研修の日程を確認すると、在京キー局が秋採用を実施する時期と重なっていたため、悩んだ末、内定を辞退することに。内定の翌月である7月に、辞退することを電話で採用担当者に伝えました。

 電話で数十分の説得を受けた後、藤尾くんが辞退の思いを変えないことがわかると、採用担当者は当然のように「内定証を返しに来て」と告げました。内定証を郵送して終わりにしようとも考えたが、先方の怒りが収まりそうにないと判断。彼は自腹で飛行機に乗り、内定先の放送局を訪ねました。

 この時点で嫌がらせで問題ありそうですが、ここからがまた地獄。「300倍の選考でキミを選んだ」「選考にかけた時間などが無駄になった」…などと厳しいプレッシャーをかけられる「説得」が半日ほど続いたそうです。


●入れ代わり立ち代わり社員からしつこく電話・メールという異常さ

 内定をもらった後でなくても、選考を途中で辞退すると引き留めを受けるというパターンもあるそうです。

 IT企業など5社から内定をもらったため、最終面接の直前に大手通信会社に受験を取りやめる連絡を入れたところから、これまた激しい「引き留め」を受けます。採用担当者からも頻繁に電話があっただけでなく、インターンシップに参加した際に世話になった社員などから「何で辞退するの?」と電話。

 断りを入れてから5日くらいは8人ほどの社員から入れ代わり立ち代わり電話やメールが入り、閉口したといいます。「必要とされるのはうれしいけど、度が過ぎていた。あんなに電話がかかってくるのは正直うざい」と当然説得には応じないだけでなく、悪感情が残ったといいます。

 私が最初に会社が全然考えていないと書いたのは、こういったところ。会社に興味を持って応募しているのですから、本来でしたら有力な顧客候補だったわけです。それをわざわざアンチに変えてしまうというのは、はっきり言ってバカだと思います。


●他社の採用を間違いなく全部断われ!内定学生に圧力をかけ続けた結果…

 さらに同じ人は別パターンの問題も経験しました。内定を通知してきた会社の採用担当者が、「ほかに受けている会社に断りを入れるように」「大学の研究室からB社宛ての推薦書を出すように」と強く要請してきたのです。準備ができたかどうかを翌日にB社まで電話するよう念を押されたという粘着さです。

 応じてしまうと、もう内定を断れないと考えたは「猶予をください」と言ったとのこと。普通はなかなかできない強い心臓の持ち主ですし、正直な対応で良いですね。ただ、企業は取り合ってくれなかったといいます。

 結局、高圧的な態度に不信感もあった彼は内定を辞退。すると、高圧的だった態度が一変、今度は「あと何日か待って考えても……」と引き留めの哀願が続いたとのこと。

 このケースは特にバカみたいですね。大体、こういう脅しを選択する会社に勤めたいと思うかというと、そんなはずがありません。わざわざ内定辞退への道を進めてしまいました。

 最初でも態度が変わっていた感じですが、優しい顔と怖い顔を使い分けする企業はヤバイですよ。ヤクザの手法でしょう。就職してからも脅迫の日々が待ち受けていると考えるのが妥当で、一刻も早く関わりを持たないようにすべきです。


●内定辞退メールは禁忌、学生側にもきちんとした断り方が必要

 とは言え、断る側にも礼儀が必要なのは間違いありません。いい加減な断り方をするというのは、社会人として間違っています。

「メールで断りを入れる学生もいましたが、せめて電話をかけてほしかった。その後どこに就職したのかは覚えていますよ」(ホテル大手の採用担当者)
「入社した企業で取引先として内定を辞退した企業を担当することもあります。きちんとした断り方が必要だと思います」(JCB人事部の平岩泰行さん)

 先に書いたように、感じの悪い引き留めを行った会社も覚えていますし、仕事で会うことだってあるでしょう。学生側にだけ言うのは間違い。すでに社会人である会社側がめちゃくちゃなんですから、まずそっちをどうにかすべきです。


●今の内定辞退のひきとめは甘い…バブル時代はもっとすごかった!

 驚いたことに、こういった「内定辞退者への引き留め策はかつてよりも手ぬるくなっている」という話がありました。今まで日本の企業はどれだけひどかったの?って話になっちゃうんですけどね。

 ある採用コンサルタントは「インターネットの掲示板やSNSが普及したことで、就活生に悪口を書き込まれることを企業は恐れている。電話を何度もかけたり、大学に押し掛けたりといった強引な引き留め策はしにくくなった」と解説。バブル時代によく噂になった「内定を断ろうとしたらコーヒーをぶっかけられた」といった話は都市伝説化しつつあるとしていました。

 とはいえ、それは昔の日本企業が異常すぎたというだけ。そんなものがない採用活動というのが、本来の健全な姿です。


●内定辞退や「他社には行きません」の約束破りは法律違反になる?

