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スポティファイ(スポッティファイ)の使い勝手と日本進出の可能性


 私のブログは検索からいらっしゃる読者の方が多いです。無論検索キーワードによって来訪者の数は違うのですが、おもしろいことに平均的に来訪があるタイプと、普段は来ないのに突然跳ね上がるタイプとに大きく分かれています。

  ■iチューンズキラーSpotify(スポティファイ)とは? ~日本でのサービスはまだ~
  ■アップル、スポティファイ(spotify)の音楽クラウドサービス、日本では違法か合法か?
  ■スポティファイとアップルiTunesのサービスの決定的な違い
  ■スポティファイのビジネスモデルの収益性と違法コピー撲滅効果 
  ■スポティファイ(spotify)は日本上陸間近で、まもなくサービス開始というのは本当なのか?

 以上のように何度か取り上げてきた「スポティファイ」の場合は後者の典型であり、浮き沈みが激しいです。普段は全くと言って良いほど読まれないんですけど、何かで紹介されたときに突然増加するようです。


 ゴールデンウィーク中にもこの検索キーワードでいらっしゃる方が激増していたので、「あれ?どこかで紹介されたんだろうか?」と思い、検索してみるとどうも1600万曲を聴き放題 巨大「音楽クラウド」サービス スポッティファイの実力(上)2012/5/3 7:00(日経新聞 デジモノNAVI 生活情報部 望月保志)であったようです。

 日経新聞は読売新聞などと比べると劣るかなとは思いますが、それでもやっぱり五大全国紙となると影響はでかいですね。(日経新聞ではよく見ると「スポッティファイ」という「ッ」が入る表記でした)


 馴染みのないサービスであるから仕方ありませんが、日経新聞の記事は以前書いたものとダブっている面が多かったです。

 ただし、実際にサービスを使う様子は今までのものより丁寧な気がしましたので、紹介しておきます。

 サービス中の13カ国では、同社のサイトで登録しパソコンにアプリをインストールすれば、半年間は制限なく曲のストリーミング配信を受けられる。広告の排除や良い音質を望む人には「アンリミテッド」(米国料金は月4.99ドル)と、対象国外やスマホでも聴ける「プレミアム」(同9.99ドル)の有料コースが用意されている。今回はプレミアムで使い勝手を検証した。

 まず、実際にどんな曲が聴けるかを調べる。アプリの検索窓にノラ・ジョーンズ(Norah Jones)と書き入れると、アルバムのコーナーに現れたのは5月1日に世界発売されたばかりのアルバム「リトル・ブロークン・ハーツ」(Little Broken Hearts)。その下に彼女の過去のアルバムが表示された。

 (中略)過去の名曲を探してみよう。検索窓に指揮者のヘルベルト・フォン・カラヤン(Herbert von Karajan)と書き入れ、アーティストのコーナーに行くと、現れたアルバムは実に数百枚。ロックのローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)も1964年のデビューアルバムを手始めに50以上のアルバムが表示された。

 もちろん曲名で調べることもできる。ベートーベンの交響曲第9番(Beethoven Symphony No.9)というキーワードで検索すると、カラヤンやヴィルヘルム・フルトヴェングラーらの指揮によるもの20以上のアルバムが示された。曲が見つかれば、あとは画面下部のプレイボタンをクリックするだけだ。

 それから、スマホでの使い勝手も調べてくれています。

 東京都心ではiPhone(アイフォーン)の携帯電話回線でも曲はすぐ流れ始めた。曲の切り替え時も音の遅れはほとんど感じられない。選んだ曲をランダムに流すシャッフルを利用した場合も使用感は同様だ。

 少々驚いたのは音質の良さだ。iPhoneでノラ・ジョーンズの曲をCDからmp3(320kbps)形式でインポートしたものと、ハイクオリティの設定でスポッティファイから配信されたものをヘッドフォンで聴き比べたが、素人の耳には差が分からなかった。同社では音質に定評がある「Ogg Vorbis」というフォーマットを採用しており、その効果が感じられる。

 また続編の友人が聴いている曲を今聴ける 音楽SNSの革命 スポッティファイの実力(下)(2012/5/4 7:00)では、スポティファイとアップルiTunesのサービスの決定的な違いでちらっと紹介したフェイスブックとの連携機能の魅力を具体的に書いています。

スポッティファイ(Spotify)の音楽クラウドサービスとしての魅力は、他のユーザーとの交流機能でさらに高まる。目玉は2011年秋から始まった世界最大の交流サイト(SNS)、フェイスブックとの連動だ。実際に何ができるのだろうか。

 交流機能の最大の効果を一言で表現するなら、「音楽の貸し借りがほぼ不要になる」ということだ。利用者が自分のフェイスブックのサイトなどで紹介するだけで、友人も曲を聴くことができる。

