差別に関する話をまとめ。<ヒスパニック黒人差別よりひどい?白人差別用語を調べた結果…>などをまとめています。(なお、当初のタイトルは<白人だって迫害されている!アメリカで差別用語を調べた結果…>で微妙に変更しました。
●差別用語調査で判明 テキサスが多く、カリフォルニアは少ない
2019/08/29:米カリフォルニア州ハンブルド州立大学の地理学の教授であるモニカ・スティーヴンスさんが、アメリカのヘイトスピーチの分布図を作りました。学生のチームと共に、一年間かけてツイッター上で人種的中傷をしている15万のツイートを拾い出し、地域ごとにマッピングしたそうです。この調査結果は、2012年6月から2013年4月までのツイートを元に割り出されたものということで、なぜかかなり古いですね。
とりあえず、これによって、差別用語の地域差がわかりました。例えば、テキサス州で最も多い差別用語は、ヒスパニック系移民を不法入国者としておとしめるウェットバックという言葉。不名誉なことですが、この差別用語では、テキサス州がアメリカの中心なんだそうです。他にテキサス州は同性愛差別でのファグ(おかま)という差別用語も強いとのこと。
ただ、今回の調査には批判もあります。一つは、地図上の空間分布は人口密度を反映していないこと。同じ割合で差別用語がある場合、単純に人口が多いところで、差別用語も多くなるはずですからね。これでは意味がありません。
とはいえ、順位が変わったとしても、やはり差別に地域差があることは確実。カリフォルニア州はアメリカ全体の8分の1に当る人口をもつのにも関わらず、差別的ツイートがほとんどないといいます。カリフォルニアはイメージ通りクリーンですね。ただ、やはり本当なら最初から人口を考慮してほしかったところです。
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ツイッターに流れるヘイトスピーチを視覚化。憎しみの地図(全米) : カラパイアより)
●ヒスパニック黒人差別よりひどい?白人差別用語を調べた結果…
もう一つ批判があるのは、。白人に対しての差別用語が地図に含まれていないのは不公平だというもの。最終的に発信地と発信数を地図上に表したのは、10種の差別用語のツイートだけでした。ただ、白人への差別用語も調べたものの、取り上げた差別用語は上位だけなので圏外となっただけみたいです。
つまり、白人への差別は少ないということ。ホンキー(白んぼ)、クラッカー(南部の貧乏白人)、グリンゴ(中南米人から見てアメリカ人)といった白人に対する中傷も調べたものの、ホンキーが音楽や安酒場といった意味で使われることが多いなど、あまり差別的な意味では使われていなかったといいます。
トランプ大統領の支持基盤は白人であり、彼らは非白人が優遇されることで自分たちは虐げられている、といった意識があるようです。「自分の暮らしが悪いのは自分のせいじゃない。外人のせいだ」みたいなものもあります。この意識は外国人にヘイトスピーチする日本人と似たところがあり、注目されるべき点でしょう。
こうした被害者意識は必ずしも「差別用語を吐かれる」というものではないため彼らの懸念を完全に払拭することはできませんが、とりあえず、白人に対し差別的な物言いをする…といったことは、それ以外の人種へのヘイトスピーチと比べて頻繁には起こっていないようです。
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