 また、気になる法的なところの話もありました。内定後に「他社には行きません」「もう就職活動を続けません」といった誓約書にサインしたとしても「他の企業の採用試験を受験することに法的な問題はない」(ロア・ユナイテッド法律事務所の竹花元・弁護士)という驚きの指摘があります。

 さらに、「一度もらった内定を辞退しても問題はない」というのが一般的な見方だといいますとはいえ、さすがに入社式の直前まで来て内定を断ると「他の人を採用できたかもしれない機会を損失した」として、「理論上は損害賠償が請求されてもおかしくない」(アンダーソン・毛利・友常法律事務所の今津幸子弁護士)とのことでした。

 「入社式の直前まで来て内定を断る」は、以前あった金融危機のときの内定取り消しの裏返しですね。企業側がやっているのに!と思いますが、当然これは非常識です。


●辞退者が出ることを想定できていない?アホなこと言う担当者も

 しかし、ある程度内定辞退者を織り込んでおくのは当然でしょう。まさか就職希望者が1社しか受けていないとは普通考えないですよね。あなたは学生時代どうしてたの?って話です。大学や高校だって複数受けて、受かった中から1校選んだり、浪人したりします。見積もりはちょっと違う話ですが、相見積もり取ったり、取り止めを含めた複数の選択肢を考えていたりします。

 企業側も選考にかけられているのだということを自覚できない会社は、自らバカだと宣言しているようなものです。でも、アサヒビールはそのバカだったみたいで、人事部主任が「人物的に見て入社してほしいと思う学生に内定を出しています。辞退を織り込んでいるわけではなく、いいこととは考えていません」と恥ずかしげもなく言っていました。アホです。

 で、実際の辞退者はどうなのか?と言うと、やはり辞退者は多いのです。リクルートの「就職白書2012」によると、就職活動で内定辞退者が「いた」と回答した企業は717社の調査対象のうち85.8%。従業員1000人以上の企業では実に9割を超えていました。

 ある採用代行業者によると「企業の業種や規模によっても異なるが内定を出した学生のうち25%前後が辞退すると見込んでいる。居酒屋などサービス業は40%前後と高い。内定を早期に出すほど高く見積もって内定を出しています」と指摘していました。

 「25%前後が辞退」という数字には驚き。ただ、おそらくいわゆる中小企業の辞退者が多いのかもしれません。そういう意味でアサヒビールなんかは辞退される経験が少なく、織り込んでいないという可能性はありそう。それにしても、想像力に欠け過ぎだと思いますが…。

 ちょっと就職活動する側に寄った書き方になってしまいましたが、こういうのはいつも言っているようにお互い様。記事の読者コメントにありましたが、「きちんと誠意ある対応を企業も一個人もするべきだ」というところが当然行き着く結論になるでしょう。

(関連して、就活の内定辞退の方法 人事との対決FAQなどといった話も書いています)


【本文中でリンクした投稿】
  ■就活の内定辞退の方法 人事との対決FAQなど

【関連投稿】
  ■日本ヤバイ…企業面接で血液型を質問された就活生・転職者だらけ
  ■就活での面接官の変な質問集 あなたを寿司ネタに例えると?など
  ■ビジネス・仕事・就活・経済についての投稿まとめ

Appendix

広告

ブログ内 ウェブ全体
【過去の人気投稿】厳選300投稿からランダム表示









Appendix

最新投稿

広告

定番記事

世界一スポーツ選手の平均年収が高いのはサッカーでも野球でもない
チャッカマンは商標・商品名 じゃあ正式名称・一般名称は何?
ジャムおじさんの本名は?若い頃の名前は?バタコさんとの関係は?
ワタミの宅食はブラックじゃなくて超ホワイト?週5月収10万円
朝日あげの播磨屋、右翼疑惑を否定 むしろ右翼に睨まれている?
レーシック難民は嘘くさいしデマ?アメリカの調査では驚きの結果に
赤ピーマンと赤黄色オレンジのパプリカの緑黄色野菜・淡色野菜の分類
アマゾンロッカーってそんなにすごい?日本のコンビニ受け取りは?
就職率100%国際教養大(AIU)の悪い評判 企業は「使いにくい」
ミント・ハッカでゴキブリ対策のはずがシバンムシ大発生 名前の由来はかっこいい「死番虫」
移動スーパーの何がすごいのかわからない 「とくし丸」は全国で約100台
ビジネスの棲み分け・差別化の具体例 異業種対策には棲み分けがおすすめ
主な緑黄色野菜一覧 と 実は緑黄色野菜じゃない淡色野菜の種類
タコイカはタコ?イカ?イカの足の数10本・タコの足8本は本当か?
トンネルのシールドマシンは使い捨て…自らの墓穴を掘っている?
ユリゲラーのポケモンユンゲラー裁判、任天堂が勝てた意外な理由
好待遇・高待遇・厚待遇…正しいのはどれ?間違っているのはどれ?
コメダ珈琲は外資系(韓国系)ファンドが買収したって本当? MBKパートナーズとは?
大塚家具がやばい 転職社員を通報、「匠大塚はすぐ倒産」とネガキャン
不人気予想を覆したアメリカのドラえもん、人気の意外な理由は?

ランダムリンク
厳選200記事からランダムで









アーカイブ

説明

書いた人:千柿キロ(管理人)
サイト説明
ハンドルネームの由来

FC2カウンター

2010年3月から
それ以前が不明の理由