 巨大なライブラリーの様々な曲に触れる機会が増え、利用者はこれまでより幅広い音楽体験を味わえる。さらに曲を通じて、新しい友人関係を築くこともできるだろう。

 既にサービス提供国ではフェイスブックの利用者がログイン時に使うメールアドレスとパスワードでスポッティファイの無料会員に登録することが可能。登録したら、あとはフェイスブック上でスポッティファイの専用アプリを導入するだけで、近況や写真を表示する「ニュースフィード」に聴いている曲が表示されるようになる。

 それを見た友人も曲を聴きたいと思ったら、スポッティファイのアプリで聴ける。フェイスブック利用者は世界で9億人といわれるだけに、SNSとの連携は利用者開拓の大きな力にもなっているようだ。

 以前フェイスブックについてはさらっと紹介しただけで、ふーんとしか思いませんでしたが、確かにこれも新しい音楽との出逢い方を提示してくれるものとして重要かもしれません。


 で、気になるのはスポティファイの日本でのサービス開始です。

 最初の記事の冒頭では「日本進出も間近といわれるサービス」といった紹介がありましたが、その根拠に関しての記述は

 スポッティファイは日本進出の意志を明確にしている。同社のサイトを日本で開くと、進出時に連絡するため、メールアドレスの登録を促すコーナーが表示される。

 のみでした。

 以前スポティファイ(spotify)は日本上陸間近で、まもなくサービス開始というのは本当なのか?で書いた通り、実はこのメール登録は日本以外の多くの国でも行われていることであり、日本進出間近の根拠としては薄弱です。


 その点には一旦目をつぶって、日本での問題を考えてみると、著作権の問題があります。

 最初の記事ではまず著作権侵害について触れられています。

 曲のダウンロードし放題となると、かつて著作権侵害と認定された音楽ファイル共有サービスと同様の印象を持つ人もいるかもしれない。現実は全く異なる。日本音楽著作権協会(JASRAC)の小島芳夫業務本部副本部長は「(事業者が正当な)対価を払ったクラウド上の楽曲を、専用プレーヤーだけで聴くことができるサービス。そこに海賊盤など著作権侵害が発生する余地はない」と指摘。「(スポッティファイは)究極の音楽サービス。日本に進出する場合も、拒む理由はない」とまでいう。

 JASRACはOKとのこと。

 また、スポティファイのビジネスモデルの収益性と違法コピー撲滅効果でも触れた効果についても記載がありました。

 同社がサービスを展開する国の一部では、海賊版の流通が減ったとの見方が出ている。また、スポッティファイ自体も国際展開で海賊版対策を売り物にしている。「音楽著作権を巡る国際会議などで、楽曲の著作権を守る強みを、しきりにアピールしている」(小島氏)という。

 ただ、これざっくりとした感覚であって、数字がありませんね。


 二つ目の記事によれば、現状日本人アーティストの曲は極めて少ないようです。

 記事では「日本進出となれば、利用者は当然ながら国内アーティストの曲の配信も期待するが、実現性はあるのだろうか」と書き、「この問いの答えは、イエスであり、ノーとも言える」と答えています。

 その理由については以下です。

 なぜなら既に海外で活躍する日本人アーティストの楽曲は、十分そろっているからだ。クラシックでは指揮者の小澤征爾、バイオリンの五嶋みどり、ジャズの渡辺貞夫、小曽根真、ポップスではPUFFY……。ほかにも多数の日本人アーティストのアルバムが配信されている。

 一方で、ある音楽業界の関係者は「国内の有力レーベルは最新の曲の配信には強く抵抗する」と見る。CDからネットを通じたダウンロード販売が中心になりつつあるとは言え、音楽業界の柱が楽曲の販売であることは変わりない。音楽クラウドで配信する曲のライセンス料が、楽曲販売への負の影響をカバーできない場合は「音楽クラウドへの提供はぎりぎりまで引き延ばすはず」(業界関係者)という。(中略)

 スポッティファイはサービス提供国で楽曲のネット販売も始めている。この仕組みの実現が国内の楽曲配信のカギになりそうだ。

 もう一つ気になったのは、最初の記事であった

 ソニーは欧州で展開する「ソニーエンタテインメントネットワーク」の音楽クラウドサービスを、12年中に国内で開始する方針を表明している。スポッティファイとかなり似たサービスだけに、競争も本格化するだろう。

 という記述です。

 海外ではソニーもスポティファイと契約しており、完全な敵対関係ではありませんが、日本で自社サービスを先行させたいと思えば、ソニーにとってスポティファイと国内契約について積極的に交渉するのは得策じゃありません。

 記事の省略部には「実際、音楽クラウドの国内展開を打ち出すソニーも国内のヒット曲などの配信は「現時点では未定」としている」ともありました。

 ソニーの場合他社の楽曲が聴けるかどうかがわからず、本当に「かなり似たサービス」なのかはわからないですけど、ソニーの音楽クラウドサービス(ソニーエンタテインメントネットワークはすでに日本でも展開されているものの、音楽のみ対象外)の方が先になりそうな気がします。


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