2012/5/1:
ブラック企業と嘆くな 会社は悪くない
『社畜のススメ』の著者藤本篤志氏が一喝
2018/04/10:
「社会は甘くない」と言っている人が実は一番甘えている
2012/5/1:
「社畜」を見直したい人向けオススメ社畜漫画
2018/04/10:
日本一早い始発列車のダイヤ改正で社畜「1時間前に出勤できない」
●ブラック企業と嘆くな 会社は悪くない
2012/5/1:日刊SPA!で
30代のための社畜幸福論(2012.04.06)というシリーズがありました。「何アホなことを」と思いつつも読み始めてしまい、こうしてわざわざ紹介までする始末。
くだらないんですけど、気になってつい読んでしまうという記事を書かせると、週刊誌系はみなうまいですが、今回も日刊SPA!にまんまとしてやられてしまいました。
これはどうも「会社が悪い」」ではなく、「会社員が悪い」とするシリーズみたいですね。以下のようなことが書かれていました。
"長時間労働。それに見合わぬ薄給。上司からの理不尽な命令――そんな会社で働くサラリーマンは、「ウチの会社はブラック」などと愚痴をこぼしがちで、仕事で成果が出ないのも「会社が悪いから」などと環境のせいにする"
●『社畜のススメ』の著者藤本篤志氏が一喝
上記について、著書『社畜のススメ』という本を書いた藤本篤志さんは、「その性根があなたを不幸にするんです!」としていていました。
ただ、バリバリ働くことを勧めているというわけでもありません。どうも「社畜」の定義もおかしいような感じです。
「一日数時間の労働でも成果を出し、上司の命令に逆らってでも“正しい”判断を下して会社に利益をもたらす――そんなことができるのはごく一握りの天才だけ。世の大半を占める“フツーのサラリーマン”にできるのは、凡人であることを自覚して謙虚になり、組織の一員として真剣に仕事に取り組むことだけです。その行為を『社畜』と呼んでバカにするヤツには、そうさせておけばいい。それにしても、世の中には『社畜』という言葉の響きに惑わされている人が、あまりに多すぎます」
「私は、サラリーマンには『クレバーな社畜』を目指すように提言しています。ダメな社畜は『オレは会社に利用されている』という被害妄想で腐っていく人。一方、クレバーな社畜というのは『社畜こそが成功への最短距離だ』と考えて、会社のために尽くせる人です。結局は気持ちの問題なんですよ。ですから、今まで『社畜』をサボっていたとしても、これまでの10年余りが全部ムダだというわけではない。30代半ばの人なら、相応の知識や経験の蓄積はあるはずですし、頭を『クレバーな社畜』に切り替えれば、今からでも十分挽回できますよ!」
私個人としては会社のために人生を捧げる気は毛頭ありませんし、失敗を人のせい、会社のせいにしてグチグチ言って過ごそうって気にもなれません。どうも記事では極端な話ばかりなっていた気がしますが、その二つの間くらいが一番良いんじゃないでしょうか?
●「社会は甘くない」と言っている人が実は一番甘えている
2018/04/10追記:なお、そもそも平社員が、"上司の命令に逆らってでも“正しい”判断を下して会社に利益をもたらす"必要はありません。意思決定を下すのは上司であり、その結果の責任も上司が取らねばいけません。
なので、言われたことだけやるのが正しいのですけど、それは違法労働などを正当化するわけではありません。
記事で例示されていた「長時間労働。それに見合わぬ薄給。上司からの理不尽な命令」は、どちらにせよダメです。よく言われる「社会は甘くない」ってのは、ほとんどの場合、上司や経営者に甘々な内容であり、本来は違法。「社会は甘くない」と言っている人たちが一番甘えているのです。
●「社畜」を見直したい人向けオススメ社畜漫画
2012/5/1:タイトルに惹かれて読んでみたものの、あとはあまりおもしろい話はなし。他おもしろかったのは、マンガ紹介くらいですかね。
『サラリーマン漫画の戦後史』の著者である真実一郎さんは、改めて「社畜」を見直したい我々が読むべき漫画として、『総務部総務課 山口六平太』を推薦。バブル景気とほぼ時を同じくして連載が始まり、その後の「アンチ社畜」の風潮のなかでも変わらず続いてきた作品だけあって、「サラリーマンの普遍的な生き方」のヒントがそこにはあるとのこと。
「『サラリーマンの給料は我慢料』なんていうセリフが出てくるほど、登場人物は皆、社畜。ですが、総務課という裏方仕事のなかに日々喜びを見いだして前向きに働いているので、読んでいると心が浄化されます。副題が〈サラリーマンの応援歌〉であることからもわかるように、サラリーマンが凹んだときに読むと効果テキメンですよ」
他に以下のような作品も紹介されていました。
『中春 こまわり君』 山上たつひこ 小学館 既刊2巻
「あのこまわり君が、我々普通のサラリーマンと同じように、上司の理不尽な業務命令に従い、痛風を患い、仕事帰りには同僚としんみり酒を飲んでます。そんな哀しい加齢臭を漂わせながらも、自己憐憫より、むしろハードボイルド小説のようなダンディズムを感じさせるのが面白い。中年サラリーマンになるのも悪くないな、と思えるのでは」
『午前3時の危険地帯』ねむようこ 祥伝社 全4巻
パチンコ店向けPOPなどが専門の小さなデザイン会社が舞台。「やりたいわけではない仕事を、低賃金で、残業続きでこなさなければならない――そんな無法地帯のなかでも“やりがい”を見いだし、同世代の社員と仲間関係を築いていく。こういう働き方は長く続けられるものではないけど、“修業期間”として、実はすごく実りがあるんですよ」
●日本一早い始発列車のダイヤ改正で社畜「1時間前に出勤できない」
2018/04/10:社畜関係ということで追加。全くツッコミなく普通に紹介されていたのですけど、「それ、違法ですから!」というニュースがありました。
「日本一早い始発列車」乗れない…JRダイヤ改正で区間短縮 悩む通勤男性 [大分県]|【西日本新聞】(2018年03月17日 06時00分)という記事です。
JR旅客6社では最も早い始発列車の日豊線の午前4時17分柳ケ浦(宇佐市)発門司港(北九州市)行きは区間短縮され、始発駅が行橋駅(福岡県行橋市)に変わりました。この「日本一早い始発列車」で北九州市の製鉄所へ通勤してきた中津市の男性は、「仕事に間に合わなくなるかもしれない」と苦悩しています。
しかし、なんと"引き継ぎやミーティング時間を考慮して約1時間前には出勤をするのが会社の通例で、間に合わない恐れがある"とのこと。これは、
始業前・勤務時間外の朝礼・掃除・体操は違法?会社に残業代を請求できないのか?でやったように、そもそも違法であり、ブラック企業ですよ。北九州市の製鉄所なので、八幡製鉄所のことですかね?
(関連:
日本国内の移民 北九州から2万人移住の千葉県君津市、九州文化に染まる)
なお、ダイヤ改正で本当に問題が出るのであれば、会社側がそれに合う働き方に変えるべきという話でもあるでしょう。いろいろとおかしい悩みです。
【本文中でリンクした投稿】
■
始業前・勤務時間外の朝礼・掃除・体操は違法?会社に残業代を請求できないのか? ■
日本国内の移民 北九州から2万人移住の千葉県君津市、九州文化に染まる【関連投稿】
■
元自衛隊メンタル教官・下園壮太 暇があるなら寝ていろ!という教え ■
8時間労働でも長すぎる説 でも6時間労働の実験は失敗に終わる ■
日本の経済が悪い理由?睡眠不足の経済損失額、GDP比で世界一? ■
みなし残業代・固定残業代は残業しなくても貰える!問題は残業が多いとき ■
有給日数制限なし制度が機能しない理由は「嫉妬」 罪悪感も有給取得を阻止 ■
ビジネス・仕事・就活・経済についての投稿まとめ
Appendix
広告
【過去の人気投稿】厳選300投稿からランダム表示
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
|